てっちゃんが眠れぬ夜を過ごしていた頃、同じ川沿いで私は暢気に飲んで
ぐっすり眠っていたことを知って、ちょっと心が痛んだ。
9日のライブ前の夜中の更新も、10日昼過ぎになって読みました。
そう思うと、あの力の入りよう、出し切りようは入魂だったと改めて感じます。
何十年でも、てっちゃんにはゴスで歌っていてほしい。
そんな感受性豊かなてっちゃんに影響を受けている何万人もの人がいるから。
11:30過ぎにチェックアウト。
ホテル裏手の、長良川沿いの道へ出ます。
心の底から楽しんで、パワーを分けてもらった国際会議場をあとに。
バスを待つよりも歩いたほうが良さそう…ということで長良橋を渡ります。
てっちゃんもこの道を上流に向かって歩いていたのかな。
橋の上から、先ほどまでいたホテルと国際会議場をふりかえる。
橋を渡りきると、鵜匠の像。カゴ越しにホテルが見えます。
長良川といえば、鵜飼。しかし、今日5/10までがオフシーズン!
鵜飼シーズンは5/11~なのだそうです。
そして、ほぼ無計画だったに等しい私達の中で唯一決まっていた予定。
鵜がつかまえてくる、鮎。
12時に予約してあった、こちらのお店、川原町泉屋さん。
naoちゃんのお友達が絶賛の鮎ぞうすいを食べにきました。
そしてこのお店の鮎の塩焼きが、下調べしていたネットの先々で錚々たる面々に
大絶賛されていてとにかくすごいのだ。
風情ある街並みの中、景観も清々しい店構えでした。
席の予約をした際に、もし塩焼きオーダーならば当日予約時間の1時間前に
電話をとのことだったので、ホテルから電話を。
「左へ行って右です」くらいのガイドで地図もなしにてくてく歩いていったので、
ちょっと時間に遅れてしまったのだけど、二階の席に通されてほどなくして
出てまいりました!
40~50分かけてじっくり炭火で焼き上げる塩焼き。
カリッとしていて、尾のほうはふかふかで。
鮎の川っぽさがダメなときはダメだったんだけど、こちらは本当に美味しい。
頭から全部食べられてしまいました。うーん、なるほど。
そして鮎のパテ。かりっとしたバゲットに塗って食べたらこれまた絶品。
これだ!私達が昨晩ワインのお供に欲していたのはこれだ!
メインの鮎ぞうすいも登場。
クコの実、生姜、ネギはお好みで入れられます。
ふわーっと湧き上がる湯気が幸せな匂い。
…いいねぇ、贅沢だねぇ…
おもむろにnaoちゃんが言う。「飲まないのはおかしい」
あ、やっぱり?
前菜のパテを食べてしまったら、やっぱりワインとかシャンパンとか。
前の晩にそれなりに飲みましたが、まったく残っていない(あれだけ寝たらそうか)
快適さがそんな気分させたような。
二階にあがってくるときに、目にはいった沢山のRIEDELの箱。
ああ、ワインが飲めるんだと思ったのだけど、メニューに見当たらず…
岐阜の地酒「三千盛」を頂きました。
お洒落~
気分的には朝シャン。(朝からシャンパン@ヤス)
この日最初の食事ですけれども、お休みの日ですから。
特別な御食事ですから。
すっきりと鮎に合う、端麗辛口。
岐阜に来る前に、「アトラス通信」を読み返していて。確か酒井さんが岡山で
懐石料理を食べているうちに「あのー、お酒なんてありますか。ええい、飲んじゃえ」。
あれに近い感覚だと思います。
にしても私達、昨晩からビール・ワイン・ウィスキー・日本酒…って随分幅広く飲んだね。
コストパフォーマンスも大事。これだけ楽しんでひとり2000円ほどです。
素敵なお店でした。また来たい。
名古屋発新幹線までの時間、近くを散策することに。
ホテルでもらった街あるきガイドマップを手に、大仏を目指します。
感覚で歩いている割に、結構いい散歩ができました。
日本三大仏、奈良・鎌倉とこちらの岐阜大仏だそうで…知りませんでした。
13.7mの偉大さ。
拝んでいるうちに、大仏様に「OK」と言われているような気分に。
自分勝手にもしているけど、なんとかうまくいくさと。
謙虚に、自分の足元もみて頑張ります。
岐阜公園から、ロープウェイで岐阜城まで行ってみようか、と
昨晩あれほどホテルから見続けていたところを目指す。
山頂でおりて、さらに300mほど整備された山道をのぼっていくと
眼下に広がるパノラマ。
うわー、ホテルと国際会議場があんなに小さく見える!
そして粒のようだったお城もやっと大きく拝めた。
この後、さらに上って近くまで行ったけれどそこでかなりの達成感だったので
天守閣の中には入らず、景色堪能。
難攻不落の稲葉山。
戦国時代、ここまで駆けつけてくるのも大変だっただろう…
いやー、それにしても暑い。いいお天気。
なんでこんなにぜーはーしているんだろう、と思ったけど、よくよく考えたら
冷酒飲んで、ほろ酔い状態だったんだ。
しかも荷物抱えて、ローヒールで崖の階段のぼっているし(笑)
ここまで本気の観光をするとは思っていなかったの。
当初ノーアイデアだったにもかかわらず、かなり効率よく、長良川沿いと
金華山周辺を楽しみました。
麓から14:30のロープウェイ乗って、頂上駅まで3分。
そのあと、さらにだーっとお城まで上って、14:48。
さくさくっと下りて、待ち時間ほぼなく15:00のロープウェイで下山。
ちょこっとお土産をみて、これまたすぐにきた15:15のバスで駅へ向かい、
15:36の電車で名古屋を目指す。
楽しかった♪
鮎の塩焼きのように、頭から尾まで程よく満喫!
