ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

ガボール・サボという名ギタリストを覚えておいて欲しい

2015-05-29 22:00:00 | Gabor Szabo
Breezin' performed by Gabor Szabo


ガボール・サボ/ Gabor Szabo(1936年~1982年)はハンガリーのブダペスト出身で、20歳の時に起こったハンガリー動乱を避けアメリカに渡り、1958年から1960年にかけてバークリー音楽院で学んだ。

1961年チコ・ハミルトン楽団に加入すると、独特なラテン・フレイバーのギター奏法で一躍脚光を浴びることとなる。チコのバンドは一種の音楽学校だったようで、後に活躍するプレイヤーを多数輩出しているが、サックス/フルート奏者のチャールズ・ロイドとは後々も活動を共にしている。

1965年にチコのバンドを脱退してからは、自分のバンドを率いて精力的に活動を始める。1965年11月に録音されたアルバム"Gypsy '66"では、当時バークリー音楽院に留学していた渡辺貞夫がフルートを担当。1966年5月には、代表作の一つ"Spellbinder"を録音。同作収録曲"ジプシー・クイーン/ Gypsy Queen"は、後にサンタナ/ Santanaのアルバム "天の守護神"において、フリートウッド・マック/ Fleetwood Macの楽曲 "ブラック・マジック・ウーマン/ Black Magic Woman"とのメドレーという形でカヴァーされた。

70年代になって発表されたアルバム "High Contrast"では、ソウル・ミュージシャンのボビー・ウーマック/ Bobby Womackと共演。同作でボビーがガボールのために書き下ろした "Breezin'"は、1976年にジョージ・ベンソン/ George Bensonによるカヴァー・ヴァージョンが大ヒットした。

Gabor自身のバンドによる "Breezin'"はベンソンの軽やかな演奏と違って少し土っぽいのだが、それこそがGaborの魅力なのかも知れない。



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