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自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

民主化要求デモが続くバンコク(タイ)

2021-08-14 12:49:02 | 自由
 タイのバンコクではプラユット首相の退陣、王室改革、軍事費や王室関連予算をコロナ対策に回すことなどを要求する抗議デモが続いています。警官隊は放水、催涙弾、ゴム弾などでデモを弾圧しています。
 タイでは2014年に軍事クーデターを実行した軍人プラユットが現在も首相の地位にあり、実質的に軍事政権が続いています。不公正な選挙制度、国会での首相指名選挙に軍が関与する、国王が権力を振るうなど民主主義とはほど遠い状況にあります。
 6月27日の記事「ラップで抗議、タイの若い人びと」もご参照ください。


タイ民主化運動の経緯、最近の抗議デモの状況
(動画ニュース約4分)  CRUX


警官隊による弾圧の状況
(動画ニュース約1分)  ロイター



プロテストソング「香港に栄光あれ」

2021-08-01 11:46:31 | 自由
 香港民主化運動の中でしばしば歌われているプロテストソング(抵抗歌)が「願榮光歸香港(香港に栄光あれ)」です。2019年に発表され、多くの多言語版も作られています。
 歌詞は以下のような内容です。

なぜこの地にまた涙は流れるのか
なぜ誰もが怒りに震えるのか
顔を上げて沈黙を破り、叫びを響かせよう
この地に自由が戻るように
なぜこの恐怖はぬぐいされないのか
なぜ人は信念のため後にひかないのか
なぜ血が流れても、前進する足音は響き渡るのか
うち立てよう輝く自由を香港に
星が落ちて真夜中をさまよう時も
深い霧の中遠くから聞こえる笛の音
自由のためにここに集まろう、力を尽くして立ち向かおう
勇気と知恵は永遠に滅びない
夜明けは来た、香港を取り戻そう
ともに行こう正義のため、この時代を変えよう
民主主義と自由が永遠に生き続けるように祈ろう
私は願う、香港に栄光あれ

「願榮光歸香港」管弦楽と合唱

「願榮光歸香港」日本語字幕付き


「願榮光歸香港」多言語版



ミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」

2021-08-01 11:46:31 | 自由
 夢を追っても、偏見や差別に出会ってしまう現実。公開中の映画「イン・ザ・ハイツ」ぶたいの舞台はニューヨークのヒスパニック系移民居住区。祖国から離れた人びとが体験するさまざまな苦難を背景とした作品です。みんなで歌い踊る喜びを感じさせ、公共空間で人びとと共にあることの意味も考えさせてくれます。社会派エンタメ映画の名作だと思います。
「どんな時も 僕らは立ち上がる 自分だけの夢を追い続けろ」
「現実を嘆くより 俺は旗を掲げたい 歌え 世界まで響かせろ」

映画「イン・ザ・ハイツ」  ジョン・M・チュウ監督、リン・マニュエル・ミランダ原作・音楽 143分

「イン・ザ・ハイツ」 予告編

「イン・ザ・ハイツ」本編映像「旗を掲げろ!」

「イン・ザ・ハイツ」公式サイト

言論、表現への規制、弾圧(香港)

2021-06-26 10:06:28 | 自由
 香港では、2020年6月に国家安全維持法(国安法、外国勢力と結託して国家の安全を害する行為などを処罰する)が施行されました。以降、報道機関への統制、弾圧などが強まっています。
 民主化運動を支持している新聞「アップル・デイリー」は発行停止に追い込まれました。同紙の創業者である黎智英氏は20年8月に逮捕され実刑判決を受けました。警察は密告を促すホットラインを開設しました。小学生から国安法に規定された犯罪類型を学ぶカリキュラムも予定されています。映画の検閲強化も発表されました。今、日本で公開中の「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」も香港では上映できないと思われます。

香港紙アップルデイリー、最終号を発行 抵抗し続けた民主派新聞の終わり BBC

映画「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」公式サイト