フィッシャー中将の艦隊運用の達人

かつては艦隊運営の天才と言われたフィッシャー中将が・・・白兵戦に勤しむ物語

敵艦隊確認・・・その数・・・

2007-06-14 11:44:11 | Weblog
私のレーダーが急に高音を発した!!。 敵艦隊確認!!!!
その数・・・お!!およそ3万!? 
(私は探知機に写った少なく見積もっても数万匹は居るであろう
魚の群れに船の上が魚だらけになることを予想し少し不安になった)
 しかしその数十分後 一向に当りが出ない群れに妻が激怒!!
私に詰めかかった。
いったい機雷源はどうしたのだ(どうもサビキのことらしい!?)。
私 『突破された模様!!』
放心状態で呟くと妻のガッカリした姿が目に入った。
私は武人としてのプライドそして妻の冷めた視線が痛かった。
なにより自分が船の上で魚を抱えている姿を想像していただけに、
この結末に納得のいく答えが見い出せないでいた。
時刻はまだ13:00。しかし少し疲れた為、一旦宇宙港へ引き返した。
 そしてこの後に再度出撃する為、タンクベッドで仮眠を取ることとした。
19:00再度冷徹な副官より出撃命令が下った。明日の仕事に差し支えなければ
いいのだが・・・。私が向う星域にはこの時間多くの船のネオンに彩られる。
私は汚名挽回の為、明日の仕事も忘れひたすら主砲を握り続けた。
時間が経ち、もう時間は既に0:00を回っている。
思うような戦果ではないが、家族で食するには十分な獲物を捕えることができた。
家に帰り早速刺身にしてみると、このコリコリとした感触がたまらない。
 妻は満面の笑顔で『なんと素晴らしい食感!!
このランズベルク伯アルフレッド感嘆の至り!!
とお調子者なことを言ったものだから、さっきまでのすねた表情が嘘みたいだね
~!!と言うと豹変した。
その冷徹な義眼はいつものように赤い光を発していた。
私は疲れも重なり、もはやオーベルシュタインにたち向う勇気と矜持は
羽を生やして逃げ出していた。

友は年老いた猫ばかり

2007-06-05 19:57:54 | Weblog
私は会社の圧政を逃れ心の新天地を求め,未知の海域へ旅立つことを
心に決めた。AM3時まだ宇宙の深淵は闇に包まれ、宇宙港に向う最中の
車の往来も田舎であることを差し引いてもとてもまばらである。
 今夜は星の綺麗な日である。だが途中数々の星系(漁礁)に立ち寄るが、
生命の痕跡は見当たらない。航海は苦難の連続を極めた。宇宙海賊(漁師)
の仕掛けた定置網とはえ縄で航行不能な海域が広がり、途中立ち寄った漁礁
で誤ってバケツをひっくり返しオキアミをすべて失い。酔いで嘔吐し
吐く物をすべて失なった時、安定した多重恒星系(ベイトの群れ)を発見
したのである。 と帰ってから妻オーベルシュタインに釣りの話を始めたら、
そんな胡散臭い話は聞きたくないとばかりに刺身を作るように指示された。
そう妻は私の話よりも、釣った魚の料理の方に興味があるのだ。
私は久しぶりにこのブログに自分の歴史を刻むことにした。決して妻の為
ではない。私の歴史とプライドの為に(涙) 鰯が探知機に大きく写し
だされている。しかもそこらじゅうでカモメも群れが沸いている。
私は長距離砲(エサ)から短距離砲(ルアー)に切り替えジギングを開始した。
 表層では当たらないが、底のほうで次々と当たってくる。
どうも底物が上ずっているようだ。途中大型のスズキもヒットしてきた。
戦闘を始めて2時間がたっただろうか。既に敵に兵力と呼べるものは残って
いないのか、当りが30分近く遠のいている。もう十分釣ったではないか…。
私の心の中でだれか(ビュコック提督の声?)が呟いた。
時間はもう昼の12:00を回っている。私は我に帰った。もうこんな時間か・・・。
私はこの戦果を娘と妻オーベルシュタインと共有すべく家路を急いだ。そかし
事の結末は書いた通り誰一人私の話を聞いてはくれなかった。結局私のこの
高揚感を共有してくれたのは、美味しそうにアラの煮付けを食べるうちの
年老いた猫だけだった。