フィッシャー中将の艦隊運用の達人

かつては艦隊運営の天才と言われたフィッシャー中将が・・・白兵戦に勤しむ物語

依頼を聞こうか

2022-09-27 17:00:45 | Weblog
 前回のヒラマサ釣行から随分期間が空いてしまった。
仕事のことも有ったが、人生の転機で生活スタイル
が大きくかわり、時間と手間のかかるヒラマサに
行く気力を失っていた。

 そんな中、新鮮な魚の刺身とアオリイカを食べたいと言う依頼が
届いた。イカはそろそろと決めていたが、新鮮な魚でこの時期…

 ヒラマサか ヒラマサが食べたいのか!!

今自分が人に出せる最高の魚  それはヒラマサ

 多くの魚を釣り料理してきた。カワハギの肝和え、
マゴチの刺身 カンパチのシソチーズフライ、スズキのアクアパッツァ
そして鰆の西京漬け…
どれもこれも最高だった。 

だがヒラマサ以上の生物に出会ったことが無い

 
数年前まで通い詰めたあの地磯へ向かう。ケモノ道は
崩れ、ロープもいたるところで切れている。
地磯道を整備していたあの老人達もここを訪れることが
無いのだろう

 滑りやすいケモノ道を息を切らして磯場につくと久々の光景が広がる。
波立つ磯際に期待感が高まる。




ここに戻って来たんだ。


この状況 まずはミノーからだな…  磯際を丁寧にサーチした方が
釣れそうだ。気分的にはポッパーを投げたいが釣るということを
最優先させるならミノーだろう

1投目のキャストの瞬間、マイクロベイトに背中を出して
追い回す光景が目に入った。

あまりに近かったのでヒラマサボイルだとすぐわかった。

一瞬迷った…クリアーのペンシルの方が釣れそうだが、仕掛けを変える
時間があるかどうか。
マイクロベイトを追いかける魚はミノーに反応しないことが多い。


ボイルの中心にフローティングミノーを投げ、着水と同時 いや着水の前に
巻くという荒技で勝負をかけた。 すると一投目でヒット

 引く!! そして潜る!! ヒラマサ確定だ
トルクが弱くサイズはそこまで大きくなさそうだ。

台風後で荒れた波打ち際に魚を誘導し、波に合わせてずり上げた。

久々に出会ったヒラマサ…




ボイルが続いているのですぐに釣りに戻りたいが、
今日はこの一匹を正確に〆、血抜きをして美味しく
食べられるようにしなくてはいけない。

 処理をして釣り場に戻ったが、ボイルが出ることはもう無かった。
ホッパーやダイビングペンシルを投げ続けても全く反応も無い。

でも十分だ。この1匹で
体高もあり脂がのったこの1匹で

あと小さいながらアオリイカを数匹確保して
依頼主のもとへ急いだ。





久しぶりに手になじむ包丁とまな板の上で魚をさばき皿に盛り付ける。
美味しい!! お店の刺身と全然違う

この言葉が一番うれしい。



久しぶりに同じ空間で食べたヒラマサ。
言葉にならなかった。


また次回冬の獲物を釣って料理してあげよう。
その日まで壮健なれ

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