[写真は2枚]
7月2日の誕生花には、
キンギョソウ・グラジオラス・クレマチス・クレマチス(紫)・クチナシ・ イングリッシュラベンダー・カンガルーアイビー・クルマユリ・ フロックス・ブローディア・オイランソウ・キキョウナデシコ・フレンチマリーゴールド・アベリアがある。
今回はそのなかでキンギョソウについて学ぶ。
関連記事
キンギョソウの英名はスナップドラゴンで「噛みつき竜」を意味する。
ヨーロッパの子供たちが親指と人差し指を使って花をつまみ口を開かせるようにして遊んだのが由来らしい。
和名は「金魚草」
別名は他にもあり動物がらみ。
・ライオンの鼻面
・ライオンの口
・犬の口
・ウサギの口
・カエルの口
・子牛の鼻面
国や地域によって花姿の見えたかに違いがあるようだ。
学名はAntirrhinum majus
Antirrhinumは鼻に似た(鼻のような)
majusは「堂々とした」を意味し花姿が仮面のようにも見えることが由来。
オオバコ科(ゴマノハグサ科)の一年草または多年草
季語は「夏」
原産は地中海沿岸。
開花時期は4月から7月と10月から11月。
最盛期は5月から6月。
花持ちは一週間程度。
強い匂いからドイツでは魔除けとして用いられていた。
花言葉は、
「騒々しさ」
「おしゃべり」
「おせっかい」
「出しゃばり」
「大胆不敵」
「仮定」
「予知」
「無作法」
「推測」
「推測では やはりNO」
「恋の予感」
「清純な心」
シンボルは、
「おしゃべり」
「魔除け」
「自由」
裏シンボルは、
「推測」
「無作法」
考察
花言葉・シンボル
花言葉・シンボルの「おしゃべり」
花の様子が動物の口に見えることから。
(一般に大輪の花に花言葉「おしゃべり」が与えられるので小さな花では珍しい)
シンボルの「魔除け」
ドイツで魔除けとして用いられたこと。
牧畜農家で家畜の餌にしたり畜舎周辺で焼いて魔除けにしたこと。
シンボルの「自由」
陽当たりが良いところに置けば放任でもぐんぐん育つ様子から。
花言葉・裏シンボルの「推測」
花が仮面のようなことから「仮面の下を想像する」が由縁
花言葉・裏シンボルの「無作法」
別名にある「子牛の鼻面」から粗野を連想することが由来。
神話と逸話
地中海原産で古代ギリシャでも見られた花だと考えられる。
だが調べた範囲ではギリシャ・ローマ神話には登場しない。
(同じ科で花姿が似るリナリアについても調べたが登場しなかった)
ヨーロッパではドイツを中心に魔除けとして使われてきている。
地域によって花を飾っておくことで魔除けとしている。
察するにギリシャでは強い匂いのため好かれなかった。
でもヨーロッパ各地に広がってそれが魔除けとして重宝された。
まとめ
先の通りキンギョソウはギリシャ・ローマ神話に登場しない。
推測するに魔除けになるほどの匂いがそうさせたのではないだろうか。
とは言え初夏から秋まで楽しめるこの花。
愛らしいその姿もあって誕生花として取り上げておきたい。
日付としては開花時期が長いことから幅が広い。
現段階で調べがついただけでも、
4/15、5/26、7/2、7/10、8/24、12/2、12/21、
1/8、1/16、1/26、2/18、2/19、3/5、3/18
と14回も登場する。
12/2まではギリギリ咲いているかもしれない。
ただ、12/21から3/18の間の誕生花はいかがなものだろうか。
ゼラニウムなどのように葉っぱのみを観賞する植物とも言えない。
察するに出回り時期が周年であることが関係してそうだ。
ただこの花は最盛期が夏。
個人的には誕生花としては5月から7月の間が適当と思っている。
誕生花について
誕生花の起源について調べてみるとギリシャ神話やローマ神話にたどり着く。
ギリシャ神話・ローマ神話を元に人々が月日に神が定めた誕生花を当てているようだ。
神に選ばれた日にあてがわれた花と言うことで季節が合っていない事があるのだろう。
