「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

『巨食症の明けない夜明け』

2005年10月20日 | Yuko Matsumoto, Ms.
『巨食症の明けない夜明け』(松本侑子・著、集英社文庫)  松本侑子氏のデビュー作である。とはいっても、彼女の本来の意味でのデビューは知らない。単行本としての『巨食症の明けない夜明け』は手に取ったことがないからだ。本書の次に書かれた『植物性恋愛』と、その数年後に出た『作家以前』や『読書の時間』などのエッセイが「松本侑子」と自分との初めての出会いである。ちょうど同じころ『巨食症の明けない夜明け』が文庫 . . . 本文を読む
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