フィッシャー中将の艦隊運用の達人

かつては艦隊運営の天才と言われたフィッシャー中将が・・・白兵戦に勤しむ物語

熊鈴

2016-03-23 15:19:30 | Weblog
 3月22日の夜のこと。
ここ最近、大型メバルの調子が良かったものだから
柳の下の二匹目のドジョウを狙ってみることにした。
 このポイントでは夕マズメからの1時間前後が勝負になる!!
これを逃せば夜中まで我慢大会になる可能性が高いが、
朝まで帰らない!!という強い意志でやれば恐いものは無い。
(次の日も仕事なのに…)

 今日の海は凪とは言えないまでも、釣りが出来る程度に落ち着いている。
しかし月明りが眩しく、ブルーツ波が強すぎて大猿になりそうだ。
それ以上に回遊メバルのキーとなるベイトが全く見えないのが気になる。

 しかし細かいことは気にしない‼ さあかかって来なさい !!

 ・・・ 1時間経過 ・・・

 私は一人で釣りをする時、いつも自分に語りかける!!


  明日の役員会議は9:00からだよな~?
  「… 」    ※もちろん妄想です
  
  最高の地合いに釣れないのは何故?
  「腕は一流だからメバルが留守ななんだ…きっと」
  
  家族にメバル釣って帰るって約束したのにどうする?
  「…最初からイカ釣りの予定だったと誤魔化そう!!」

  大人の事情‼そう理解してもらってもよいでしょう。   
  
  たぶん ホラッチョもこんな甘い気持ちで嘘をついたのかも知れない。

  後はいつものイカ釣りのごとく。
 22:30までの3時間で50杯ほど釣って終了。
 釣れたイカは、終盤を示すようにすべてメス…
 長かったヤリイカシーズンも … 残り一ヶ月

 無常なヤリイカシーズン終焉を目前に、今シーズンを思い起こし
感慨に浸りながら一句…

 「ヤリイカや ああヤリイカや ヤリイカや」

 もはやメバル釣りの事は頭から完全に消えていた。


  しかし帰りの支度をしている時、朝までメバル釣りをすると決めた
 理由を思い出した。

 往路で見た地面を掘り起こした真新しい痕跡…
 法面を崩したような…ほぐした様な足跡…

 絶対イノシシが居る。しかも近くに…

  真夜中と早朝を避ければ遭遇する確率がかなり下がるが、
 万が一曲がり角などで出くわしたら・・・。
 
  そんな危ない夜道で、私の身を守ってくれる魔法のアイテムがある。
 それは勇者ロトが使った伝説の呪文トヘロス…これと同等の効果があり、永続効果がある。
 これまで、このアイテムのおかげで魔物もといイノシシに襲われたことは1度も無い。

 熊鈴!!  今夜もこれにかける。  


  私の熊鈴は100均の鈴×2個+方位磁石1個で出来ており
 有効半径は最大10~20m。
 ホントは鈴を10個ぐらいスズラン状にしたいのだが、そんな
 無駄遣いに妻から許可が出ない。


  これをロッドケースの先に付け、山伏(修験者)のように
 シャンシャン音を鳴らして歩く。ケースが重いから
 重労働だが、先端部が最も動く場所なので効果は絶大だ。

  もし私のように臆病にもかかわらず頻繁に山道を歩く人は
 装着した写真を参考にしてみてもらいたい。

 ※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません

カツヤマサヒコショー

2016-03-14 14:05:29 | Weblog
前回の釣行で味を占め、またしてもイカ釣りに出かけてしまった。
と言っても味をしめたのは私では無く妻のほうだが…

朝の出来事

妻:そんなに釣れるなら私もつれて行きなさいよ!! 
私:止めた方が良いと思うよ… 崖が有って歩くの辛いから!!
   それとイノシシでるよ…  夜はムカデやゲジゲジもいるよ!!
妻:…
私:…
妻:では新鮮なイカを釣ってきて!!

  どうも前回釣ったイカのほとんどを近所や友人に配ったらしい!?
  100杯以上有ったはずなのに(涙)
  でも本当は冷凍より生の刺身が食べたいからだったようだ!!

妻:あなたメバリングも得意でしょ!!ついでにメバルもお願いね!!
  小さい奴は駄目よ!!可哀想だから
私:あなたと言う人は!!(ワタリ風)
  しかし、妻の得意でしょ!!と言うおだての言葉に気を良くして、
  判った!!じゃあ今夜行く(笑顔)って調子に乗って言ってしまった。

 そんなこんなのやり取りで、土曜の夕方、釣りに出かけた。
日曜の朝は地元のボランティアが有るから日を跨ぐまでに
帰りたい。

 この時期イカのボーズは有りえないが、メバルとなると…
朝まで粘れば自信は有るけど、それにしても…。

 この時期はメバルの2回目のハイシーズン。人の活性も上がり
土曜の夜はライバルが多い。その為、ポイント入るだけでも大変だし、
メジャーポイントは釣り荒れてる可能性もある。


 今日のポイントはアカミズ以来、1年半振りに訪れるゴロタの磯場。
イカ仕掛けはロングキャストすることになるが、メバルは何とかなりそうな
場所。今日はここで心中だ!!
 
