ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

エリアナ・ピットマンとサシャ・ディステルがグルーヴ感たっぷりにデュエットするマシュ・ケ・ナーダ

2015-06-06 22:00:00 | Mas Que Nada
The Girl From Ipanema, O Pato and Mas Que Nada performed by Eliana Pittman & Sacha Distel


サシャ・ディステル/ Sacha Distelの60年代の映像を探し出すたびに、つくづく多彩な音楽観の持ち主であると驚かされる。以前のエントリでも触れたように、もともとはジャズ・ギタリストとして数多くのセッションに重用されてきたサシャだが、歌手としての活動を本格化させて以降は、端正な顔立ちに甘い歌声で幅広い層のファンを魅了、テレビでもライブショーでも大活躍した。特に海外のアーティストとのコラボレーションが質量共に際立っており、彼の音楽界への貢献をもっと評価しなければならないと思う。

映像で競演しているブラジル人のエリアナ・ピットマン/ Eliana Pittmanだが、1961年の16歳の時にショービジネスに入るやパンチの利いた歌や踊りに注目が集まり瞬く間に人気を集めたそうだ。1963年に父親でサックス奏者のブッカ―・ピットマン/ Booker Pittmanと米国を巡業した際には折からのボサノヴァブームの追い風を受けて全米中で人気を博したという。

尚、エリアナは1970年カンヌ国際音楽産業見本市MIDEMでサシャ・ディステルと司会を務めたという記載が彼女のCDのライナーノートにあり、この映像はその当時のものではないかと推測される。

この映像はThe Girl From Ipanemaというタイトルでアップされているのだが、実はO PatoとMas Que Nadaがメドレーになっており、むしろ後半の方がグル―ヴィーで楽しめると思う。サシャとエリアナという優れたミュージック・エンターテイナー二人が、ライブで紡ぎだす特上の音空間が味わえるなんて素敵な時代なのだと思う。



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