野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

釣鐘型の花がかわいいシラー・カンパニュラータ(20-105)

2020年05月31日 10時49分31秒 | 

釣鐘型の花がかわいいシラー・カンパニュラータ。野草のツリガネニンジンによく似ている。淡い青の花がどこか遠い昔への郷愁を誘う。

(2020-04 川崎市 花壇) 

シラー・カンパニュラータは、ヨーロッパに分布するキジカクシ科ヒヤシンソイデス属(ツリガネズイセン属)の多年草です。
シラーに近い仲間で、以前はシラー属に分類されており、その名残で「シラー・カンパニュラータ」の名前で定着しています。

ヒヤシンソイデス属には約7種の植物が分類されていますが、その内主に栽培されるのは、ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ種(Hyacinthoides hispanica)と、ヒヤシンソイデス・ノンスクリプタ種(H. non-scriptae)の二種です。
通常、ヒスパニカ種は「スパニッシュ・ブルーベル」または「シラー・カンパニュラータ」の名前で流通しており、ノンスクリプタ種は「イングリッシュ・ブルーベル」と呼ばれていますが、両種は混同されることも多く、流通も混乱気味です。

ここではヒスパニカ種とノンスクリプタ種を「シラー・カンパニュラータ」として紹介しています。

シラー・カンパニュラータの花期は4月~5月。
花期になると、葉の中から花茎を真っ直ぐに伸ばし、上部の花序に花径1.5~2㎝程度の花を10~30輪ほど咲かせます。
花は釣鐘状で下向きに咲き、花冠は6裂して反り返ります。

 

学名…Hyacinthoides hispanica、Hyacinthoides non-scripta
別名…ヒアシンソイデス、スパニッシュ・ブルーベル、イングリッシュブルーベル
和名…ツリガネズイセン(釣鐘水仙)
科名…キジカクシ科
属名…ツリガネズイセン属(ヒヤシンソイデス属)
原産国…ヨーロッパ
花色…青、ピンク、白
草丈…20㎝~40㎝

 

 


いたるところで栽培されているクレマチス(20-104)

2020年05月31日 10時11分08秒 | 

いたるところで栽培されているクレマチス。昔はテッセンと呼ばれている種がひとつだけだったような気がするが、いまではさまざまな栽培種がそこらじゅうにあふれている。日本人好みの花の形なのだろう。

(2020-05 川崎市 道端) 

クレマチス(四季咲き)とは

クレマチスは、古くから親しまれているガーデンプランツの一つです。英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。テッセンと呼ばれることもありますが、じつはテッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。
クレマチスは、世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。
クレマチスのなかには、1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。
四季咲きのグループには、上を向いて大きな花を咲かせるおなじみの大輪園芸品種のフロリダ系や、横や下向きに多くの花を咲かせる小、中輪のヴィチセラ系、チューリップ形やベル形でチャーミングなテキセンシス系・ヴィオルナ系、すらっと伸びて絡みつかず、下や横向きに咲くインテグリフォリア系などがあります。上手に品種や系統を揃えると、一年中花を楽しむことができます。

基本データ
園芸分類 草花,庭木・花木
形態 多年草,つる植物 原産地 北半球の各地
草丈/樹高 20~300cm以上(つるの長さ) 開花期 4月中旬~10月(種類による)
花色 白,赤,ピンク,黄,青,茶,黒,複色 
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,つる性,開花期が長い,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい


オレンジと白の「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)

2020年05月31日 09時42分53秒 | 

オレンジと白の「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」。赤と白などのさまざまなヴァリエーションがあるようだ。ウィリアム・ローズがパプア・ニューギニアで発見した着生ランから作出されたランらしい。ランらしくないが不思議にチャーミングなランだ。命名は「ローズのデンドロビウム」。

(2020-02 東京都神代植物公園) 

 

 

 

「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」

Dendrobium lawesii 
Dendrobium lawesii or Lawes' dendrobium is an orchid which was first found by plant collector William Lawes on Papua New Guinea. These orchids also grow on a number of other island north of Australia (at an altitude between 800 and 1200 meters), on the underside of tree branches. The flowers are a little over 1 cm and remarkably beautiful; there is a wide variety of flower colors in the species. The Dendrobium lawesii offered have a red-pink flower color, as seen on the photo. The plants can grow in a hanging basket or upright along a stick. Besides orchid plants Araflora also offers orchid supplies in the online store.

