前作の『夏の庭』と少し似ていて小学生とお年寄りの交流が描かれています
全然私とは境遇が違う主人公なんですが物語の中のエピソードを読んでいたら
忘れていた自分の小さい頃の思い出が蘇ってきました
物語は主人公が昔住んでいたアパートの大家さんが
亡くなったという母親からの知らせから始まります
小学1年生の千秋は父親の死で母親と住み慣れた家を離れポプラ荘へ引っ越す
学校へ行くのが不安で仕方なかった千秋は病気になってしまい
怖いと思っていた大家さんのおばあさんの家で看病してもらうことに
なってしまいます。でも日に日に千秋はおばあさんが好きになっていき
ある時おばあさんは千秋に不思議な力があると打ち明けて
千秋はおばあさんのことを信じてそのことで父親の死も乗り越えていく
湯本さんの作品ってホロッとしてしまいます
東野さんとは違う魅力です☆とても好きな作家さんになりました