Inútil Paisagem performed by Panorama Brasil
Inútil Paisagem performed by Ana Piljic & Arijana Smit
Inútil Paisagem performed by Esperanza Spalding & Gretchen Parlato at Coliseu dos Recreios
Inútil Paisagem performed by Esperanza Spalding and Gretchen Parlato
そもそも当ブログのテーマをジャズとボサノヴァにしようと決めたのは、ボサノヴァの持つ叙情性とジャズの緊張感が出会った時に生み出される独特の音世界を毎日でも聴きたいからであり、ブログという形式で見に来てくれる方々と新たな感動や驚きを共有したいと考えたからだ。
今日のエントリーのエスペランサ・スポルディング/ Esperanza Spaldingというアーティストはジャズにブラジル音楽の味わいを加えたり、ブラジル音楽を一旦解体してジャズとして再構築するなど、まさしく作品ごとに新たな感動を届けてくれるアーティストだ。
一方、グレッチェン・パーラト/ Gretchen Parlatoはニューヨークで活躍する女性ジャズボーカリストなのだが、取り上げる曲だけでなくアレンジも"ニューヨーク的"で、オーセンティックなジャズからヒップホップ、ロック、そしてブラジル音楽まで自家薬籠中の物として自在に取り入れている。通算3作目にあたる"ロスト・アンド・ファウンド"ではロバート・グラスパーをプロデューサーに迎えてメロウなジャズ空間を作り上げている。
そんな最先端の音楽家二人のフィルターを通った"Inútil Paisagem"は原曲のメロディーを残しつつも、この二人でしか再現できないグルーヴを味合わせてくれる。
そもそも当ブログのテーマをジャズとボサノヴァにしようと決めたのは、ボサノヴァの持つ叙情性とジャズの緊張感が出会った時に生み出される独特の音世界を毎日でも聴きたいからであり、ブログという形式で見に来てくれる方々と新たな感動や驚きを共有したいと考えたからだ。
今日のエントリーのエスペランサ・スポルディング/ Esperanza Spaldingというアーティストはジャズにブラジル音楽の味わいを加えたり、ブラジル音楽を一旦解体してジャズとして再構築するなど、まさしく作品ごとに新たな感動を届けてくれるアーティストだ。
一方、グレッチェン・パーラト/ Gretchen Parlatoはニューヨークで活躍する女性ジャズボーカリストなのだが、取り上げる曲だけでなくアレンジも"ニューヨーク的"で、オーセンティックなジャズからヒップホップ、ロック、そしてブラジル音楽まで自家薬籠中の物として自在に取り入れている。通算3作目にあたる"ロスト・アンド・ファウンド"ではロバート・グラスパーをプロデューサーに迎えてメロウなジャズ空間を作り上げている。
そんな最先端の音楽家二人のフィルターを通った"Inútil Paisagem"は原曲のメロディーを残しつつも、この二人でしか再現できないグルーヴを味合わせてくれる。
昨日エントリーしたInútil Paisagemだが、本文にも書いた通り、ホベルト・メネスカルのギターを伴奏に切ない想いを呟くように歌うWanda Sáの録音も秀逸だ。Vagamenteというアルバムの収録曲全てがボサ・ノヴァを代表する出来栄えなのだが、このアルバムジャケットが醸し出す「ひとりぼっち感」とInútil Paisagemの曲調・歌詞がぴったりマッチしていて、1人で聴いていると少なからず心を揺さぶられてしまうのだ。
昨日エントリーしたUaktiのÁguas de Março(3月の水)は多くのミュージシャンが取り上げていて多種多様なアレンジが楽しめる名曲だ。とりわけElis Reginaが作曲者のAntonio Carlos Jobimとデュエットで歌った1974年の作品がこの曲の素晴らしさを存分に伝えてくれる。
このÁguas de Marçoで始まるアルバム"Elis & Tom"はTristeやCorcovadoなどボサ・ノヴァを代表する曲がエリスの歌声で堪能できる傑作だ。
私はこのアルバムのラストに準備されているバラードInútil Paisagemが好きだ。
直訳すると「無意味な風景」と名づけられたこの曲は、アロイージオ・ヂ・オリヴェイラ(ボサ・ノヴァ・ムーヴメントの初期に上質なボサノヴァ作品を数多くリリースしたレコードレーベル「エレンコ」の創立者)の詩にAntonio Carlos Jobimが曲をつけたとされている。この曲はJobim本人は勿論、Wanda SáやCaetano Veloso、アメリカだとMorgana KingやElla Fitzgerald など様々なアーティストが取り上げている。私はポルトガル語に精通していないので、Frank Sinatraが英語でカバーした時の歌詞を紹介する。
If you never come to me
There's no use of a moonlight glow
Or the peaks where winter snows
What's the use of the waves that break in the cool of the evening
What is the evening without you, it's nothing
It may be you will never come, if you never come to me
What's the use of my wonderful dreams, and why would they need me
Where would they lead me without you? To nowhere
What's the use of my wonderful dreams, and why would they need me
Where would they lead me without you? To nowhere
Wanda Sáの名作Vagamenteでギターを伴奏にして歌われるInútil Paisagemが今ここにいない恋人を慕う若者の気持ちなら、ピアノを伴奏にした「Elis & Tom」のInútil Paisagemは遠く離れた場所で暮らす妻(夫)を想う大人の気持ちなのかも知れない。
このÁguas de Marçoで始まるアルバム"Elis & Tom"はTristeやCorcovadoなどボサ・ノヴァを代表する曲がエリスの歌声で堪能できる傑作だ。
私はこのアルバムのラストに準備されているバラードInútil Paisagemが好きだ。
直訳すると「無意味な風景」と名づけられたこの曲は、アロイージオ・ヂ・オリヴェイラ(ボサ・ノヴァ・ムーヴメントの初期に上質なボサノヴァ作品を数多くリリースしたレコードレーベル「エレンコ」の創立者)の詩にAntonio Carlos Jobimが曲をつけたとされている。この曲はJobim本人は勿論、Wanda SáやCaetano Veloso、アメリカだとMorgana KingやElla Fitzgerald など様々なアーティストが取り上げている。私はポルトガル語に精通していないので、Frank Sinatraが英語でカバーした時の歌詞を紹介する。
If you never come to me
There's no use of a moonlight glow
Or the peaks where winter snows
What's the use of the waves that break in the cool of the evening
What is the evening without you, it's nothing
It may be you will never come, if you never come to me
What's the use of my wonderful dreams, and why would they need me
Where would they lead me without you? To nowhere
What's the use of my wonderful dreams, and why would they need me
Where would they lead me without you? To nowhere
Wanda Sáの名作Vagamenteでギターを伴奏にして歌われるInútil Paisagemが今ここにいない恋人を慕う若者の気持ちなら、ピアノを伴奏にした「Elis & Tom」のInútil Paisagemは遠く離れた場所で暮らす妻(夫)を想う大人の気持ちなのかも知れない。