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⑭携挙について

2021-02-25 00:19:05 | 携挙

今回は、Ⅱテサロニケ2章3~4節にある“アポスタシア”(背教)について、書きます。

アポスタシーは “背教”と訳されます。しかし、艱難前携挙説の人たちは “携挙”(=空中再臨)と訳します。

この語をどう訳すかで、Ⅱテサロニケ2:3~4節の意味の解釈が完全に違ってきます。そして、通常は“主の日”は、艱難後の第7のラッパ後に起こる“神の怒り”(God's Wrath)のことなのですが、艱難前携挙説を信じる人は、艱難時代7年間(or後半3.5年)を“主の日”と呼んでいるようです。反キリストの統治の期間を、“主の日”と呼ぶのは変だと私は思います。悪魔の統治は“悪魔の日”にすべきです。艱難前の辻褄が初めからおかしいから、他の呼び名にも間違った影響が出るのです。神の日(God's Wrath)は、悪魔の怒り(Satan's Wrath)の後の報復の日です。

艱難時代後の解釈:

だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まずアポスタシー( 背教 ) が起こり、不法の人( 反キリスト)、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日 (艱難時代の最後に起こる主の怒りの日+ 広義では主の再臨も含む) は来ないからです。彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。

艱難前携挙説の解釈:

だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まずアポスタシー( 空中再臨 )が起こり、不法の人( 反キリスト)、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日 (患難7年) は来ないからです。
彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。

 

Ⅱテサロニケ2:3の背教(アポスタシーapostasy)は名詞です。ギリシア語では(アポスタシアἀποστασία)“背教”と訳されます。 abandonment of Christianity(棄教)、falling away (脱落、堕落、落下) 、rebellion (離反)、departure from faith (信心から離れる事)などです。類義語がdefection (欠如、欠乏) withdral(引っ込む事、退場、退廃)です。

昨日、祝日だったので、街にいた外国人に話しかけて、このコトバのニュアンスを尋ねてみました。話しかけた二人は、英語のネイティブでした。英語にもapostasy というコトバはあります。通常の会話の中では使わないですが、思想(特に宗教の思想)から離れていく意味であり、この語から、それ以外の感性は思いつかないという事でした。

知りたい理由はrapture について調べているからだと伝えました。1人目に質問した人は、無神論者か不可知論者だと思います。母親がカトリックだったけど、信心を嫌っていた人だったと。父親は無宗教だから、自分も同じく何も信じてないと。奥さんは日本人なので、彼の日本語は上手でした。かなり賢こそうな人でした。彼は、文章の前後を見たいということで見せましたが、文章を読む限り、apostasyは背教であり、apostasyがギリシア語であったとしても、身体の離脱(空中携挙)というような動詞を一語の名詞に当てはめる訳は、無理があるという見解でした。そうですよね、アポスタシアは専門用語ではないですから、こんな短い一語に、“肉体が天に上げられるため地球から離れていく”という意味を、それも動詞を名詞に当てはめるなんて、誰がするのでしょうか?ややこしい過ぎです。無理があります。

2人目に尋ねた人はエンジニアで、昔教会に行ってたようですが、今は神様のことを考えないと。rapture(空中再臨)の話は自分の行っていた教会では教えられた記憶がないと。米国人の多くがこの説を信じていると伝えたら、首を振って、映画で広まっただけのフザケタ説だよ、と笑ってました。結論ですが、アポスタシーというコトバには宗教や政治などの何らかの思想から離れるニュアンスしか考えつかないと、言ってました。

 

以下の動画では、500~600年間のコイネ・ギリシア語の文学や書簡のどこを探しても、アポスタシアという名詞のコトバが、肉体が離れて携挙されるような意味で使われてるケースがゼロ !! だという事です。それについて、艱難前携挙説の人は 誰も反論出来ないようです。

14:20~

The Greek in 2 Thessalonians 2:3 Disproves the Pretribulation Rapture

https://www.alankurschner.com/ Many pretribulationists believe that t...

youtube#video

 

 

艱難前携挙説の人たちが、これを、physical な肉体が地上を離れていくことだと無理に訳している理由が判ってきました。

アポスタシーは名詞ですが、この語に類似した動詞形が、“○○から離れていく”という意味で、聖書の他の部分で12回使われています。

しかし、それらは動詞として使われており、それぞれ状況によって意味が変わっています。

しかし、Ⅱテサロニケのアポスタシーは名詞です。普通に読めば“背教”なのです。名詞のアポスタシーは、使徒行伝21:21、マタイ24:10-21でも同じように使われています。素直に“背教”という訳です。なぜ、無理矢理、動詞の訳を当てこするのか? どうして信者を説得できたのか?その理由が判りました!