16:22名古屋発の新幹線にて、帰路に。
軽く登山してしまったもので、日焼けしたり喉渇いたり。
1時間半ほどの車内にて、潤します。
ああ、もうホントにこの一口が冷えていて美味しかった!!
行きも500mlでちょうどよかったから、ってところだったのですが
車窓から見た、「現在の気温 33℃」にそりゃぐびぐびっとなるよね、と。
1時間しないうちに「うーん、まだ飲みたいよねぇ」となり。
車内販売を追いかけて、ワイン。
そして、泉屋さんでお土産に買った「鮎のパテ」を開封。
いや、ホントにいい〆めでした。新幹線の中とは思えない(笑)
そもそも、飲み方というか飲むとへらへらし始めるところが似ているということで
piguちゃんからのお引き合わせだったnaoちゃん。ほんとにありがとねー
3年前と変わらず、幸せそうに飲む姿と笑顔に、私は相当癒されました。
帰りの新幹線の中で携帯カメラに収めた写真を見返していて、
昨晩のセットリストが出てきたときに「あ、そうだ私達これを観にきたんだ」と(笑)
楽しみ旅の内容も濃い、充実の漂流となりました。
10日ほど前に、急遽naoちゃんにお誘いをうけ、岐阜へ漂流することに。
いいのか?私、行っていいのか?6月も相当漂流するのに?
と逡巡しつつも、思い立ったが吉日ということで、初訪問の岐阜へ!
5月カナケンまでガマンできるかなぁ、と呟いていたのをまんまとフライングしました
東京から、11:30過ぎに出発。
名古屋でお昼を食べることを想定して、軽くおつまみ&ビールにて乾杯。
「新幹線出発したら乾杯していい」セオリーを今回も発動。でも1本だけだよ。
東海道新幹線にはいつも新横浜から乗り込むので、東京からの眺めもフレッシュ。
小田原を過ぎるころにはきれいに見え始めていた富士山、静岡通過したあたりで撮影。
裾野まで美しい。
名古屋に到着~
岐阜へ向かう前に、ちょっと腹ごしらえ。さらっと食べられるきしめんを選択。
小泉元首相も(おそらく愛・地球博の頃?)訪問されたという、地下街のお店にて。
エセうどん部活動。
私はざる三味(つゆ・とろろ・胡麻だれ)、naoちゃんは温かい五目。美味しかった♪
名古屋からJRで20分ほど。いよいよ初上陸の岐阜。
この日の気温、28℃。あっつーいい!!
この近くで黒ぽんは泳いでいたらしい。
観光案内のおばちゃんに聞いて、バスで揺られて20分ほど。
長良川国際会議場の北口にて降り立ちました。
隣接するホテルに宿泊。ライブが終わったら即ホテル。苗場感覚~
ただバスに乗っている間、終始気になっていたのは飲食店が近所にほぼないこと。
と、なると終演後の宴会はどうするかが気になって、気になって。
ひとまず、会場をひやかそうとしたら、グッズの先行販売中。
入口前で15:00~16:15だった模様。
私達が到着したのは16時過ぎだったのでとてもラッキー。
行列なく、パンフを手にできました。おお、感動。
↓お出迎えされた。
まじまじと見て笑い脱力。なんで足がすべてぐったりしてんだろう。
ホテルにチェックインしたら、なんとも見事な、長良川リバービュー。
金華山にそびえる岐阜城も拝める、マウントビュー。
広々した室内、ゴージャスさにむやみにハイテンション。苗場もこうならいいねー。
そして、懸案の仕入れ。
ホテル内にも酒類の販売はなく、お部屋の冷蔵庫分だけでは到底足りないと判断。
チェックイン時にフロントの方に聞いたら、近くにあったコンビニが移転してしまい、
1kmちょっと離れたところに1軒あるとの旨、非常に申し訳なさそうに(笑)
ホテルに入るときに、玄関口に自転車数台あるのを横目にしていたんだけど、
そのレンタサイクル、無料で貸し出しとのこと!
よし。
ライブ前にサイクリングだ! しかも目的地はコンビニだ!
時、すでに16:30。
15分以内で行って、15分以内で帰ってくればOKだね、なんてスタート。
ふたり、縦1列走行で黙々と直線上にあるらしいコンビニを目指し爆走。
あった!
と、ローソンなのに赤い看板の前で意気揚々と自転車を停めたとき16:35。
あまりの自分らの夢中さに笑えてしまう。
その分、店内でゆっくり品定めをし、あのホテルの風景、部屋で乾杯ならば
日本酒よりもワインかなー、などと。
帰りはビン・カンがあるので、より安全運転で(笑)
お世話になりました。
自転車乗ったのなんて、すごい久しぶりだなー。
ほんの10分ほどだけど日焼けした気がする、なんてったって28℃。
部屋に戻って17:00過ぎ。冷蔵庫に詰めて、いざライブへ。
ライブの模様は、また別途。私としてはかなり好感度の高い、いいライブでした。
ああ、ライブの良さってこういう感じ!っていう。
ライブ後、部屋へ戻る前に見た、ライトアップされた岐阜城と満月。
写真ではなかなかこの空気感がわからないけど、清々しかった。
お城のライトは23時消灯です。←飲んでいる途中で目撃
宴会準備開始~お昼のビール1本のみですでにそれは発散済み。
早く飲もう!語ろう!
naoちゃんが会場でもらったチラシの2speをご本尊に。
3時間ほど冷やしてあったはずのいろいろが、あまり冷えていない…
「氷を無料でお届けします。御気軽に」という札をみつけ、ワインを冷やす。
なんだかコンビニで手に入れた700円ほどのワインとは思えないゴージャスさに笑う。
同じホテルにお泊りだったpiguちゃんとCちゃんを誘い出し、深夜1:30頃まで。
何しろおふたり垂涎な御席にいたので、naoちゃんと後ろからニヤニヤしてたのだ。
旅に出てくるからこそ、なのかな。いやいやホントに楽しいライブだった。
わいわいと夜も更け…
ほとんど飲んでいるのは私とnaoちゃんながら、買い出した酒量では足りずに
部屋のバーに並んでいたウィスキーの50ml小瓶を開ける。
あれはジャックダニエルだったっけ。
サントリー角、ハイボール、ではなくロックで頂きました。美味しかった。
piguちゃん、Cちゃんが部屋に戻ったあとさっくりと片付け、
楽しかったねー飲んだねーでも帰らなくていいのはラクだねー、とふかふかの
極上ベッドに横になり…ふたりして、布団もかけずにそのまま爆睡。
はっと気づいたときには、部屋に日差しが差し込んでいました
え、6時ってなに!?
