食道がんと生きる

少しでもどなたかのお役に立てれば・・・!
新型コロナウイルスに負けない気持ち!

食道がんと向き合う~208<術後もうすぐ8年>

2024-03-09 17:41:00 | 日記
 お久しぶりです。
 前回の書き込みから、おおむね1年が過ぎました。
 ダンピング症候群による目眩などの症状が時々あるも、有りがたいことに何とか平穏にすごさせていただいています。

○ ダ・ヴィンチによる食道亜全摘、胃管再建術を受けてから、もうすぐ8年が経過し、前回の検査からも1年後の定期検査を受けてきました。

 何年過ぎても検査はドキドキです。

 検査結果は、転移、再発はありませんでした。

 しかし胃管の接合部分に炎症が確認され、生検をすることになりました。
 胃酸の逆流によるものと思われますが念のためにと言っておりました。
 ちょっと心配です。
 異常があれば1週間以内に電話連絡があります。

 何の連絡がないことを祈っております。

食道がんと向き合う~207<ロボット手術について>

2023-02-28 16:58:00 | 日記
○ コロナウィルス、少しづつ感染者の数も下がりマスク着用も自己判断となるようです。
  色々難しいところですが、次の感染拡大がないことを祈るばかりであります。

  先日、葛飾区柴又にある帝釈天に行って、健康をお参りしてきました。
  平日だったことやコロナの関係などもあって人出は少なかったです。

  そのような中、鰻を食べてきました。
  まだまだ一人前を完食するには苦しかったのですが、何とか食べきれるくらいまで回復しました。


 ブログの更新、だいぶサボってしまい1年が経過してしまいました。

  体調は落ち着いていますので久しぶりに更新させていただきます。

  前回のお話しに続き、ダ・ヴィンチというロボットによる食道摘出、胃管再建術の体験についてです。

  手術してから、もうすぐ7年になりますが、初じめて体験したことについてです。

  食道がんを告げられ、医師の説明などにより、初めてダ・ヴィンチというロボット手術があることを知りました。

  今は保険適用になっておりますが、当時は、まだ保険適用になっていなく私費診療でした。

  私には結構高額な金額だったので考えさせられました。

  医師の説明によると、ダ・ヴィンチというロボット手術は体の負担が少なく、手術による合併症で肺炎などになるおそれや入院日数も少ないという説明でした。

  弱虫の自分にとって、少しでも体の負担が少なく優しい方法だと思い決断しました。

  今になってみれば、術後の経過を見ても、ダ・ヴィンチでやって本当に良かったと思っています。


  手術の流れについてになります。
  機械がたくさん置いてある広い手術室の小さいベッドに自分で乗り、背中と腕の点滴、呼吸器を付けました。

  直ぐに意識がなくなり気がつくと手術が終わっていました。

  目が覚め、もう食道がないと思うと何とも言えない気持ちになりました。

  手や足の指を動かしてみたりして自分なりに体を確認をして、ちゃんと生きていることを確信しました。

 麻酔から目を覚ました後、足し算や病院の名前を聞かれ、意識が正常かどうか確認もされました。
 声が出ていることも確認しました。

◯ 目が覚めた後、先生に時間を聞くと午後7時を過ぎていて、10時間以上の大手術だったと言うことが分かりました。

 後から聞いた話ですが、家族は、手術前に聞いていた時間の7~8時間という予定を大幅に過ぎていたので、かなり心配していたそうです。

 当の本人は意識がないので何もわからずでした。
 お疲れ様でした。

○術後1日目
  血栓防止のため
足のエアマッサージを履いていました。   
  24時間、数時間おきに血液検査や心拍数など各種装置の確認がありました。

  この日に、鼻管、酸素マスクが外れ、午後には右手の点滴が外され、ナースステーション付近での歩行練習、体重測定。
  手術時の点滴で体重が増えていた感じです。
  ベッド上での歯磨きもしました。


○術後2日目
  氷の欠片を口にしてもいいと先生からお許しが出たので、術後初めて氷を口にして喉の通りを確認しました。
  美味しく頂きました。

○術後3日目
  ICUをから一般病棟へ移れました。
  一般病棟の看護師さんが迎えに来てくれて移動しました。

  右胸のドレーンと動脈の点滴針が外れました。

  まだお腹と左胸のドレーン、膀胱カテーテルが入っていますが、少しずつ軽くなっていく感じです。

  この日も歩行練習をしました。

  まだ食事はなく、氷片2個くらいを口にして喜んでいました。

  アイスクリームが食べたい。


◯ 術後4日目
  病室で安静に過ごしました。
  血液と胸部腹部のレントゲン検査をしました。

  異常なしと言うことで、左脇のドレーンと心拍数測定器が外されました。

◯ 術後5日目、
  朝にガスが出て、胃や大腸が動いているようで、右脇のドレーンも外されました。

  血液検査、胸部腹部レントゲンの撮影をし、異常がないと言うことで、水を飲めるか確認がありました。

  まだ食事は有りません。
  毎日、歩く練習のあと体重測定など

◯ 術後6日目
  この日のお昼からで、ゼリーが出るということでした。
  ゼリーは、実のないもので半分食べることが出来ました。喉につかえることなく飲み込めました。