 

昨日、携挙携挙という米国人の動画を観ていた時に、ふと気付きました”! 艱難前携挙説を信じる人たちは、ダービー訳聖書・スコフィールド訳聖書など、艱難前携挙説に合わせた訳を使ってます。それも、通常はNKJ欽掟訳を使っているくせに、空中携挙の話をする時は、空中再臨に合わせた都合のよい訳であるこれらの聖書に切り替えてました。 他にも、ジェニバ訳(Geneva)、ティンデル訳(Tyndale), カヴァーデイル訳(Coverdale)なども、アポスタシー (apostasia, ἀποστασία) が、“religious departure”(背教)““や”rebellion”(離反)ではなく、“physical (spatial) departure” (肉体が離れていくこと=携挙)だと訳されているようです。ですので、無理やりな翻訳のせいで、もともとの名詞の“背教”が、肉体が地球から離れていくこと”とすり替え訳されているようです。

>>Some pretribulationists, such as Thomas Ice, argue that the word “rebellion” (apostasia, ἀποστασία) means “physical departure”and not a “religious departure,” thus denoting the rapture.

This view was first introduced in 1895 by J. S. Mabie and  popularized by E. Schuyler English in 1949

In their first appeal they try to support this argument by noting earlier versions

Pretrib proponents have pointed out that early English Bibles such as Tyndale, Coverdale, and Geneva have rendered rebellion in v. 3 as “departing.”

The implication of the English word “depart” is suppose to suggest a “physical departing” and thus the concept of the rapture was in the mind of these English translators.

 

ダービーのディスペンセーション思想に便乗したスコフィールドが、1917年にスコフィールド訳聖書を出版しましたが、聖書の中に“これは空中再臨のこと”だと注釈(reference)をアチコチにつけたようです。注釈に頼る信者は、ページの下を見て、なるほど空中再臨のことね...と鵜呑みで信じ込むようになったそうです。

また、スタディ・バイブル(注釈が細かく盛り込まれている聖書)の学びを信者に使わせるジョン・マッカーサーやチャック・スゥインドールなどもスタディ・バイブルのNOTEに、これは空中携挙のことだと、詳しく注釈をつけているそうです。イルミの牧師ばかりです。ジョン・マッカーサーも成金大富豪牧師の一人ですが、2人とも悪魔に魂を売っています。有名牧師たちの空中携挙の書籍・DVD・セミナーがバカ売れするので、大きな収入になるようです。

37:55~

What Is Pre Tribulation Vs Post Tribulation - Revelation Lesson 2

What Is Pre Tribulation Vs Post Tribulation - Lesson One out of Reve...

youtube#video

 

 

テサロニケの4章17節でパウロは harpazoハラパッツオ ἁρπάζω一挙に引き上げられ」が使われており、

マタイから黙示録まで13句でのうち17回使われています。英語訳はcaught up、snatchd away(捕まえられる、引き上げられる)という意味です。

アポスタシアは fall away(落ちる事、離れる事)でしたよね。ハラパッツオはcaught up(捕まえられる、引き上げられる)です。しかし、fall と catch は、逆の意味です。

例えば、catch my fall は、堕落したら助けてくれ(失敗したら支えてくれ) という意味です。 catch up(ハラパッツオ) と fall away(アポスタシア) は逆の意味なのに、

都合によって、どちらも空中再臨のことだと当てこすっているのです。 何でもかんでも、空中携挙に仕立て上げたいからと、訳まで操作するなんて、あまりにもテキトー過ぎませんか?  

 

 



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