Everybody loves the sunshine performed by Roy Ayers on Soul Train 1976
ロイ・エアーズが移り変わりの激しい音楽業界で生き延びたのは、時代が求めている音楽の半歩先くらいを歩いて、結果的に幅広い層に支持されてきたからだろう。だが実際のところ、音楽家としてギリギリの実験を繰り返していたのではないだろうか。例えばこの"Everybody loves the sunshine"という「全然打っていない」曲をSoul Trainで演奏するアーティストは他に思い当たらない。1976年といえばSaturday Night Feverのブレイク直前で音楽業界全体がディスコに傾倒しており、レコード会社も戦略的にディスコ向けのレコードを乱発していた時代だったのだ。