  術後はじめての食事です。全部食べたいけど看護師からの指示で半分にしておきました。
  それぐらい食べた後、ゼリーがのど元まで来ている感じがしました。

  夕食は、オレンジとトマトゼリー 2個頂きました。

  この日から少しずつ食事が始まりました。

◯ 術後16日目
  この日に退院しました。

  久しぶり外の空気を吸いながら歩いて行き電車で帰りました。人混みの中を歩いたり電車に揺られたりして結構疲れましたがこれぐらい回復しました。

食道がんと向き合う~206<今を生きる>

2022-02-22 22:17:00 | 日記
○ 年が明け2月も後半になってしまいました。
  2022年に入り、コロナウィルスのオミクロン株が猛威を振るっている
  今年こそと思い旅行など計画しておりましたが、また断念せざるをえなくなってしまいました。
  いつになったら行けるだろうか、すごく残念です。

  ご無沙汰しておりましたが、今のところまぁまぁ元気です。

  昨年末はコロナウィルスが落ち着き良き方向に向かっていたので、このまま何とかなりそうに思っていました。  
  新年を迎えると激変しコロナ、コロナで嫌になってしまいますね。
  ホントに❗

  人との繋がりも薄くなるような気がして寂しくなります。

  こんな中でも気合いを入れて頑張ろう‼️
と決めて多くの方に感謝しながら生きようと思います。

  医療関係もコロナに追われ、コロナ以外の病気の方の対応ができなくなる場面もあるようです。
  頑張って安心して治療等に対応できるように望みたいです。


○ それでは昨年からの続きで、ESD手術を終えた後の気持ちなどです。

  退院して約2週間後、消化器内科で説明を受けるための通院。
  担当医師の話を聞きました。
  結果は良い話でなく
     粘膜下層に僅か、0.05mm侵食が
    認められる。
と告げられたのです。
  粘膜下層にわずかでありましたが侵食していたとの説明に動揺しました。
  粘膜下層までいっていると転移の可能性もあるという事でなので、どうするか考えさせられました。

  リンパ腺への転移を防ぐなど確率を少なくするのであれば、食道摘出手術をした方が良い思いました。
  放射線治療という方法もあるということでした。

  内視鏡(ESD)手術で終わると期待していたので・・・・・・どうしたらいいのか、何とも言えない気持ちでありましたが、そこで落ち込んでいられないな・・・。
と思い直し、摘出することに決めました。

  今は、こうして生きていますし、いつどうなるか分かりませんが、摘出して良かったと思っています。
  今、生きるため手術をしたことにより、ダンピング、逆流やめまい等、他にも苦しいこともありますが、今、生きていられることが嬉しい。


食道がんと向き合う~205<入院から退院まで>

2021-12-08 20:35:00 | 日記
 今年も残り少なく師走となってしまいました。前回に続き私の体験が参考になればと思い書きます。

 手術のため入院(ESD・内視鏡的粘膜下層剥離術)ですが、病院での診察は、
  初期状態(粘膜下層まで浸潤していないとの可能性が大きい)ため、内視鏡的粘膜下層剥離術を実施することとなったのです。

  2016年2月25日入院、26日に手術ということが決定したのです。

  入院までの体調は、喉の違和感と37度前半の微熱が続きました。
  心配しながら入院を待ちました。
 
入院前の準備として
◯ 同病院の耳鼻咽喉科を受診して、鼻から喉のカメラ検査を受けました。喉に転移など異常がないか、ということかなと思いますが検査の結果は異常なしと言うことでした。

