年末と言えば毎年池袋のサンシャインで開催される「東京ミネラルショー」です。
今年の戦利品はこの2点になります!
マダガスカル産0.48ct ペツォッタイト
スリランカ産 0.35ct ムーンストーン
(伝われっ)
タンザニア産 0.33ct バナジウム・プリズマティン
今年は新型コロナウイルスの影響でどうなるかと思っていましたが、参加方法は若干変わったものの、無事開催されて何よりです(-ω-)
私は去年も参加したのですが、ブログ記事にはしてませんでしたね…
去年はミャンマー産のターフェアイトやブラジル産のマデイラシトリン、小粒のアレキサンドライトなんかを購入していました。
さて、あれから1年――
今年の戦利品はこの2点になります!
まずはこちら!
マダガスカル産0.48ct ペツォッタイト
少し前なら「ラズベリル」とか「ピンクベリル」なんて呼ばれていた超希少宝石です。
ピンクのネオンカラーが綺麗なこの宝石は、発見された2002年当時、エメラルドやレッドベリルなどと同じベリル系の宝石だと思われました。
ただ、化学成分を分析するとベリル系宝石の主成分であるベリリウムの一部がセシウムとリチウムに置き換わっているということがわかりました。
これによってベリルの変種という扱いになり、新鉱物として「ペツォッタイト」という名前になったという宝石です。
これが2003年のことなので、宝石の歴史から見ると20年も経ってない新参者ということになります。
しかし、宝石質のものになると全然産出されず、市場でも目にするのは難しいレアストーンです。
私がこれを購入したのは「ジェムクラブタイランド」という、去年まで17年間タイに拠点を置いていたお店ですが、オーナーの方に話を聞くと5年に1回くらいまとまった原石が来るぐらいのレベルで、その中でもお店が出せると判断できるレベルの宝石質のものはあまりない、という風に仰ってました。
タイは世界中からカットや研磨のために宝石がやってくる宝石の聖地みたいな側面がありますが、そこにお店を構えても5年に1回レベルでしかお目にかかれないとかどんだけ…
実は私、去年の東京ミネラルショーでこのペツォッタイトを見ているのですが、そのときはすでに予算オーバーしていため購入できませんでした。
そのときは「まぁでもネットで探せばそこそこ出てくるだろ( ・∀・)」と楽観視していたのですが、結局今日まで見つかりませんでした…
なので今回は1年越しの再会&購入という感じですね。
いやほんと、残っていて良かった…
このお店には8点くらい(?)ペツォッタイトがあったのですが、私がパッと目を惹かれたのはこのペアシェイプカットのやつでした。
同じくらいの価格でもう少し大きめのペアもあったのですが、色味が若干薄く感じられたのでこちらを購入しました。
……てか、去年見たときに惹かれたのもこの子だった気がする(笑)
そしてもう1つはこちら!
スリランカ産 0.35ct ムーンストーン
ムーンストーンとは長石(フェルドスパー)グループの鉱物で、ラブラドライトやサンストーンなんかの仲間ですね。
特徴としては“シラー”と呼ばれるもや~っとした不思議な光が見れるというところです。
その光は種類によって青だったり、白だったり、虹色だったりとたくさんあります。
特にレインボームーンストーンとかになると、見る角度でいろんな色がコロコロ変わって見れるので見ていて飽きない楽しい石です。
まぁ私はあまりムーンストーンなどの長石系って見るのは好きなのですが、購入までには至らないの基本です。
が!
今回は買ってしまいました。
お店は「セイロンジェムズジャパン」というスリランカ産の宝石を直輸入して販売しているところです。
いろいろと置いてありましたが、印象に残っているのはホワイト(カラーレス)サファイヤとムーンストーンですね。
特に置いてあったムーンストーンは透明度がすごい。
よくあるムーンストーンは乳白色とか半透明な白色の中にシラーが見えるものが多いのですが、このお店に置いてあるのはほぼ透明のムーンストーンです。
なのでシラーが相対的にすごくはっきり見えるんですね。
また、ムーンストーンはカボションカットが多いのですが、透明度が高いのでファセットでもすごく映えるのです。
キラキラ好きの私も唸るレベルで、買うか悩んだいたところに、テンション高めの売り子のおねーさんの巧みなトークが後押ししてお財布の紐が緩んだ次第です(笑)
(伝われっ)
購入したこちらのムーンストーンも、小粒ながら綺麗なラウンドファセットで、角度を買えてみるとテーブル面に綺麗なブルーシラーが浮かびます。
さて、ミネラルショーでは予算の都合でこの2石で撤退しましたが、実はミネラルショーが開催される前に、ネットで1石購入していました。
それがこちら!
タンザニア産 0.33ct バナジウム・プリズマティン
知っている方はなかなかのレアストーン通と思います。
これはコーネルピン系の宝石で、化学組成上はコーネルピンよりもホウ素含有量が多い、現在ではコーネルピンとは別個で扱われる宝石になります。
正直、ミネラルショーとかでは見たことないですね。
コーネルピンもレアストーンではあるのですが、市場にはちょいちょい出ていますし、今日のミネラルショーでも何点か発見しました。
こちらもコーネルピン同様にバナジウム由来の落ち着いた綺麗な緑色が出ています。
見つけたときは思わず「これは……」となり、即決で購入しました。
個人的には「プリズマティン」という名称が好きですね(*・ω・)
以上、東京ミネラルショー2020の戦利品報告+αでした(-ω-)
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