大きくて厚めの花弁が惜しみなく開く白バラ「ホワイト・クリスマス」。蕾の頃から大きな白薔薇を予感させる。甘い香りが漂う豪奢な白薔薇だ。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
白ばらの傑作として、今も多くのナーサリーにて生産され続けている品種です。花弁が弱くて雨により開かないことも多々あり、他にもっと洗練された白い花もないとはいえません。しかし株全体で見たとき、この品種がやはり唯一無二の存在であることを強く感じます。白い卵のように立派な蕾がいくつも上がり、花弁は雄大に展開し、漂う甘い香り。枝葉は赤みがなく清らかな明るい緑で、樹形は半直立に整います。巨大輪ながら花つきよく、大株になるとまさに雪が降り積もったかのような咲き姿。至高の愛に生きたイエス・キリストの誕生を祝うにふさわしい名花といえましょう。
品種名 ホワイト クリスマス
ローマ字 White Christmas
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 強香
花径 12㎝
樹高 1.5m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1953年
作出国 アメリカ
作出者 Howard & Smith
交配
Sleigh Bells × 実生