でもあまりの気持ちよさにそのまま二度寝までしてしまい、朝食を逃しました。
だめなおとな…。
12時チェックアウトのありがたさ、でした。
始まった曲に耳を疑う。
「沈まぬ夕陽」
んぎゃあああ!←うるさかったはず。失礼~
ああもうホントにハモクラ終盤戦で、「流星」からこの曲に変わったと聞いて
それだけで福岡に出張に行こうか真剣に考えたのだ。
今年苗場のバリさんの間で聴けただけで、かき乱されたのだ。
うわー、まさかここで聴けると思っていませんでした。
飛び出せ、サカイユージ!
「右手にはシャンパン」と全員でしゃっと振り翳す感じ、カッコよかった。
ラストもラストの「sunset dancer」振り絞るようなロングトーン、歌い上げる眉間の
全力感が素敵すぎです。拍手喝采。
やっぱりいいなぁ、この曲。
「YES, I am オマケです!」と言った回のSC無性に聴きたくなった。
下手からは、5人分のジャケットを吊るしたハンガーラックが、しゃーっと登場。
襟に銀のスパンコール?のついた白いジャケットを着用。
「Sky High」、「セプテノーヴァ」とシングルが続きます。
「宇都宮の皆さん、この歌覚えているかー!」との叫びに続いて、
「FRENZY」
おお!盛り上がってきた!
しかしこのラインナップ、なんだか筑前煮みたいな気分になりますね。
ええっと、ごった煮というか…
一曲一曲は嬉しいんだけど、つながりとか構成の肝というのがあまり見えない。
しかしながら、酒井さんのHBB。
飢えていたわー、このライブ感とつくづく思っちゃうほど気分昂揚。
すごくたっぷり聴かせてもらった気がする。
アコースティックで紹介されなかったバンドメンバーの紹介もこちらの曲で。
「狂詩曲」
久しぶりー!のてっちゃんの「Wooh!」
おお、なんだか嬉しい悲鳴。大丈夫か、わたし。あの場面。近いぞ~
しかしそれよりも、2番に入ってみんなが両膝ついて沈み込んでいくところ。
酒井さんの動きに、真剣にのけぞりました。
なんというか仕留めた感のある…左手を前について覆いかぶさるようにゆっくりと
跪いた姿勢で腰を前後に動かしたんだよなぁ。ひえええ。
うーん、酒井さんがどんどん進化していってしまう。(どんな感想だ)
黒ぽんの客席を叩くような煽りも健在で。あはは。
そしてラストは口元を手の甲でぬぐいましたっっ!
↑酒井さんしか観ていないからわからないけど、他の皆さんもやってたのかな?
やっと気分的にも暴発してきた感じに、客席も熱くなってきたのですが
すとんと醒ますこの曲。
ああ、やっぱりミュージカルの場面転換のようだ…
「愛は探し出すのさ」
ライブで聴くのを、ずっと心待ちにしていた曲です。
そしてライブで観て、おお~北山さんってばそんなにサビをばりばり歌ってたんだ、
ということに気づきました。
影コーラスは、酒井さんとヤスのふたりで担当だったのか~
この抑え目トーンのコーラス、美しくて大好きです。
僕には君が、君には僕が。
ラストに向かう間奏にて、5人がセンターに一列に並び、語る言葉が入ります。
その紡がれた言葉に思わずじーんときてしまった。
細かなことは覚えていないのだけど、
「初めてゴスペラーズと出逢ったときのことを覚えていますか」と
てっちゃんが切り出したのね。
あれは2005年かぁ…なんて思いながら。すごくよく覚えているよ。
1994年にデビューした彼らを聴きこむまでには、彼らにしてみたら随分な時間が経ってから。
私は出会いました。でもそのタイミングを、後悔はまったくしていないし、
あの時に出会えて本当によかったと思えている。
そうでなかったら、こんなにも「好き」というパワーがもたらす、彩りある生活では
なかったかもしれないもの。
私がそんなことを思い起こしている間にも、ひとりずつ、ひとことずつ
デビューから、この15周年を迎える日までのぎこちない道のりや気持ちを語っていました。
「一生懸命、聴いてくれる誰かに出会うために歌ってきたのかもしれません」
「僕達の歌を見つけ出してくれて、ありがとう」
この曲の中でそんなこと言うか~と思うほどぐっときてしまって。
改めて、君には僕らが必要なんだと、ゴスが言ってくれちゃった、のです。
こちらこそ、ありがとう。百万回言っても足りないくらい。
音楽が入口だったけれど、人としてこんなにも深いところで共感したり尊敬したり
できる存在だったこと。たくさんの友達との縁をつないでくれたこと。
私も負けずに頑張るよ、といつも思わせてくれること。
その多才さから、たくさんの素敵なものにつないでくれたこと。
出会いは偶然でも、必然でも。今大切に思っているこの気持ちがすべてだね。
好きなんだよ~ぉ ←一番伝えたいことが弱い。だって惚れた弱みですもの。
そして、この曲をあなたに贈ります、と。
「My Gift To You」
この曲がきたら、ああ、もう終盤なんだと感じずにはいられない。
感極まりすぎて、「よかった」としか覚えてない~
ひとりひとりの声がよく見える場所で聴けて感動でした。
最後はステージ上段に全員が揃っての熱く力強いハーモニーから
すーっと音を引いていくのが、ライブで聴いてもやっぱりドラマチック。
--カーテンコール?!--
ずっと浸っていたいなぁ、という余韻をさらうかのような、
「1,2,3 for 5」のカーテンコール用アレンジ。おお!ミュージカルっぽーい!
