*スーパーでのちょっとした出来事

いつも買い物にゆく某ヨーカ堂には試食コーナーを司る女性が何人が配置され
毎日、お料理を作って良い香りを店内にて満たしている(笑)

一月頃からその係りになっている或る女性が今日も試食コーナーにて
料理を作って配っていた。笑顔が優しくって気さくな彼女は最初から
私を見掛けると「これ、食べて行ってね♪」と小さな試食用の小皿を
差し出すので時間があるときにはなるべく受け取るようにしているが
今日は彼女の表情がちょっとお疲れ気味にお見受けしたので

「貴女が試食コーナーにいると、今日はなんだろう？って
　遂、来ちゃうのよね、食べてみたい！って思うのよ」
　
と、話したら急にその彼女は「本当？？？」
と先ほどとは打って変わった笑顔で聞いたきたので
「そうよ、だから毎日、ここに来るんじゃない」とちょっとだけ
誇張して伝えたら…
「良かった、そう云って下さるなんて思ってなかったから嬉しい！」
と素直に喜んでくれたので、私、ちょっとだけだけれど彼女が
喜んでくれて良かったと思った。

「実はね、私、料理は不得意なのよ
　それなのに、ここに配置されてしまって自信がなかったの…。
　だから、美味しいなんて云ってくれたら凄く嬉しかったの」

今にも泣きそうな表情だった。
彼女は「一生懸命に仕事をしている方」であって、それほど深い
悩みがあったとは全く気が付かずにいた。