今日は暖かかったですね、ローマ教皇も移動が楽だったでしょうね。連日の雨では申し訳ないですからね。
さて、昨日の続きを少し書いておこうと思います。
昨日は、最終的にはお金を生む仕組みになっている習慣づけのテクニックで終わりました。
四つの段階がありました。
最初が itch。
次がscratch。
そしてreward、最後がinvestmentでしたね。
これはベストセラーになった Nir Eyal氏の "Hooked" という本にもよく説明されているとのことです。
Dr. Mercola もここで述べてますが、飛行機で旅していると、空港に着いた途端にみんな一斉に携帯をオンにするんですよね。それも、まだアナウンスもされていなくても。そして、空港の中を歩いている人もみんな下を向いて歩いている。
携帯が世に出回る前の昭和の時代、アメリカ人って前向いて歩いていました。私の友達は、
「日本人ってみんな俯いて歩いているんだよね。でも、englico ちゃんって堂々と前向いて歩いているところがなんか違うんだよね」と褒めて(?)くれました。
今や日本人だろうがアメリカ人だろうが、世の中の大抵の人たちは下向いて歩いているんですねえ。携帯見ながら。
かつて Aldous Huxley氏は、1932年に出版されたその著書"Brave New World" (日本語訳:すばらしい新世界)の中で、『500年後には人間は快楽だけを求める機械になっている』と言ったらしいですが、彼は400年も遅れているんですね。
最近話題の人となったエリカ様のように、クスリにハマってしまっている人が多くなっていて(アメリカですよ)、交通事故で亡くなるよりもはるかに多くの人が命を落としているんです。
快楽を求める対象は、ニコチン、酒、ヘロイン、コカイン、害のある食べ物、砂糖満載の食べ物、インターネット、ショッピング、ポルノと様々です。
ここで重要な問題は、ドーパミンが興奮性のある神経伝達物質(excitatory neurotransmitter)であるということ。ドーパミンが出ると、反対側のニューロンがシグナルを受け、それが損傷を起こすらしいのです。あまりに興奮性のこの物質を出し続けると、細胞が死んじゃうんですって。これって日本の多くの食品に入っているmonosodium glutamate (MSG) グルタミン酸ナトリウムがチャイニーズフード(アメリカの中華、特にファストフード店などの中華料理です)に入っているのを問題にしている根拠なのだそうです。グルタミンに神経毒性(neurotoxicity)があるのだと。
ここで私の話ですが、この頃は「無添加」とか「化学調味料は入れていません」とか表示されるようになりましたが、それでもほとんどの加工食品にMSGが入っていますよね。うまみ調味料と言われるやつです。日本でもちょっと話題になったりしますが、これは本家味のxさん辺りのシンジケートなどが潰しにかかるんでしょうね、と思っています。アメリカにいるときは極力避けていたんですが、日本ではどうにもならない。ほとんど入ってますから。カレー、シチュー、餃子にラーメン。あまり食べると気持ち悪くなったりするんで、ほどほどに、そして味のxさんは避けてます。
戻りまして、ドーパミンは神経毒性なんですと。
シナプス後ニューロン(postsynaptic neuron)というのが自分自身を守るメカニズムを持っているらしいです。ダメージをあまり受けないように、受容体を下方制御するのだとか。この辺りは文系の englico にはチンプンカンプン。
エニウェイ、
このメカニズムを使っていても、何度も何度も繰り返していると、受容体がどんどん下がってきてしまって、興奮するのにもっともっと欲しくなってしまうんだそうです。で、しまいには何も感じなくなる tolerance (忍耐に近いでしょうか?)という状態になると、ニューロンが死に始め、中毒になると。
それに対してセロトニンの方は、抑制性(inhibitory)の神経伝達物質なんですね。満足を感じる受容体。幸福感にやり過ぎとか取り過ぎってないですよね。でも、このセロトニンを弱くしてしまうのが、ドーパミンなんですって。
で、ここにサボキソン(麻薬中毒治療合剤)とかコルチゾル(糖質コルチコイド)とか、ストレスが加わると、中毒と鬱というパーフェクトな組み合わせの料理が出来上がるわけです。
いやいや、なかなか進みませんね。まだ20分のとこまで行ってないんですが、長くなってきたので、ここで切り上げさせてくださいね。続きは、明日は忙しいんで2〜3日中に。今日の説明はビデオの10分ぐらいのところから見てください。