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日常と日記
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モーツァルト!

2018-02-21 | クラシカロイド


四年ぶりにミュージカル「モーツァルト!」が再演されますね。
私は以前、クラシカロイドでも疾風怒濤を歌った中川晃教さんと井上芳雄さんがダブルキャストのときに、このミュージカルに
はまって五回ほど見に行きました。毎度のことですがチケット取るの大変でした。

以下はネタばれも含むので未見の方で観劇しようと思ってる方ははご注意ください





素晴らしく面白い舞台です。音楽もどれも気持ちいい。
最初のほうのモーツァルトはすごく無邪気で可愛くて、舞台から飛び出してくるような華やかさ。
あふれるような才能で楽しく楽しく作曲してるんです。
自分の子供の頃の幻覚(アマデウス君=才能・子役が演じています)と対話しながら命削ってそれでも素晴らしい曲をどんどん作っていくんですね
いろんなところを旅しながら。そして憧れの花の都ウイーンで一層ぱっと光り輝くんです。

ところがそこらあたりにナンバーがあって
「ウイーンの貴族階級の楽しみ。それは才能ある若者をおだてて人気者にして、
調子に乗らせて、天井まで上ったところでいきなりはしごをはずし突き落とすこと」
みたいな内容のいやーーな恐い歌なんです。
それを貴族たちがにやにやしながら楽しそうに歌うの。
モーツァルトもその洗礼を受けてしまい「もう流行遅れ」とか意地の悪いことばかり言われて全然曲が売れなくなってしまい、
そこからは転落の一途です。
大好きなパパに見捨てられ死なれ、大好きなお姉さんの結婚のお祝い金も悪い仲間に巻き上げられてしまう。
妻ともうまくいってない。
多少自業自得なところもあるんですが、それでも酷い仕打ちばかり受けます。依頼されて仕上げたドン・ジョバンニも大不評。

最後レクイエムを作りながら小さなアマデウス君とも別れてしまって死んでいくところなんか、
もうかわいそうで立ち上がれなくなります。
遺体すらまともに扱われない。もう号泣です。
もちろんお芝居で史実とは違うのでしょうが悲しいのにはかわりありません。モーツァルトが素敵だった分、余計に。



クラシカロイドで可愛いピンクのモーツァルトが星の帽子被って
すごく楽しそうにお馬鹿なことしていて跳ね回っているのは嬉しい。救われます。
なんか「良かったねえ」ってしみじみと思うのです。

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