きれいな朝顔を見ると思い出すのが、太宰治の「燈籠」に出て来る朝顔模様のゆかた。
「せめて来年の夏までには、この朝顔の模様のゆかたを臆おくすることなく着て歩ける身分になっていたい、縁日の人ごみの中を薄化粧して歩いてみたい、そのときのよろこびを思うと、いまから、もう胸がときめきいたします。」
「燈籠」は、太宰治作品の中で一番好きな小説です。両親と暮らす24歳の女性である主人公は、好きな学生のために海水パンツを万引きします。
警察に捕まった時の弁解がめちゃくちゃ面白いです。
最悪の人生の中でも喜びを見出し、行き詰まった人生を切り開いていく主人公は軽率ですが、たくましくもあり、可愛らしくて憎めません。
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