高校生を対象にした「ライフプラン教育」が盛んだ。
ライフデザイン教育、ライフキャリア教育とも呼ばれ、
進学や就職だけでない。
結婚や出産など人生のイベントも踏まえて
将来の計画を立ててもらうのが特徴だ。
授業は主に家庭科、保健体育、ホームルーム、総合学習で行う。
2016年6月に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」に
推進策が盛り込まれたのがきっかけだ。
文科省も「ライフプランニング支援推進委員会」を設置。
ライフプランを立てるときに何を知りたいかなど、
高校生へのヒアリングを重ねてきた。
だが授業内容を見ると、
国の少子化対策のために結婚や出産を礼賛するトーンが強い。
多様な人生の選択肢を示すというよりは、
昭和的な家族観の押し付けになりかねない内容となっているのではないか。
女子高生は卵子の数では具体的にナンバーワン。
だからといって、卵子の可能数で、ライフプランニングを
行うターゲットとするのはおかしいこと、はなはだしい。