塩ちゃんがタクト振ってそう~(マニアック)
「エーヤン、エリザベート」みたいなリズムに、思わず手拍子。
リズミカルに下手、上手、センターへご挨拶。
薄白幕は一度下りたんだったかな?
こんなにたたみかけられたら、涙もひっこむってもんです。
--アンコール--
「言葉にすれば」
夏のハモクラ@新潟でもアンコールでした。
…うん、「Hurray!」曲ではあるんだけど、ちょっと違う曲が聴きたかった、
というのが本音です。
より高くと思っていた頃の自分たちの思いが詰まった曲、として紹介された、
「Higher」
1stアルバムから。
これも苗場での初ライブで聴いて、胸熱くした思い出が。
酒井さんの手によるものだけど、黒ぽん・てっちゃんのリードなんですよね。
歌うのは年長組…というところで、昔の酒井さんはどう感じていたんだろう。
今を聞いてみたい。
泣き軋むような、「Higher, take me higher」が胸に迫ります。
てっちゃんだけ首にタオルマフラーをかけていました。
バンドの皆さんはここで下がられたんだったかな。
--ラストご挨拶MC--
酒井さん。
「楽屋で置いてあった市のパンフレット?資料?を読んでいたんですが
駅前で今日歌ってました?観た人いますか?(客席に問う。いくつか声が飛ぶ)
僕は観にいけなかったんですが、いいですねぇ。今日一日で二度も音楽に触れられて」
なんてことを言って、 「定額給付金は音楽に使って下さい」
音楽に、というより「ゴスに」とならざるを得ない気がする今日この頃。
うちの市は5/7以降からお知らせ届きはじめるみたいだから~
コメントしてすぐに後ろへ下がって水分補給する酒井さん。
ラストでみんなご挨拶中なのに、そんな行動も珍しい気がして。気になる。
結構長いこと、うがいするかのように首を後ろに傾けるのを何回か
繰り返していたな。
ヤスがやはりというか前半から噛み続けていたんだけど、「いかがでしたか」が
うまく言えなくて「いかだ…○※☆でしたか」
「漂流だけにいかだ!」とすかさず叫んだ酒井さんはさすがです。
てっちゃんも確か「15周年漂流記」がうまく言えてなかったような気もする。
それでも「今日の僕は100点です!」とガッツポーズなヤス。
いろんなことひっくるめて、そうだそれでいいのだ、という気分で拍手(笑)
最後に、「ひとり」
アカペラだとは思っていたけれど、まさかこの曲〆めとは!
「ミモザ」「永遠に」「ひとり」がすべて入って、確かに全国ツアーセットリスト的に
納得であります。
やっぱり酒井さん、何やら調子悪い?と思えたのは、この「ひとり」を歌いながら、
右手を腰に当てていたから。
いつもならスナップする手を腰に組むだなんて珍しい格好で歌っているなーと
驚いたんだけど、ハタと今までのそろりそろりとした動きを思い出し。
ゆっくりした曲のほうが目立つんだよね、かえって。
…もしや「狂詩曲」で腰痛ダメ押したとか…
そして、歌い終えて、さくっと、でもちょっとぎこちなく。
4人よりもひと足早く、下手へと消えてゆきました。
うーん。お大事に…って感じだった…の、かな?
この先も長丁場ですから身体コントロール、メンテナンスして下さいませ。
北山さんは相変わらずキスを大きくさーっと飛ばして。
これを拝まないと、何か物足りなさを感じてしまうよね。
5人が消えるまで拍手、やっぱりライブっていいね。
自分の中から湧き上がるパワーを鼓舞&チャージしてもらいました。
ただ、終わったあとは、なんだか色々盛りだくさんすぎて押し寄せられちゃって
うまくライブの全体像が飲み込めてませんでした、ワタシ。
それも15周年航海に詰めこまれた彼らの思いなんだと思うんだけどね。
もうちょいセットリスト、スッキリと、かつ燃え上がらないかなー。
ヤスでさえ、あまり汗をかいていないように思えてしまって。
漂流中にこなれてくることも期待です。
---
そういえば、前半のMCで書き忘れてたこと、思い出した。
前に宇都宮にきたときはクリスマスで。
おもむろにてっちゃんが96年、と言ったけどセルゲイだから2006年。
いきなり10年間違えてどうした~
「北山がサンタクロースだった」
日付が変わった瞬間はバスで移動中で、時計見て26日になったのを確認して
いそいそと脱いでいたら、その律儀さ、スタッフさんに妙に感心されたとか。
メンバーのためにサンタクロースになってくれていた、とヤスが言ってましたが
あのときの酒井的視点、赤いサンタさんのカッコした北山さんの写真の下にあった
「なにしてんだ、おめぇ?」という呟きが忘れられない(笑)