18:15… 
    最初の当たりがあった。ジグヘッドが重いせいか弾かれた
    ような小さな当たりが手元に伝わった。
    
     後からするイカ釣りで分かったことだが、スッテにモジャコが
    刺さっていたので、ベイトにこれが大量に入っているようだ。

18:25~19:30
    最初の1匹目が釣れた。それから結構な当たりがあるがのらない。
    19:00頃まで当たりが有ったが、小型でリリースしたり、針外れで
    結局3匹だけキープした。(この日の夕マヅメの時合は正味30分間だったようだ)
    
    メバルはこれぐらいにしてイカをやらないと腹パンされてしまう!!

    イカ釣りにシフトして23:00迄メスを主体にで52杯ほど
   釣り上げ納竿した。

 帰宅途中、スキ屋で遅い晩御飯を食べていると
 「イカ釣れた? 帰りにお酒を買っといて!! なおエビスが望ましい!!」
 とメールが入った。

  まだ起きていたことに少し驚いたが、寝る前にイカで一杯やる気
 であることに顔が少し引きつった。

  しかし、何故0:00を回るこんな時間に!! 
 こんなパターンは初めてだ…浮気がバレタ なんて!?
 楽しみにしていたのは分かるけど理解に苦しむ。

 銘柄指定のビールと焼酎を買って家につくと、妻は寝ていた。
 酒をお願いしといて寝むっているとは…( ´Д`)=3 フゥ~
 しかし下手に起こすとキレられるし、夜中の料理は面倒くさい
 
 ここはスルーだ。


 翌朝何事も無く起きてきた妻に理由を聞くとカツヤマサヒコショー
(サンテレビ)の飲み歩きのコーナーを見て衝動的にメール
をしたのだとか!!そしてその後、私の帰りが遅いから不貞寝したと。

… … …

やれやれ 疲れた…

ドエム×覚醒

2016-03-05 17:48:02 | Weblog
 今日は通いなれた40分の地磯コースへ向かった。
前日は晴れ予報だったが、昼前の予報で降水確率40%
と少し嫌な模様に変化していた(山陰での40%は雨です)。

もちろん雨が降っても行くのだから関係ないのだけど…。
 
17:30分
 この時間でもまだ明るい!!
 仕掛け作りがはかどるのが嬉しい。 
 この場所でヤリイカをやるのは初めて!! だから基本から。

 1・正確に水深を測る…約9.5m
 2.竿3本で4.5ヒロ・3.0ヒロ・1.5ヒロの3パターンの2段仕掛けをセット
 3.人が居たら、情報収集。
  …人はいない。ここは夜間の移動が危険な磯で、新しいイノシシの
  足跡や掘り返したあとが多数見られる。夜スタートすれば次の朝
  まで耐えるしか無い修行の磯場。
 
18:30…
 万の悪い??良い??ことに漁船が100m沖で集魚灯を照らしはじめた。
 これが吉と出るか凶とでるか。

 イカが磯際の回遊ルートを外れれば凶 
 集魚しておこぼれが回ってくれば吉

 ここでのヤリイカは初めてでもアオリイカ・白イカのエギングでは
 結構通っているので、この近距離での夜炊きも経験済み
 想定の範囲内 どんと来い。

19:00 
 最初のあたりが3.0ヒロに出た。その後も連続して3.0ヒロに当たりが。
 3本とも4.0~3.0ヒロにまとめてみると2段とも乗ることが増えてきた。

21:00までに
 50杯はいったはず。

 もう十分。

 … … … しかし 帰れない。

 漁船の光が岩場を照らすと非常に明るい為、安心感がある。
 そしてその光のおかげで雨が降っても暖かく感じられる。
 
 …しかし、嫌な雰囲気を感じて背後を振り返ると光る2つの目が!!

 獣だ!!

 食料の少ないこの時期、磯場のエサの残りや捨てられた魚の味を
 覚えていれば、降りてくる可能性が十分ある。

 ライトを照らして目を見続けていると岩場伝いに移動して逃げて
 行った。大きさからするとイタチだろうか。 ふ~ 

 …ますます帰れなくなった。
 こうなれば恐怖心を払拭する為に釣り続けるしかない。

 24:00頃
 雨と風が少し強くなってきた。

 やはり帰れない。

 岩場の陰で風だけは何とかしのいだが、依然雨は降り続けている。
 暇つぶしにスマホをかまおうにも電波が入らない(涙)

 5:30 もうすぐ朝 

 寒さと眠気で何をしていたのか記憶が無い。しかし惰性で帰り支度をはじめる。
 ジップロックで小分けしていいたイカをバッカンに入れるが入りきらない。
 一部を水汲みバケツに入れ、背負子にくくり付ける。

 そしてまさにここからが正念場だった。


 あとで数えるとイカ113杯 メバル1・カサゴ2・ナマコ1
 釣った重量だけで32㎏を超えていた(装備全体で45Kg)。

 さすがにやり過ぎだったが、今さら反省しても仕方がない。

 あまりの重さと肩へのベルトの食い込みでハッキリ目が覚めた。
 普段では感じられないほど集中力が高まる。
 ありえない程のハイテンションと止まらない独り言!!

 歩いては休憩 また歩いては休憩を繰り返し、止まれば吹き出る
 滝のような汗、骨折した部分は腫れ、帰りの運転では何度も
 太ももが痙攣した。

 しかしこの苦痛が私の人生に一つの教訓を与えてくれた。

 苦痛は目が覚める…そしてリアル覚醒剤だと