-196℃の部屋

ブログのお引越しをしました。→技術屋えきちーの実験ノート http://ekitait.com

キシレンの罠にハマった(´・ω・)

2010-01-19 23:05:26 | 食べ物
じっけんやってるちゅーずでー\(`・ω・´)/

卒研の要旨考えたり書いたりしないといけないけどまだ実験しるお!

何か触媒作り直してからeeは上がったけどいろいろめんどくさい結果出たし。

おかしいな、冬休み明けたらデスクワークが中心になると思ってたから、もっとまったりしてると思ったのに…原料合成と並行して本実験で溶媒検討や添加剤の検討してるんだぜ(´・ω・)

溶媒と言えば、キシレンにはやられましたね。
この前、溶媒検討でキシレンを使っていますた。
キシレンはメチル基が付いてる位置によってオルト、メタ、パラの3種類があるます。
ボクは今のところ反応は-10℃でかけているのだけど、にゃんとp-キシレンが凍ってしまったのですよ。
o-キシレンやm-キシレンではこんなことは起こらなかったのに…!
そこで融点を調べるためにAldrichを開いて見ると…

o-キシレン:-26℃
m-キシレン:-48℃
p-キシレン:12℃

( ・д・)

p-キシレンだけ+の値だとぅ!?
やられますたよ…オルト、メタとやったらパラでも反応をかけたくなるじゃないですか…それがパラだけ融点が+の値って…
ちなみにパラだけやたら融点が高いのは対称性の問題でしょう。
基本的にブツの構造がシンメトリーチックだと結晶性が上がる傾向にあるます。
例えばベンゼンは割と融点高めだけど、環上にメチル基が一つ付いてトルエンになると、その融点はガクッと下がるますね。
で、今回のキシレンはと言うと、トルエンの環上にさらにメチル基が一つ付いたものなので、トルエンに比べたら全体的な対称性は上がるます。
そこでさらにオルト、メタ、パラを見てみれば…確かに六角形の対角にそれぞれメチルがあるのが一番対称な感じですよね。
…だからって+の値にならなくったっていいだろ!ヽ(>д<)ノ
最高でも0℃でかける反応なのに、これじゃ使えないじゃん!
…ということで、実験ノートの結果には「凍★結」の文字が書かれましたとさ…

こんな悲劇(ある意味喜劇)を生み出さないためにも、みんなも低温であんまり馴染みのない溶媒使うときは事前に融点を調べておくといいかも…よ?(´・ω・`)

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2 コメント

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Unknown (Myu)
2010-01-21 11:38:16
温度あげて反応書けてみようぜ。RTくらいで!
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基本が低温なので... (液体窒素)
2010-01-24 00:33:53
0℃でも30分(おそらく入れた瞬間に)で終わってしまう不斉反応なので、下げることはあっても、0℃以上に上げることはしませんね(´・ω・)
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