MCに続いて、まだ若かった頃のゴスペラーズの曲をお届けします、と。
わー!とかひゃあ!とか言っていいんですよ、なんて茶目っ気をてっちゃんが
出していた気がする。
「G10」でも使われていた「出逢った頃へ」のあのフレーズ。
♪Back, Let's go back Back 出逢った頃へ~♪
G10を経験していない私、生で聴けて感動しました…すごく好きだ、このハーモニー。
まず遡ったのはアルバム「FIVE KEYS」からこの曲。
「逃飛行」
おおっ!と私もときめいた。
イントロと同時に歓声のあがった客席に、てっちゃんニヤリ。「安心した」
これ、初めてゴスのライブに行った2006年の苗場でも聴いたはずなのに
その時は何やらドキドキしすぎていて、じっくり聴けていなかったのです。
黒ぽん、てっちゃんのシャウト合戦、熱い。しびれた。
若かりし頃の曲とはいえ、若さゆえの背伸びエネルギーがあるというか、
曲自体が若い、という印象はなくって。
眠れる獅子…というよりも、獅子は起きてるんだけど、まだ周りでそのことに
気づいている人が少なかっただけというか(笑)
クオリティとしてはスゴイんじゃないかと思うんです。
さらにBackして…何やらヤスがひとりジャケットを脱ぎ去る。
そして登場した、ストラップと、柄にカエルのついたポップな傘。ま、まさか。
「傘をあげる」
おおおーっ!(歓喜)まさかこれが聴けるとは思いませんでした。
ヤスをセンターに残し、4人は下手側にて一列。
ストラップを、ギターのようにかけたヤスの小芝居。
「え?なに?」みたいな感じで。ああ、若い。会話が若かった気がする。
女の子と色々と話していた内容を覚えてない~。
4人一列、これがまた「GOD BLESS YOU」のようなソウルグループっぽい手振り。
「君に傘を♪」のところで、傘を開くときの仕草。
一番手前にいる酒井さんがニコリともせずにやっているのがなんともまた。
なんでこの方だけ番傘のような気がしてしまうんだろう。
いや、酒井さんに番傘をついっと差し向けられたら本望ですけれども。(何の妄想)
「愛の形を今 (LOVE♪)」とハモリつつ両手で指をふわりとさせて胸元で
ハートを作ったりね。
他3人が作っている形が、若干そらまめっぽいところ、酒井さんは
きちんとハートなんだけど、それを勢いよくがばっと離すので
「…割っちゃったよ、ゆーじさん!」みたいなことに。
エアギターから、本物のギター登場。
ギターをかけて曲のラスト、じゃーんと弾こうとしたヤスが音を外して
4人がドリフのようなずっこけを。笑ってごまかしていきましょう。
そしてギターが出てきたということは…
「Blue Planet」
待ってました!の曲ではあるのですが、「え~もうバックしないのか~」と
ちょっぴり残念。
2曲だけってのが惜しい。もっと他にも聴かせてほしかったな。
実際、ここまでを前半ととらえるなら、生き急ぎすぎているような感じを受けた(笑)
ピンポイントツボ、「Border less」はステージ上段で歌う北山さんに、
曲中ながら、つゆ嬢と共に音なし拍手。
いいいい!これ聴きたかった!
爽快に抜けのよい曲、大満足です。
そういえば、今回のステージセットはとてもシンプル。
セルゲイではやや勾配があったけど、今回は平らです。
…腰痛対策?
黒ぽんがシャカシャカと四角いマラカスのような小さな楽器を振っていたのは
この曲だったかなー。須藤さんだったかなー。
「信号が変わる~♪」ラストは、ヤスを残して4人が上手側へはけていきます。
ヤスは、ステージ下手にて、弾いていたピックを客席へひゅるるる~と投げる。
近かったので飛んでくるかも!と思ったら意外に最前列の方が取ったかな?
さらに、弦にはさんであったもう2枚を、中央、上手と投げるサービス。
ヤス、全開笑顔で上手へ去っていきます。
そして、バンドが奏でる音がシンプルに。
白い衣装に着替えた黒ぽんが登場し、ステージセット上段へ。
「永遠に」
白いデニムに、黒ぽんにしては珍しく、白いシャツをインせず。
インしていたのはてっちゃんと酒井さんと北山さんだったかな。
全身、カジュアルに5人5様の白シャツ+白デニムコーディネート。
ステージ上段へと続く階段をつかって、点々と座るメンバー。
アンプラグドの「永遠に」は切々と響きます。
何があっても外さない、ブレイク後の黒ぽん。
この日も変わらぬ声を聴かせてくれました。
「青い鳥」
アコースティックな「青い鳥」もすごくよかった。
きらきらと盛り上がるような、音たっぷりの大合奏もいいけれど、これは
メロディーの美しさ、北山さんの天才ぶり(笑)が際立ちます。名曲!
