えみくり情報

日常と日記
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「魔笛」助けを求めないヒロインは珍しいんだって

2018-09-25 | 芝居
「魔笛」のメトロポリタンオペラライブビューイング「アンコール」をえみこと鑑賞してきました。
なにはともあれ、大好きな鳥刺しパパゲーノがイケメン(マルクス・ヴェルバ。パパゲーノは当たり役だそう。超可愛い。)で大満足。
あの容姿で三枚目やるのがまた色っぽいなあ

パパゲーノがちゃんと可愛いのはいいですよ。

ずっと森や山でひとり鳥をとって女王に食べ物や飲み物と交換してもらって生きてて、それだけで充分と思ってたのに、タミーノ王子と出会って「友情」を知り、タミーノとパミーノの愛を見て自分も「恋人」が欲しくなる。ひとりは嫌だなって思うようになるのが、若くて可愛いからこそよりきゅんとなります。
パパゲーノが真の主役じゃないのって思ってしまう。
おばかでおしゃべりな嘘つきで試練とか嫌がるお調子者だけど、いじらしくてみんな大好きだよね。
老婆に交際求められて「もう彼女で妥協するか」って思うところとかも可愛い。
そのおかげで可愛いパパゲーナが手に入って良かったねえって思わせてくれます。
パパゲーナと二人で幸せで幸せで歌い踊る曲が夜の女王のアリアの次くらいに人気あるのもわかるわ。



ものっそ面白かった
今回の美術はライオンキングも手がけた人で、とにかく見た目がかっこいいおもちゃみたいでとがってて綺麗です
三人の侍女とか三童子とかの造型が綺麗で目が離せない
あと主役のタミーノとかを筆頭になんか衣装が和風というか着物っぽくてとってもお洒落。

タミーノ、聖おにいさんに出てくる梵天さんみたいだった。
パミーナはカラードでした。色が黒くてとってもかっこいい美人。
「パミーナはプリンセスだけど、オペラのヒロインには珍しく、やたら助けを求めない自立した女なの」
って演じてるゴルダがインタビューで言ってて。
確かに、なよなよしてない。しっかりもの。
むしろタミーノのほうが「男らしい」とか言われてるけど結構女々しい。女に助けてもらう男。
「だって大蛇が襲ってくるんだもん」ってタミーノ役の人が言い訳してた。かわいい。



魔笛自体とても面白いのですが、
(酷い話だけど。女をとことん馬鹿にしてると「のだめ」でも書かれてましたね)
モーツァルトの音楽はほんっと気持ちいいので見てるうちに結構うっとり眠ってしまうのですが、
今回はめくるめく舞台から目が離せなかったです
あと視点がうまく変わるので生の舞台に比べて受け取るほうが単調になりにくい
おかげで四時間近い上映でしたが居眠りしませんでした
私オペラとか歌舞伎とか結構眠ってしまうんですよね
どうしようもないお客ですが、なんかきもちいい歌とか台詞回しとか聴いてるとすごくよく眠れてしまうんですよ

あと今回の「夜の女王」美しくてとっても小柄な人だった。可愛らしいといっていいほどの。
なのにあの素晴らしすぎる凄みのある歌!! 声量!! 夜の女王のアリア、感激して泣きそうだった。
映像なのに観客の拍手がマジ鳴り止まない。カットしない、できないだったんだと思う。
すんばらしかったです。
これで\3000は安いと思いました。なんばパークスのシアターシートも広くて豪華だし



他の作品も見に行きたい
とりあえず「トスカ」。

えみことご飯食べて、いちじくのタルトを買って帰りました。明日母に持って行こうと思います。

また台風来るみたいで怖いよう
おまけ
やっぱモツのが似合う