 

 

 

 


柔らかいピンクのヴォリューム感のあるバラ「セプタード・アイル」(薔薇シリーズ207)

2020年05月31日 07時15分41秒 | 

柔らかいピンクのヴォリューム感のある花が咲くバラ「セプタード・アイル」。カップ咲きで、中輪であるが、大輪に負けない存在感がある。緑の照葉との対比もきれい。イングランドをたたえた有名なシェイクスピアの「リチャード2世」のセリフ「王たちの君臨するところ この王権に相応しい島 この至上の大地 このマルスの座 この地上のエデン この世の天国 この難攻不落の自然の砦 疫病も攻撃も寄せ付けぬ この類まれな人間が住む小宇宙 銀色の海に浮かぶ宝石」による命名で、セプタード・アイルとは「王が統治する島」を意味する。緑色の葉の海に浮かぶピンクの宝石である。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「セプタード・アイル」

セプタード アイル
Scepter'd Isle

ころころとした、とてもかわいらしいカップ咲きのバラです。

中輪ですが、とても強い香りがあります。

四季咲き性が強く、長く伸びるので、フェンスやアーチにも向きます。


品種名 セプタード アイル
      Scepter'd Isle
作出  1997年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  Wife of Bath× Heritage

花色  ソフトピンク
花形  カップ咲き
花径  中輪
芳香  中香    ★★★☆☆
香質  ミルラ
開花  四季咲き  ★★★★☆

樹高  1.5m

 


純度の高い黄色い大きな花が咲くヒメエニシダ

2020年05月30日 09時56分43秒 | 

純度の高い黄色い大きな花が咲くヒメエニシダ。エニシダの栽培種でよくみかける。まるで蝶が群れているかのようだ。

(2020-04 川崎市 花壇) 

 

エニシダとは

エニシダ属は常緑または落葉性の低木で、ヨーロッパ、北アフリカ、カナリア諸島、アジアに分布します。乾燥地で無駄に水分が奪われないよう葉は小さく、その分、緑色の枝でも光合成が行われます。和名のエニシダと呼ばれる種は、常緑性のCytisus scopariusを指します。5月から6月に鮮やかな黄色の花が、輝くように株を包みます。耐寒性もあり、やせ地でも育ちますが、寿命は10年ほどです。黄色の花に赤色の入ったホホベニエニシダは本種の園芸品種です。別種に真っ白な花をつけるシロバナエニシダがありますが、こちらは落葉低木です。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 ヨーロッパ、北アフリカ、カナリア諸島、アジア
草丈/樹高 2~3m 開花期 5月~6月
花色 黄 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,初心者でも育てやすい


金色と白の花が揃って咲くので金銀花とも呼ばれるスイカズラ(20-103)

2020年05月30日 09時35分36秒 | 

金色と白の花が揃って咲くので金銀花とも呼ばれるスイカズラ。どんなところにでもつるを伸ばして咲くので、驚かされることがある。甘い香りがするらしい。花をとって吸うと甘いので「吸い葛」と名付けられたという。英名ハニー・サックルも同じ意味だ。中国名は忍冬で、葉は枯れずに残って冬を忍ぶという意味らしい。俳句の世界ではすいかずらや忍冬の花で季語とされている。「呼べばすぐふりむくひとやすひかづら 桂信子 草影」は意味不明(笑)だが、忘れられない。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 

