あの場所で、「気になる言葉」に出会ったのは・・・
いつのことでしたか?
このところ、ブログを書いていて、ほんとうによかったなぁと想うのは
「たしか、あの展示を観に行ったはずだけれど・・・いつだっけ?」とか
「どこそこへ行って、誰誰のお話を聴いたはずだけれど・・・」
「あの気になる本は、いつごろ読んでいたのかしら?
そのタイトルは???」などなど
すっかり、記憶がぼやけたり、
ところどころ虫食いのように抜け落ちていることがしばしばで
元々、忘れっぽかったのかもしれませんけれど
いろいろなことを、
断片的にしか想い出せないことが多くなっているところ
多少なりとも、書き残していたおかげで
想いだすためのありがたい手掛かりになっています。
さて・・・まだ三週間ばかり前の昭和の日の休日のこと
銀座教文館での「佐竹美保さんの講演会」のあと
帰りに寄り道したのが、銀座メゾンエルメス フォーラムの8階ギャラリーで開催中の
『線を聴く』展 日程|4月24日(金)~7月5日(日)
時間|11:00~20:00 ※日曜は~19:00 (入場料無料) でした。
(ご参考までに、関連記事ウェブマガジン『OPENERS』 および
連動企画展 六本木ヒルズの森美術館にて
『シンプルなかたち展:美はどこからくるのか』7月5日まで )
もう、何年か前に、偶然目にして、その存在を知って
山口晃さんの展示を観てから
時間に余裕があるときに、ふらっと立ち寄る
なにやら、いわく言い難い・・・とても面白いものに出会えるギャラリーです。
現代アートやデザイン関連の作品の展示があるので
私にとっては、未知のモノ、予想もつかないモノ
それでいて、美しいカタチや色や
作家さんのイマジネーションの世界を垣間見ることのできる・・・
なんとも、ワクワクしたり、ドキドキしたり
時には、こころがざわざわしたりする「お気に入りの場所」です。
どれも、創意工夫や目のつけどころもユニークな作品のなかで・・・
ロジェ・カイヨワという方の「石のコレクション」・・・
それも、美しい色あいや様々な縞模様の鉱物の展示がありました。
壁に書かれた文章が気にかかって
その出典の「石が書く」という気になる題名の本を
図書館から借りて観ると
1975年発行の、ちょっと色あせたページのなかに
あの鉱物の写真と、ことばがつづられていて
科学にも近いような・・・詩と哲学の重なりあったような
なんとも、不思議な雰囲気を醸し出しています。
「ヒトが、ナニモノかを美しいと感じる」にあたって
一体、どんなところから、その感覚や感情が湧きあがってくるのでしょうか・・・
そもそも、「美しい」という感覚や感情自体、どういうモノなんでしょうね・・・
美しいと感じられる石の写真を観ながら
どこか迷子になったような気持ちで、言葉をなぞっています。