延期から2週間あまり、やっと転院。
祖母はかなり髪が伸びていた。
特養でも理容サービスあるのだけど、
コロナ禍で出入りがかなり制限されていて、なかなか切ってもらえなかったんだよね。
ベッドのままマスクをして病棟からエレベーターを降りてきた祖母、
声をかけたらすぐに目がぱっと動いてこちらを見てくれた。
おばあちゃん、わかる?と手を振ったら、
足大丈夫?とすぐ言ってくれるの、まだまだはっきりしているね。
ちょっと、ほっとする。
だけど私が担架の祖母と話している間、お世話になった先生が母に
「よく顔をみておいてあげてください」と言われたそう。
療養型の病院に転院するということは、遠くない未来を覚悟することでもある…
介護タクシーを病院が手配してくれていて、10分弱の山坂道を行く。
衝立やドアがなくこんなに近くで会えるのも、ほんとに6月以来。
心配かけたね、と話しかける。
うとうとしている祖母も、声をかけると反応はあるけど、
耳が遠くて、口もマスクで塞がれているからこちらが何を言っているかもよくわからないかも。
タクシーをおりたら、もうそこでお別れ。
やはり病室には入れず、祖母だけ運ばれていくのを手を振って見送る。
転院先の先生も師長さんも穏やかで、これからのことや手続きについて説明してくれた。
終末期を過ごすこの病院で亡くなられる方がほとんど、
そのなかでも祖母は上から3番目の高齢、
(100才超の方もやはりいらっしゃるのか…!)
食べられなくなり、点滴で養分をとるだけでは3ヶ月から半年程度、と。
先生は穏やかで優しいけれど、厳しい言葉が並ぶ。
面会はできず、オンラインでは2週間に一度予約制。
もしものとき、体力が落ちる前に早めに連絡をくれるので、そのときは3人まで、ひとりずつ面会可能とのこと。
さっきの祖母のはっきりした記憶と意識とはうらはらに、
身体はもう老衰という状態なんだ…と認識する。
病院から出て、深呼吸。
会社に電話したら戻らなくてよし、とのことなので遠慮なく全休とする。
明日がんばるわ。
帰宅したらどっと疲れが出たので早めに寝るとする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます