物凄いスピードで駆け上がり、山頂付近は断崖絶壁。オレの乗ったバスが、運転手の、「行くぞー!」と云う掛け声を号令に、急上昇した勢いそのままに決死ダイブ!運よく、割れた窓ガラスから車外に放り出したオレは、山の中腹で佇み、そして、鉄骨が設置された山の腹部を巧みに、ジャングルジムを降りる時の要領で地上へと華麗に舞い降りる。麓に位置する学校の保健室へ直行し、「…さっき裏山で物凄い音がしたでしょ?(← バスが地上に墜落した時の爆音を差している)あれ、私なんですよ!」と、無事に生還したことを誇らしげに告げ、そして医者になんか診てもらい、更にその後、何の因果か、今田耕司に事の顛末を話すことになり、いい機会だから腕試し、オレの話術はどれくらいなのだろうか?と考えながら一生懸命話したら、こてんぱんにダメ出しされる。山なし(← 山の話なのに)落ちなし(← 落ちた話なのに)くだらなし(← くだった話なのに)と酷評。ま、ユングだったら、