昨日はいいことが二つもありました
①柳家三三さんの独演会。演目三つとも初めて聴くものでどれもすごく面白かった。三三さんが言うには江戸の落語家は寄席ではきちんと何を演るかは決めてこずに、最初のマクラでお客さんの反応などをうかがってからどれを演るか決めるらしい。
昨日も一本目はプログラムにも「落語」としかなかったんですが。
そしたらとてもかわいい「狐」のお噺でした。滑稽な話なんだけど最後ちっちゃな二匹の子狐が出てきて、コンコンって。たまたま昨日狐ちゃんシューくんをちまちま描いたりしていたのでかわいうれしかったです
まるで私のための演目ではないですか。とジャニーズファンのように思い込む私
②二日前に続いて今回もサンケイホールブリーゼでの公演。一階でやってるオーストリア展に毒づいていた私ですが、帰りすっと通り過ぎようとして偶然見つけてしまいました。
売り場ではありません
レジの後ろの棚の上の方に、オーストリア展なのにぽつんと小さく、寂しそうな。なんとなく見慣れたコート姿のぬいぐるみが。
すぐに戻って見上げたのですが、それはまごう事なきベートーヴェンです。
なぜオーストリア展に。
ボン出身の生粋ゲルマンな彼が。
エリザベートとモーツァルトであふれかえったオーストリア展に。
しかも売り場でもなく高いところに一人、ぽつんと飾られている。
閉店閉ビル間際だったせいか、お客さんはひとりもいません。
「俺を連れて行け」
と彼が言ってるような気がしたので、そんなことかつて一度もしたことないのに気付いたときにはレジのお姉さんに
「ああ、あのあのあそこにいる子をですね、売り物ではないかも知れませんがもしよろしければ売ってはいただけませんでしょうか」
と言ってました。
お姉さんはすごく驚いた顔をしていましたがすぐにその子を棚の上から下ろしてくれて、
「お譲りできると思います」
って言ったのです。
「なぜここにベートーヴェンが」
と呟く私。お姉さんは目をぱちくりさせて
「バッハじゃないんですか」
「いいえ、この子はベートーヴェンです」
お姉さん、ただの販売スタッフさんですね。
「、そうですか」
幸いガウンコートの裏に小さく値段が書かれていました。
日本円で2450円でした。
えみこが「じゃあ私がそれ買ってあげるよ。ベートーヴェンの誕生日祝いに」とプレゼントしてくれるといいます。なんと!嬉しい!!
お姉さんはそれを包みながら、
「ベートーヴェンお好きなんですか」
「はい😍 」
オーストリア展なんだからシューベルトグッズ並べろよと二日前怒ったことも忘れ、可愛いベートーヴェン先輩を譲ってもらえた嬉しさに、もういろいろ飛んでしまって、ただ「ありがとうございます」って言って大事に受け取りました。
12月17日はベートーヴェンが洗礼を受けた日です。
その日に私のところへ来たのですね。
家に帰って早速シューくんと並べてあげました
これで二人とも寂しくないです。