つづき。
違い。
カート・コバーンとミック・ジャガーの資質の違いを突き詰めて考えると、
やはり前号までに書いたとおり、マネージメント能力の有無であろう。
マネージメントとは、自己も経営も、である。
75歳にしてライブでピョンピョン跳ね歌うロックスターは、
ザ・ローリングストーンズを経営し、しかも搾取されないよう防御もする。
華やかな表舞台であればあるほど、裏に回れば汚い業界である。
少しでも油断すれば、
膨大な文字数の契約書を仔細に読むという面倒を厭えば、
直ちにアーティスト兼奴隷というような待遇に陥るのだ。
そんなアーティストにとっては苦手な部分を
ミック・ジャガーは長年うまくやってきたように思える。
もちろん有能なマネージャーたちに恵まれたこともあるだろう。
しかし、やはりミック・ジャガーの元々の資質があったからこそだと思える。
対してカート・コバーンはまず経営に興味があったとは考えられない。
そしてセルフマネージメントについても、あったとは言い難い。
心も身体もさらに環境も、
彼は健康に生きたい希望を子供を持つに至って少なからず持ったに違いないが、
その時はもう薬物依存が強く遅かったのか、
現実から逃避したい抑圧が強かったのか、
R.E.M.の新譜を聴きながら幻に誘われて、おそらくトリガーを引いた。
この大きな差異は、心に傷があったかどうかということもその原因になるが、さらに、
自分自身に、もしくは作品に疑いがあったかどうか、ということも考えられるだろう。
つづく。
違い。
カート・コバーンとミック・ジャガーの資質の違いを突き詰めて考えると、
やはり前号までに書いたとおり、マネージメント能力の有無であろう。
マネージメントとは、自己も経営も、である。
75歳にしてライブでピョンピョン跳ね歌うロックスターは、
ザ・ローリングストーンズを経営し、しかも搾取されないよう防御もする。
華やかな表舞台であればあるほど、裏に回れば汚い業界である。
少しでも油断すれば、
膨大な文字数の契約書を仔細に読むという面倒を厭えば、
直ちにアーティスト兼奴隷というような待遇に陥るのだ。
そんなアーティストにとっては苦手な部分を
ミック・ジャガーは長年うまくやってきたように思える。
もちろん有能なマネージャーたちに恵まれたこともあるだろう。
しかし、やはりミック・ジャガーの元々の資質があったからこそだと思える。
対してカート・コバーンはまず経営に興味があったとは考えられない。
そしてセルフマネージメントについても、あったとは言い難い。
心も身体もさらに環境も、
彼は健康に生きたい希望を子供を持つに至って少なからず持ったに違いないが、
その時はもう薬物依存が強く遅かったのか、
現実から逃避したい抑圧が強かったのか、
R.E.M.の新譜を聴きながら幻に誘われて、おそらくトリガーを引いた。
この大きな差異は、心に傷があったかどうかということもその原因になるが、さらに、
自分自身に、もしくは作品に疑いがあったかどうか、ということも考えられるだろう。
つづく。