しかしこの2曲の並びのせいか、ちょっと間延びしたような気も。
あんなに生き急いでいたのに…みたいな。
「永遠に」か「青い鳥」だったか…メンバーが階段をおりてきてお辞儀したの。
階段の降り方が、爪先からかかかとからかで、随分歩き方違うような気がしたの。
どうでもいいことなんだけど、酒井さんかかとから降りるんだーと思ったのだ。
妙にそろりそろりとした印象が残ったもので、後述につながります。
はけていたバンドメンバーの皆さんも手に各々の楽器を持って
ステージ上手側に集まります。階段を利用して、座る様は楽団のよう。
てっちゃんがみんなの楽器を紹介していきます。
自分はカホンを片手に提げて出てきて「これ、サントリー角」とボケつつ。
いいねぇ、全国区CMの仕事ってやっぱり大事だよ、と妙な感慨も持ちつつ。
真里さんのアコーディオン、以前FNSのチャリティコンサートで弾いているのをみて
いいなぁと思っていたのでした。またお目にかかれて嬉しい。
蛇ばらをぷああ~っと広げて音出してみせてくれたとき、すかさず乗った酒井さん。
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又…帝釈天で産湯をつかい…」
結構長いこと、寅さんの口上をマネしていた気がする。さすが芸達者。
黒ぽん、ヒザの上に鉄琴!!たぶん32鍵くらいのサイズの小型グロッケン。
ああもう、なんてめんこいっ
昨年苗場のパンフで、ティンパニ弾いてた姿思い出したっ
なにかおかしいって、たぶんヒジが上がりすぎてるからだと思います。
そして小首傾げてるのよ~
コロンコロンと音を響かせながら、ペダルがないからトレモロ…
左右の手をいっしょけんめいに動かす姿を観るだけで、なんでこんなに
愛おしいのか、自分でも不思議だ。
意外に大事で目立つ音出すから気をつけて~ヒジしめて~と親心。
ヤスがMyギターを抱える横で、北山さんはギタレレ。
「普通じゃやだ、みたいなのが北山らしいですねぇ」とてっちゃんが言う横で
ヤスが持っているのが、言ってみれば普通のギター(笑)
ちょっと膨れた?ヤスの肩をまあまあと叩く北山さんがツボでした。
タンバリンのバリさんをはさんで、酒井さん。
以前スタぶろでも紹介されていたあの「クラビオラ」を手にしていました。
てっちゃんがスルーしそうになったのを、客席が「ええー酒井さんはー」と
空気圧力をかけ(笑)
あれ、酒井さんの楽器の紹介って曲のあとだったかなぁ。
「クラビオーラ」と酒井さんは発音していた気がしたんだけど、
製造中止になる寸前に手にいれました、とはご本人談。貴重ですな。
吹く鍵盤楽器、ピアニカみたいになっているかと思うんだけど、クラリネットに近い音。
「機関車トーマスだよー ぷっぷー」
↑コドモへのサービス。
しかしオトナの私が嬉しかった。あれ、これは休日サービスか?
そんな愉快な?楽団で演奏されたのが、
「シマダチ」
みんなで一角に集まって、肩寄せあっているのが学校の部活みたいで、
その一体感がまた、シマを出ていく子たちを応援する本当の風景のようで。
歌うことよりも楽器に夢中になっている感もありますが、もっとこなれたら
もっとすごいパワーが出そうです。すごくいい演出だと思ったな。
歌うだけじゃなくて、その曲が持っている背景を「みんなでやる」ということで
しっかり見せてくれた気がする。
ただでさえ泣き曲なのに、ホントに胸が熱くなりました。
器用だなーと思ったけど、酒井さんはクラビオラを吹きながら
「忘れないから」「みんな騒いで」のコーラス歌っていました。
そのせいか、ちょっとエコーのかかったように聴こえた気も。
間奏の金管は、北山さんによるトロンボーン。
相変わらず多種使いこなしますね~。カホンもやっていたし。
でもトロンボーンはちょっと残念な音だったかな?
もっと音張って前面に出たら素敵。
最後の酸欠熱唱にそなえ(?)、楽器を手放した北山さん。
「は」「ば」の音がなんとも好きなんです。
「春には」「離れ離れの」 きゅーっと掴まれる感じ。
この必死の切なさが、この曲には欠かせないと思うのだ。
この曲のあとのMCにて、酒井さん。
楽器を持つとみんな吹いたり弾いたりしたくてしたくて、リハーサルで
「次いくよ、はい静かに」といわれてもまだ続けてるそう。
何度も「しーずーかーに!」となるんだそうで。
いいね、やんちゃな小学生たちみたいで。想像に難くない。
「Armonia」
次はアカペラ、ゴスペラーズの得意技を、と紹介して始まったこの曲。
このあたり、酒井さんが取り仕切っていましたね。
ふわりしなやかに、そしてキレよくびゅんっと振る北山さんの指揮に釘付け。
「優しい雨音」の「さ」が飛び上がっちゃった感じがしたけど、それ以外は
もう本当に。すごくよかった。めろめろ。アカペラ最高。
「孤独な祈りは」のところ、大事に歌う感じがねー…ひときわ沁みました。
聴かせどころ、聴きどころ。
「The Longest Time」
一転、軽快に始まったこちらのアカペラ。
NHKのスタジオパークに出て歌ったときのが好きで好きで。
久しぶりに聴けた感じがして嬉しかったなぁ。
「あー、帰ったらWorks聴こう」なんて思ったのでした。
酒井さんリードから、いざ、なりきりゴスペラーズ仕切り!
一緒に歌えるってホント楽しい。待ってました。
私たちサイドは黒ぽんパート。
くふ。仕切り番長も黒ぽんと一緒にやってきて間近です。
仕切り番長、さわやかな歌のおにいさんみたいでございました。
もうちょっと髪切ってくれたらな~
パートを一緒に歌いながらも。常に黒ぽんが眉根を寄せていたような気が…
前のほうにいたからかもしれませんが、後ろから伝わってくる音すごかったな。
客席のハモリもいい感じでした。
ラスト、「はい、せっかくですからご一緒に」的な酒井さんによる音切り指導。
Longeeeー…s、t!
ああ、この「すっ、とっ」な切れ味最高。「s」を「th」くらいの勢いで発音。
何度も、何度もやるあたりの場のあたためかたがいいねぇ。
アカペラだけどロックな心意気。
始まりました!私の漂流記。
春夏シリーズでは、6月に重点的に糸が切れた凧のように各地漂流予定。
4月、5月のスタートはローペースです。
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2009年4月26日(日)宇都宮市文化会館 start17:30 end20:25
今回お友達の強運により4列目で堪能。
左サイド、舞台が近い、近い。
しかも「mihoさんはそこにいた方がいい」と良い御席まで頂きました。
年の功、ということでありがたく。
すでに漂流済みの面々からは「最初。特に最初覚悟しておけ」と。
なになに、何があるの?!と動揺する私に、
お尻にきゅっと力を入れておいたほうがいい、というナイス不可思議アドバイス。
白いサブレ地のような薄幕が下りているステージ、
LEDでTHE GOSPELLERS、聖堂教父などなど、文字が飛び交う。
暗転とともに歓声。
バンドメンバーが入り、5人の登場は今回どんなものかと固唾を飲んでしまう。
赤紫のライトの中、中央の段差ステージへ階段をのぼる人影が透けてみえます。
おおっと、この体格と歩き方は…!と身の引き締まる思いでいたら、
「マイクロフォンNo.1… 酒井雄二」
アナウンスの声とともに、スポットを浴び、会場に挑むようにマイクの片手を
高々掲げる姿に顔が緩みます。
うおおおお!会いたかったっ!!