 2016年2月27日、入院2日目、6時に起床しました。
 内視鏡ESD手術当日。
 点滴をしながら手術待ち、午後に連絡が入り歩いて内視鏡室へ。

 ベッドに上がると喉へドロッとした液体を入れられ、その後飲み込む。
 次はスプレー麻酔、検査用のマウスピースを咥えると、点滴で薬が入り意識がモウロウとなりました。

 その後手術開始、食道内に空気を入れられ少し苦しかったが内視鏡による粘膜下層剥離術、そんなに時間はかからず、程なく終了しました。

 内視鏡手術後は、つばを飲むと切り取った食道付近が少し痛む。夜中も痛かったが激痛と言うほどでなく以外と眠れました。

  翌日の朝も食道付近は痛いが前日ほどではなくなっていたので安心しました。

  この時の体重56.75キログラム、血液検査とレントゲンの結果などが良かったので、お昼から、流動食が出ました。

  食事内容は、重湯と汁だけの味噌汁、バニラアイス、午後の紅茶が出ました。
  夕食は、重湯150g、オニオンスープ、Pリンゴジュース、ピーチゼリーでした。
  ジュース意外は完食出来ました。

  後は、取り除いた部分の検査結果待ちでした。😅
  ドキドキ

  ESD手術後4日目、昨日のお昼から3部粥になったので、おかずもつぶしているが固形物がでてきた。
  お昼からは5部粥になり夕食からは全粥になりました。

  食道の状況は、飲み込むときに少し痛みはありましたが、それ以外は擦れるような違和感が残っているくらいになりました。

  この日、担当医師から入院から1週間後の3月2日の退院を告げられました。 



  3月15日、退院後12日目で消化器内科医で主治医の説明を受けるため通院した。
  緊張しながら診察を受けると、
     粘膜下層に僅か、0.05mm侵食が認められる。
 と告げられた。

  今後転移の可能性があるという事で、リンパ腺への転移を防ぐなど確実性を期するのであれば、食道摘出手術をした方が良いのではないか、放射線治療もあるので考えてくださいというものでした。

  胃・食道外科医師や放射線科医師とも相談をしてみてください・・・・・・というものでした。

  ESD手術で終わると期待していたので少し落ち込みましたが、今後の転移の可能性を少なくするために、私は、食道摘出再建術を受けることに決めました。
  
  3月28日、胃・食道外科医師の診察を受けた。
  検査結果を受けての受診でありました。
  粘膜下層にがんが浸潤していたという事で、再発?の可能性が約30%あるということでした。

  この病院では、従来の開胸手術ほかロボット手術(ダヴィンチ)がり、これは、肋骨も切らないし肺も潰さないので体の負担が少ないということでした。
  ロボット手術では、肺炎の発症率がかなり少ないという話もありました。
  当時は、私費による自由診療ではありましたが、開腹手術が怖いと言うのもあり、ロボット手術を決めました。
 続きは次回にします。

食道がんと向き合う~204<手術を決めたとき>

2021-10-24 20:25:00 | 日記
食道がんを告知され手術を決めたときの事について。

○ がんを告知されたときの心境は、
  以前にも載せたかも知れませんが、人間ドックで「食道歯列下33センチのところ食道隆起性病変生検・至急要再検査」との診断があって、胃カメラ検査をやって食道部分の細胞の生検をしました。

  後日、検査結果を聞くため病院へ行く訳ですが診察室で待ち受けている先生がいつもと違い険しい顔をしていました。
  何かやばいと思いながら話を聞くと
    「生検の結果、悪性の食道がんで
     す。早めの治療を受けてくださ
     い。」
と告知されたのは忘れられないです。
  やっぱり、と思ってはいましたが落ち込みました。
  そして都内の大学病院に良い先生がいると紹介され診察を受けることになったのです。

  この時は、目の前が真っ暗になってどうして良いのか分からなくなり落ち着けませんでした。
  家路は足が重くやっとたどり着いたのが思い出されます。

  家に帰って色んなことを考えた結果、そのお医者様のお世話になることを決めたのです。
  当然のようにガンの知識がないことから「食道がん」関連の記述を見て回りました。
  web上を見れば見るほど「食道がん」は難しい病で手術も難しい、転移も多い。生存率も他のがんと比べ悪いという事が多かったです。
  しかし治療してもダメな場合もあるろますが、場合によっては生きながらえることができる事も分かりました。
  手術は大がかりで、あばら骨を切って肺の空気を抜いて潰し、食道までたどり着くというものでした。

  もう一つの方法は、ダヴィンチというロボット手術があり、お腹や胸などに穴を開けてロボットアームを操作して行うもので、肺炎になる可能性も低く、予後の経過もいいというものでした。
  当時は保険治療の適用はなく私費治療対応というでしたが、予後の経過のことを考えてロボット手術を受けることに決めました。
  チョッと高額の料金が痛かったです。

  今は保険治療が対応になっています。
  今もロボット手術で良かったと思っています。

  入院は、2016年4月25日
  手術は、2016年4月27日
  退院は、2016年5月13日

でした。
  もし、食道がんを告知された方がおりましたら少しでも参考になればいいな~。
  入院から退院までの経過は次回に載せたいと思います。