「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

乱読譜~20110529

2011年05月29日 | Monologue & Essay
☆主な読了本~20110529☆






☆☆『ゲノムが語る生命』(中村桂子・著、集英社新書)☆☆

  大森荘蔵の「重ね描き」や塩野七生の「ライコ」を援用して語られる「新しい知の創出」論は興味深い。いまならば科学的な「知」の正しい適用や限界を知るために読むべきかもしれない。






☆☆『今こそアーレントを読み直す』(仲正昌樹・著、講談社現代新書)☆☆

  『人間の条件』を初めて読んだとき、論点がまったくわからなかった。本書は「分かりにくい」アーレントを少しは分かった気にさせてくれる。アーレントに新たな興味も持たせてくれた。






☆☆『科学技術の戦後史』(中山茂・著、岩波新書)☆☆

  1995年の出版だが、いま読んでも大いに有益。やや教科書的な記述ながら、戦後日本の科学技術政策が展望できる。日本の原子力発電が、なぜ国営ではなく民営なのかについても触れている。






☆☆『隠される原子力・核の真実』(小出裕章・著、創史社)☆☆

  著者は原子力の専門家にして反原発派の論客。数多くの資料から原子力が持つ危うさをわかりやすく説いている。福島原発にチェルノブイリ事故を重ねた地図は予言のように見える。(昨年末出版)




乱読譜~20100310




  

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