2019年最初の星景イベントは「しぶんぎ座流星群」

2019年の最初の星空でのイベントは「しぶんぎ座流星群」

2018年の12月末には既にイベントは始まっているのだが1時間当りに流星の数が多く見られる「極大期」を迎えるのは1月4日。

1月4日なら暗い夜空を見ることが出来れば1時間に40から50個の流星を見られる。

（その前後の1月3日と5日でも1時間当り5個から10個程度は見られる）

ここで「しぶんぎ座」は全天88星座には存在しない。

18世紀ごろには「壁面四分儀（へきめんしぶんぎ）座」と呼ばれていたが20世紀に入って全天88星座を決めた時に「うしかい座」と「りゅう座」に構成している星を分け与えて消滅した星座。

このため「しぶんぎ座流星群」の方向を探すには「うしかい座」と「りゅう座」の間の宇宙空間を見ることになる。

もう一つの目安は大雑把には北斗七星の柄杓の柄の部分当り。

さらなる目安はこの時期では目視が難しいが北斗七星の柄杓の柄の末端の星と「こと座」の一等星である「ベガ」を結んだ線の中央当りになる。

（この時期に「こと座」は夜明け前後に北東の地平線上に姿を現す）

観望に適した場所を探すなら

１）北から北東にかけてさえぎるものが少ない事。

２）外灯などの光害を避けるため標高が少しでも高い場所で町中から離れている事。

３）どうしても町中で観望するなら周りを森に囲まれた、でも北から東にかけては開けている場所。

（極大期でも時間辺りに見られる流星は5個前後になると思われる）

ただ、個人的な印象としては今シーズンの星景は美しくない。

最近までは例年より湿度が高めだったため空気中の水蒸気が多く霞がかかって見えたと思っていた。

ところが昨今の報道などを見ると中国の都市部では工場などからの排出ガス放出が増えたため再び空が汚れていると言う。

（一時期、青空が戻っていた北京の街も今は排ガスのため曇っていると言う）

日本はアジアの風下。

日中晴れて空気が乾燥している時の空を見上げても美しさが足りない。

快晴でも地平線に目を移すと春霞の様な景観。

「しぶんぎ座流星群」の時もそうなのだろうか。

少々不安が残る。

＜＜ 1月4日前後関東で見られる星野 ＞＞

（以下の写真中の赤い丸の辺りが「しぶんぎ座」）

[深夜0時ごろ↓↓↓]

[未明3時ごろ↓↓↓]

[夜明け前5時ごろ↓↓↓]

追申

12月の星景イベント「ふたご座流星群2018」は残念な結果に終わった。

4500枚ほど撮影した写真に写っていたのは当ブログで12月16日に投稿した記事にアップした1枚のみ。

極大期の翌日で時間辺りの流星が少なかったことは否めない。

でも、目視では1時間当り10個程度は見えていた。

ただ、8月のペルセウス座流星群を見た時の様な長い筋ではなく流星一つ一つがそれぞれ「もしかして目の錯覚？」と思えるほどあっけない短さだった。

「しぶんぎ座流星群」に関しても空の条件、特に極大期前後の天気を含めて条件がそろうかどうかは分からない。

仮に夜空が見られたとしても前述の通り霞がかかったような空になる可能性が高いので過渡な期待はしない方が良いかもしれない。

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国立天文台　しぶんぎ座流星群

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