ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

ヴァカンスのくつろぎにMas Que Nada

2015-04-15 22:00:00 | Mas Que Nada
Mas Que Nada performed by Vikki Carr


ヴィッキー・カー/ Vikki Carrは1941年、アメリカ テキサス州エルパソ出身のポピュラー歌手だが、バラードやスイング、ロックまで幅広くレパートリーとしているほか、スペイン語でラテンを歌わせても一流で、本国のアメリカはもとより中南米での評価が高く、現在でも活動中だという。


彼女が1967年に発表したアルバム"Intimate Excitement"で"Mas Que Nada"を取り上げており、B面の扱いではあるが日本でもシングルが切られていた。日本版のシングルのジャケットはオリジナルLPのデザインを踏襲しており、日本独特のロゴタイプと相俟って1967年当時のラテン音楽の楽しみ方を今に伝えてくれる。

海辺の一等地でエミリオ・プッチ風のドレスを纏い、優雅な微笑を湛えるヴィッキー・カー。エキゾティックなメロディーと心躍らすリズム ― ヴァカンスを楽しむための音楽、それがボサノヴァ。同じく1967年に発売されているNancy AmesのSpiced with BrasilでもMas Que Nadaが収録されているのだが、ヴィッキー・カーのMas Que Nadaと続けて聴いてみると、アメリカの音楽業界がブラジル音楽をポピュラー音楽のラテン部門としてブランディングしていたことが分かる。


Vikki CarrのMas Que Nadaは映像がないので、同時期に発表されたNancy Amesの作品をお楽しみあれ。
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