「でも結局あたしは、どうしようもなく“傷物の赤”でしかないのかもね……心に一度ついてしまった傷は、どうしても消えなくて、もう綺麗なものになることはできなくて、同じことを繰り返すしかなくて――」
今日のライトノベルは電撃文庫から発売されている「ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド」です。
初版は2001年2月に発行されました。
上遠野浩平氏によるブギーポップシリーズの8作目です。
ブギーポップシリーズは「エンブリオ浸蝕/炎生」あたりから統和機構について触れられることが多くなりますが、この「ハートレス・レッド」では、統和機構の重要人物・九連内朱巳こと“レイン・オン・フライディ”が登場します。
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特殊な能力なんてないのに、まるでMPLSのように見せかけて統和機構を騙し続けるシリーズ内屈指の大嘘つきで、気付けば組織内で幹部クラスの大物になってしまった少女です。
あの霧間凪のライバル的な立ち位置でもあり、凪が自らを生まれて初めて「炎の魔女だ」言わせるに至ったキャラです。
これは重要キャラですよ( ・ω・)
ちなみに、朱巳が統和機構に入ったのは、1作目の「ブギーポップは笑わない」に登場したマンティコアが統和機構から脱走する半年前のことになります。
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なお、統和機構のキャラということで、シリーズ本編というよりは「ビートのディシプリ」や「ヴァルプルギスの後悔」、「螺旋のエンペロイダー」の方で登場します。
さらに「VSイマジネーター」で登場したイマジネーターこと水乃星透子と、本来は彼女の能力である《ストレンジ・デイズ》を使う野郎キャラ(内村杜斗)も出てきます。
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「エンブリオ浸蝕/炎生」でも穂波顕子が《ストレンジ・デイズ》の残滓的なものを能力として使っていましたが、透子や《ストレンジ・デイズ》はほんとこのシリーズのキーになってますね。
ちなみに今回は透子が「《ストレンジ・デイズ》を自分の保身のためだけに使ったらどうなるのか?」という実験のために内村に能力を貸しましたが……まぁ最後どうなったかは大体予想つきますよね…(´・∀・`)
私も朱巳みたいに嘘をつき続けられる鬼メンタルが欲しいものです…(-ω-)
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