あははははは。←笑い悶え。
そこですでに港から出るなり溺れかかった人のようにじたばたして、
以降4人の登場順あやふや。
黒ぽん→てっちゃん→ヤス→北山さんだったっけ?北山さん最後だった気がする。
5人揃ったところで、幕が上がりオープニングに早速この曲。
「1,2,3 for 5」
なるほど~このカウントで始めるときたか!
この曲をどこに入れるんだろうとは思っていたのだけど、着替えがあるなら
着替え後すぐとかになるのかな~なんて思っていたのです。
どうしてもイメージとして、最初ラフ→衣装替えでスーツでばしっと、なんてことを
想像していたから。この曲は揃いのスーツでないと決まらないし。
オープニングからの5人の伊達に決めるファッションは、
光沢織りのある赤紫スーツに、中は紫シャツ(「1,2,3 for 5」ジャケ写シャツのよう)。
…派手なしそ巻きあんず…と脳裏をよぎったのは内緒。
左サイドから、一番右にいる酒井さんに終始注目ではありました。
やっぱり最初の漂流は全体つかみたいと思いつつも御贔屓が気になるもの。
威勢よく回る姿も健在で、あああツアーが始まったんだー!となんだかもう嬉しくて。
それにしてものっけからこれで、ひゃあひゃあ思っているうちに、あっという間に
曲が終わってしまった感じがします。
でも、気持ちもう少し、テンポアップのほうがよかった気がする。
間髪入れずに「な~にか~もとめて~~~」
えええええっ、もうですかっ!
絶対やってくれるだろうと思っていたけれど、私、これは本編ラストあたりか
アンコールにくるだろうなんて思っていたんですわ。
「終わらない世界2009」
いつ聴いてもいいなあ、年長組のスタート掛け合い。
黒ぽんのビブラートするノドまで拝めるポジションで歓声あげてたら
そうだ、この曲は一番左にくる酒井さん。目の前に。
ひえええええ!!!近いっ近いっっ
いちいちぐらぐらする私をなまあたたかく見守ってくれた皆様ありがとう。
「mihoさん、見て!見て!」と言われても、あまりに目の前すぎて正視できず。
とはいえ、なんか私今めちゃくちゃ笑ってるなーと思いつつ、堪能させて頂きました。
fly to sky~ではキレイにしなる指先、肌の感じまでよく見えたりなんかして。
2、3月の激動期を支えてくれたこの曲、そして4月の繁忙期の今こそ
ライブで聴けてよかった。こうして笑顔に変わっていく心持ち。
何度聴いても、ゴスに倒れてゆくように恋をした原点に立ち戻る嬉しさです。
大事な曲、としみじみ。
「ローレライ」
今までなら照れてできなかった手振りをやっちゃったよ。
ツアー待っていました感、自分が思うよりも強かったみたい。
ここまではしゃぐとは…と、自分で自分に反省を促したイントロのぽんぽん飛び跳ね。
思わず一緒にやっちゃったあとで、足がズキリとしたのでした。
そして4曲目。
「Full of Love」
この曲は素直に嬉しかった。Everything thin' thin'…イントロで「!」
思わず隣のつゆちゃんを振り返る。よかったね、願いが叶ったね。
咲き誇れとこの時期に言われる心強さ。
5人それぞれの短い歌い継ぎに重なるコーラス、鳥肌。
やっぱりこの5人の歌が好きだ!と早々に実感させてくれました。
メロディーに身体を揺らしながら、何かがすーっと下がっていく気がするのね。
それまで一気に走ってきたのを、この曲で少し酔い醒ましするかのように、
それでもやっぱり、うっとりと世界に惹きこまれていく。
なんだろうか、この曲のえもいわれぬあたたかさは。
--自己紹介MC--
順番はよく覚えておらず、ざっくりながら。
「デビューして2、3年の頃、宇都宮にきて「ラジオベリー」と連呼していたら
「レディオベリーです!」と直されたことが思い出です、酒井雄二です」
「大学の頃、埼玉の実家から通っていたときよく寝過ごして栃木に来ていました、
安岡優です」
「栃木といえば、大学の頃○○緑地によく来ていました。アルティメットという
フリスビーの競技をやっていて。北山陽一です」
↑なんて言ってたか忘れてしまって調べてみたけど永野川緑地公園、なのかな?