また、北半球と南半球では季節が逆なので特に南半球特有の花は北半球では季節の花ではないものが誕生花として当てられている可能性がある。
そして現在ではギリシャ・ローマ時代のヨーロッパに存在しない日本・中国・朝鮮半島の花も登場する。
さらに1492年の新大陸発見までヨーロッパに伝わっていなかったはずの南北アメリカ大陸固有の花も誕生花に名前を連ねている。
これについては誕生花にまつわる書籍を見ると開花時期に合わせて著者自身が選んだ花を誕生花として取り上げているようだ。
花言葉について
花言葉について調べると誕生花と同様にギリシャ神話やローマ神話の影響が強いようだ。
そんなギリシャ神話には悲しく残酷な物語が多い。
その話しは人生を感じさせる。
それも喜怒哀楽の中で言えば「怒」と「哀」に特化し神を擬人化した欲望渦巻く物語
そんな神話にまつわる花言葉が与えられたならマイナスイメージの花言葉が生れてもおかしくない。
また、現在の花言葉の多くに関しては日本で独自に作られたものが多いらしい。
そして元々ギリシャ神話をベースにした誕生花には花言葉と言うよりシンボル(象徴)・裏シンボルと言ったものが存在している。
そのシンボルと裏シンボルが花言葉の元になっているようだ。
「日本の誕生花 by AIグッチー」に向けて
以上の事をふまえてもAIグッチー的に誕生花や花言葉に対する疑問が5つ。
「誕生花なのにミカン・松の様に観葉植物・果実・樹木そのものの時がある」
「同じ花が別の日の誕生花としても取り上げられる」
「マイナスイメージが多い誕生花っていかがなものか?」
「先取りならともかく季節外れの花が誕生花とはいががなものか?」
「昔と比べて今は環境・気候・文化などが違うのだから誕生花も時代に合わせるべきでは?」
誕生花と言うからには花!
同じ花が別の日の誕生花になるのは・・・特別感が減る!
マイナスイメージの花言葉が多い誕生花って微妙!
誕生日に見られない誕生花とは!
誕生日に手に入らない誕生花はいかがなものか!
ギリシャ神話・ローマ神話や先人によって選ばれた誕生花については敬意を表したい。
それを踏まえていつの日かAIグッチーなりの誕生花を紹介できたならと思う今日この頃。
その日のために「都度勉強日々精進」
関連記事
カテゴリー 当BLOG カテゴリー 「誕生花」
カテゴリー 当BLOG カテゴリー 「探求:誕生花・花言葉」
本日 誕生日の方へ おめでとうございます。
また御覧 頂きありがとうございます。
<<<参照図書>>>
「花の神話伝説事典」 八坂書房 C・M・スキナー[著] 垂水雄二・福屋正修[訳]
「花を愉しむ事典」 八坂書房 J・アディソン[著] 樋口康夫・生田省吾[訳]
「花のシンボル事典」 説話社 杉原梨江子[著]
「新装版 誕生花と幸せの花言葉366日」 主婦の友社 徳島康之[監修]
「366日 誕生花の本」 三五館 瀧井康勝[著]
「誕生花事典366日」 角川文庫 植松黎[著]
「誕生花 Birthday Flowers」 保育者 井上恵子[著]
「日々を彩る幸せのダイヤリー 誕生花366の花言葉」 大泉書店 高木誠[監修]
「贈る・楽しむ 誕生花事典・日々を彩る花言葉ダイアリー」 大泉書店 鈴木路子「監修」
「花の神話」 新紀元文庫 秦寛博[編著]
「ギリシャ・ローマ神話 付 インド・北欧神話」 岩波書店 ブルフィンチ[作] 野上弥生子[訳]
「一冊でまるごとわかるギリシャ神話」 大和書房 吉田敦彦[著]
「美しい 花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ」 ナツメ社 二宮康嗣(孝治)[著]
「小さな 花言葉・花図鑑」 自由国民社 宇田川桂子[監修]
「花言葉 花贈り」 池田書店 濱田豊[監修]
「知る 飾る 贈る 花言葉・花事典」 池田書店 高橋秀男[植物監修] 石森康子[原稿作成]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます