“人は世界のすべてを知っているわけではない”
今日のライトノベルは電撃文庫から発売されている「ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ」です。
初版は2003年3月に発行されました。
上遠野浩平氏によるブギーポップシリーズの1作目になります。
とうとうこの巻で統和機構の超重要キャラ、オキシジェンとその従者、カレイドスコープが登場します。
オキシジェンはMPLSで「運命の糸を視ることができ、その糸を使い因果率操作ができる」という能力を持った統和機構の中枢(アクシズ)と呼ばれる存在です。
統和機構という組織はこの能力を持ったオキシジェンいるから存在できていると言ってもいいくらいには重要です。
まぁしかし実はもう肉体の方は死んでいてボロボロであり、運命の因果率操作によってなんとか存在しているという状態で、次期中枢の候補者を探しています。
なお、その候補者というはすでに見つかっており、そのキャラはなんと1作目の「ブギーポップは笑わない」をはじめ、シリーズにちょこちょこ登場する学生・末真和子なんですね。
彼女もけっこうすごいんですよ…
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ちなみに、上遠野氏の作品「酸素は鏡に映らない」はオキシジェンがメインの話になっています。
ただ、この作品はブギーポップシリーズを読んでいることが前提にないと楽しむのが難しいかもですね(´・ω・`)
もう一人のカレイドスコープは、オキシジェン…というか中枢の従者ですね。
戦闘力がほとんどないオキシジェンの身辺警護する戦闘用合成人間で「周囲の空気を操り、音や匂いの遮断、光の屈折率を変化させる」というような能力を持ち、その結果相手から姿を消す、というようなことができます。
相手から姿を消すといえば「ペパーミントの魔術師」に登場した軌川十助もそんな能力を持っていますが、それに比べるとだいぶ科学的なやり方ですね( ・ω・)
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ただ空気の操作で姿を消しているので、姿を現すときの「きらきらとした粒子がまるでテレビの“解像度”が上がっていくようにはっきりとした形になっていく」……というような表現がなんかもうカッコいいですね(*・ω・)
ちなみに、あの末真和子も姿を消す能力があります。しかもオキシジェンや軌川十助よりも上位な感じの消え方です。
本作では個人的には上記の2人が重要キャラと思いますが、他に登場する4人のMPLSもなかなかの面白い能力と思います。
この4人がいたから統和機構の中枢は死神の存在を認識することになるわけですしね。
個人的にはけっこうお気に入りの巻です(*・∀・)
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