「柳田」?と聞こえた気もするのだけど。
「宇都宮といえば味噌餃子。…おいしかったもののことしか話せない、
こんな私を許して下さい。黒沢薫です」
ああ、相変わらず抱きしめたいね(笑)
「先週39になりました…」
ん?!と、どよめくステージ上&客席。
「多く言う人あんまりきいたことないね」「34とか39とか適当だね」
客席の反応になぜか背を向け、話しつつも随所で振り向くMC展開。
「すいません、うちのリーダー照れ屋なんで」と言いつつも「振り向きMC」と
その姿を肯定しているやら、していないやらの酒井さん。
ちらりと見られるのもまた心をくすぐるこの歓声と苦笑い。
いいわあ、見返りてつや。見返りの肩からひねった腰が美ラインこの上なし。
あ。今回はMCがいつもに比べてかなり少ないと感じた。
しゃべってこそゴスペラーズ、もっと話していいぞ~
そんな自己紹介から、北山さんがMC仕切り。
「皆様、後ろをご覧下さい!」
なにかな、と思って振り向くあたりで「赤い、背もたれがございます!」うおおい。
「立つとあがってしまうんですかね、椅子に、座っていただいて、ふかふかの、
極上のソウルバラードタイムへとお連れ致します」というようなことを低音にて。
再びマイクスタンドをセットする5人、ソウルバラードへと誘う妖艶なバンド音から
流れてきたのは、あのかすれたように切ない「ハア~ア~ア~♪」です。
ソウルバラードと言われてもぴんときてなかった自分、失礼しました。
「Love Vertigo」
こんなに序盤で?!という意外なパンチにのけぞる。
フェイクに早速くらくらしつつ、「たおれーてゆくように」とマイクを傾ける姿にさらにのけぞる。
スタンドマイクを持つ酒井さんの手に…妖艶さが増していて。参りました。
「何もかも与えてはいけない」のところ、マイクサイドへあてる右手に砕けました。←ピンポイント
なんかこう、なんともいえない妙に艶かしい動きをしたのです!
悩ましい、とか、ためらいがちに触れる、とか、とにかくそんな感じの一瞬!
・・・私、この手のためにもう一度観にいってもいい。←もっと行くくせに。
そして4人がめちゃめちゃ踊ってるの!ほぼ目に入らずだったのだけど~…
北山さんの動きと黒ぽんの動きの違い。
引きで観たいと思います、次回。
これ、やっぱりライブで聴いてこその視覚からくる破壊力ですね。
酒井さんのあまりの2枚目っぷりに眩暈。やーおとなー。←36歳に失礼ながら。
でもなんといっても、かすれるように甘く響く声がすごくよかった。
「いつしかまためまいの中に」…と緩やかになっていくアウトロ、ゆっくりと顔を斜めに
伏せたところに翳す左手に、ダメ押しされ撃沈。
妖艶な赤紫系ライトの効果もあいまって。
あれ、椅子ってこんなに深く座れるものだったっけ、くらいに沈みました。
ああ、背もたれがあってよかった。
「I'll Make Love To You」
この曲の甘々度はヤスの歌い出し、吐息で雰囲気が決まるね。
Pour the wine, と注ぐ仕草の酒井さんがワインというよりも一升瓶傾けて
まあ飲め飲め、と海の男風の勢いだったのがツボ。
しかしながらなんといってもこちらで場をかっさらったのは北山さん。
ボタン外す手、早っ!
この曲で!この曲で脱ぐか!心の中で爆笑しました。
ピアノ弾くかのような運指で滑らかに、すさささーっとシャツのボタンを外し。
そして半脱ぎジャケットプレイ。
揺れるステップ踏むたびに、見えそうで見えないはだける胸元ねー。
後のMCで「北山がねぇ」と黒ぽんに言われて。
この曲の並びは黒ぽんセンターで、北山さんが向かって右隣。
北山脱いでる~というのが見えるそうで。
「脱げよオレも脱ぐから、っていう歌詞なんですよ」
この「脱げよオレも脱ぐから」がねー、まさに何か直撃された気分で。
場内騒然の中、てっちゃんにもう一度とリクエストされて、低音でも2回くらい言ってたけど、
最初に言ったときが、一番勢いある感じ。ゆえにリアルで。
素でいたところへの衝撃というか一番撃ち抜かれました。
Throw your clothes on the floor
I'm gonna take my clothes off too
脱げよ、ってところでは黒ぽんも片棒を担いでいるわけですな。
「ミモザ」
これもソウルバラードに入るんだ!?と思ってしまった。
全国ツアーではやはり外せない選曲でしょう。
黒ぽんの歌い出しで4人が一度、後ろに下がるときに北山さんがボタンを
律儀に留めていくのね。
いいんじゃない?もう少しそのままで。
マイクスタンドを使って、フォーメーション入れ替わりながら歌うこの曲。
移動して、あちこちのスタンドを高くする酒井さんに対して、あちこち低くしていく
ヤスの両名がなんとも愛おしかった。
--バラードコーナー終わってのMC--
「最近のCMのお仕事で、すごくプレッシャーのかかった仕事でした」と
サントリー角のお話。
前任者は歌の上手さではもうなんともいいようがない石川さゆりさんなわけで…
と、てっちゃん。
ちょっとやってみようと思います、と披露された「ウィスキーがお好きでしょ」
これを生で聴けるとは思ってなかった!
このサプライズ、嬉しかったなぁ。すごくよかったんだ、これがまた。
こういう場で、ちょっとやってみようかで歌えるこの姿勢に、本当の上手さを感じるの。
すごく練習したと思うんですけど、耳を澄ませて沁みいる素晴らしき30秒。
てっちゃんが、一番カンタンなカクテルと紹介したハイボール。
最近、お店でよく見かける気がして(鋭意キャンペーン中?)私もよく飲んでます。
ゴスもCMに出られるんじゃないかって話を、飲んだお店の人に嘆願してほしいとか、
でもお店の人にはそんな権限ないから、問屋からサントリーへ伝えるみたいな
流通経路を逆行していく地道なことを、わいわい喋る5人。
でも、出演ありだと思うんだけどなー。ターゲット層と同世代だし。
久保田さんのCM見るたびに、ゴスも出ちゃえばいいのに~と思うのだ。
いくらでもプラン作れるぞ。
絶対てっちゃんをかっこよくフューチャーできると思うんだけどなぁ。
続く。
毎度の如く多くのことに溺れかけたmy漂流初日。
やっぱり動く破壊力ったらすごいね!
仲間といい時間を過ごした延長線上にゴスがいてくれて幸せこの上なし。
君には僕が必要なんだ、そばにいるよ いつの日もとあのセリフをかみしめると
本当に私の生活になくてはならない必要な人達そして歌声です。
めぐりあいに心からの感謝を!