本当はツンデレなグリム童話 ツングリ！（２）

続き。

・ブレーメンの音楽隊
イヌ、ネコ、ヒヨコがツンデレキャラで、ロバはヤロウ。
ロバはそこそこ売れているメタルバンドのベーシストだったが、折り合いの悪かったリーダーから音楽性の違いとロバだからという理由でクビにされる。
そして、居場所を失ったロバはブレーメンで開催されるライヴオーディションのチラシを見つける。
このオーディションに合格して、あいつらを見返してやる！とメンバー探しを開始するロバ。
個人的に、もうツンデレだとケモノっ子だとかはどうでもよくなってしまった。純粋に「ロバ、ガンバ！」と応援したくなったｗ

・ヘンゼルとグレーテル
小学生で貧乳なグレーテルと、デブでメガネなオタク系ヘンゼル。
グレーテルはヘンゼルに「寄らないでよこのブタ」などと。
キッツイ一言だが、的を射てるしやはりツンデレはこうでないと。
後半、グレーテルは魔女にメイドの姿で働かされる。
しかしヘンゼルは自分に出された食事をグレーテルに与えていたため、１週間絶食していたというが…いや、死ぬだろ？
ただこれも妹を思えばこそなのか？　世のアニキの鏡だ。美しきかな兄妹愛。

・靴履き猫
ネコの服装がエロイ！
という部分はさておき、主人のために粉骨砕身するネコに拍手。
一人で王様に謁見する行動力、邪魔な魔法使いを色仕掛けでダメにする演技力。
思わず、こんなネコがいたらなぁ、と思ってしまうのは自分だけではないだろう。
そんなネコの夜の主人に対するデレっぷりグッド。ポイント高いぜ

・灰かぶり
とにかく王子のドＭっぷりに笑ったｗ
＞「なんつーかこう……グサっと!!　ザックリ突き刺すような視線で、思いっきり見下してほしいわけですよぉぉ!!　もしくは完全無視とか」
このセリフだけでそのＭさ加減がわかるだろう。
そんな王子も最後にはプレイ中の事故で死ぬらしいが…本望だっただろう。
正直、シンデレラより王子のほうが目立った一作だった。

感想まとめ：基本的にはイラストでやられたものが多かった。
どの作品も内容や設定が凝っており、見事に笑える。
1500円が高いか安いかは、読む人によるだろうなぁ。以上