ラーレンのステージでも披露していたのが、今日紹介する"Everything Must Change"で、べナード・アイグナーBenard Ighnerの名曲をサラならではの解釈でしっとりと歌い上げている。
このブラジルツアーから約2年後の1977年、サラは再びブラジルを訪れ、"I Love Brazil! (ブラジル盤原題 O Som Brasileiro De Sarah Vaughan)"というアルバムを録音している。この作品は不遇の時代のサラの作品群でも数少ない傑作と言っても良いだろう。アントニオ・カルロス・ジョビンやミルトン・ナシメントを始め、ドリヴァル・カイミ、オスカー・カストロ・ネヴェス、デオダートなどの楽曲を取り上げているのだが、録音メンバーがブラジル音楽界最強の布陣なのだ。Azymuthのホセ・ロベルト・ベルトラミを筆頭に、ネルソン・アンジェロ、ノヴェッリ、ロベルティーニョ・シルヴァ、チコ・バテラなど、書いていて目がくらくらするメンバーがクレジットされており、完成度の高さは言うまでもない。