-196℃の部屋

ブログのお引越しをしました。→技術屋えきちーの実験ノート http://ekitait.com

"文学少女"と繋がれた愚者

2007-01-16 22:27:09 | 本・ゲーム
ファミ通文庫から出されている"文学少女"シリーズである。

この本の特徴は毎巻何かしらの小説がモチーフとされていること。
1巻目は太宰治「人間失格」、2巻目はエミリー・ブロンテ「嵐が丘」

そして3巻である本作は武者小路実篤「友情」である。

主人公は紙を食べる妖怪…ではなくて"文学少女"こと天野遠子、その遠子の所属する文芸部の部員(遠子のおやつ係)・井上心葉。

本作では学校の文化祭で、この2人とその友人達が「友情」の演劇をする、という話なので「友情」についての説明・引用文が多く使われている。
その引用文などが話を進める上で効果的に使われており、スラスラとページがめくることができる。
「友情」をモチーフにしてるだけあり、そのことについて深く考えさせられてしまう。

こてこてラブコメ「うさ恋。」などでこの方の作品が苦手だと言う人も読んでみるといいだろう。損はないはず。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