スイカズラ(吸葛)
半常緑つる性木本
北海道南端〜九州の山野や道端などに生える。よく分枝して茂る。主幹は灰褐色。枝には粗い毛が密生する。髄は早くなくなり、枝は中空になる。葉は対生。葉身は長さ3〜7cm、幅1〜3cmの長楕円形。縁は全縁で、先端はあまり尖らず、基部は切形または広いくさび形。表面は毛が少なく、裏面は多毛。冬になると内側に巻く。葉形は変異が多く、まれに粗く羽裂する葉もある。葉柄は3〜7mm、開出毛が密生する。枝先の葉腋に甘い芳香のある花を2個ずつつける。花ははじめ白色またはわずかに淡紅色をおびるが、しだいに黄色に変わる。花冠は唇形で長さ3〜4cm、細い花筒の先が唇状に大きく2裂する。上唇は4裂し、下唇は広線形。雄しべは5個、花柱は1個あり、花冠から長くつきでる。萼は5裂する。花柄は長さ約5mm。苞は葉状、長さ5〜20mmの卵形。小苞は長さ1.2〜2mmと微細。果実は液果。直径5〜6mmの球形で、2個ずつ並んでつく。9〜12月に黒く熟す。種子は暗褐色で、長さ約3mmの広楕円形。別名ニンドウ。花期は5〜7月。
冬芽は狭卵形。芽鱗は暗赤褐色で、先は圧着せずにそりかえる。(樹に咲く花)
学名は、Lonicera japonica
スイカズラ科スイカズラ属
よく似たハマニンドウは苞が長さ2〜3mmと小さく、葉柄など無毛、葉裏は粉白のものが多い。

 

忍冬の花 の例句
かまひなし墻を越えきしすひかづら 亭午 星野麥丘人
こみあげて笑ふつきぬきにんどう花 石川桂郎 高蘆
すひかづらもろとも藪を機械刈 佐藤鬼房
すひかづら採りきてわれに嗅げといふ 上田五千石『琥珀』補遺
なにごともきのふのごとし忍冬忌 星野麥丘人 2004年
にんどうの花のにほひや杜宇 木導
やぶさめや山路なほ咲くすひかづら 水原秋櫻子 磐梯
ウインドに希臘の壺と吸葛 燕雀 星野麥丘人
人死んですひかづら亦花ざくろ 弟子 星野麥丘人
呼べばすぐふりむくひとやすひかづら 桂信子 草影
徒刑場跡の切崖忍冬 佐藤鬼房
忍冬に眼薬売る裏家哉 政岡子規 忍冬の花
忍冬のこの色欲しや唇に 三橋鷹女
忍冬のだらだら咲きのはじまりぬ 寒食 星野麥丘人
忍冬のだらだら花や法師蝉 石田波郷
忍冬の紅濃しとのみ夜の日記 弟子 星野麥丘人
忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫
忍冬の花の汀の昼のとき 岡井省二 五劫集
忍冬の花折りもちてほの暗し 後藤夜半 翠黛
忍冬の香を尋ばや金の蔓 中川乙由
忍冬二花づつのよき香り 高野素十
忍冬咲く故蜂にさゝれたる 高野素十
忍冬神の噴井を司る 阿波野青畝
忍冬綴れる門を久に出ず 松本たかし
桟道の欠け補はずすひかづら 上田五千石『天路』補遺
水分の雨の社のすひかづら 雨滴集 星野麥丘人
浜方の墓のまぼろしすひかづら 佐藤鬼房
浮いてゐる鳰が一つや忍冬忌 寒食 星野麥丘人
玉縄に昼のしぐれや忍冬忌 石塚友二 玉縄以後
町雀耳目にせざり忍冬忌 上田五千石 天路
百椿つぼみばかりや忍冬忌 森澄雄
蚊の声す忍冬の花の散るたびに 与謝蕪村
辞すときの夜空やはらか忍冬 草間時彦 中年
雨ぐせのはやにんどうに旅二日 石川桂郎 含羞
鵜つかひや忍冬咲いて昼の宿 河東碧梧桐


白い星型の花弁の末端が紅に染まる可憐なラン「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)

2020年05月30日 08時59分24秒 | 

白い星型の花弁の末端が紅に染まる可憐なラン「デンドロビウム・アオヤマ」。セッコクをベースにして日本で作出された交配種らしい。花芯の紅色もいいアクセントになっている。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

 

デンドロビウム アオヤマ

全体が白の、星型の弁端にかすかにピンクが射す端正な
ラン、 デンドロビウム アオヤマ Dendrobium Aoyama。

セッコクを使った、日本人らしき人物の作出・登録ですが、
どのような人か分かりません。

ひょっとして、Vanda Memoria T. Iwasaki と献名された、
岩崎彌太郎の甥で旭硝子創業者の岩崎俊彌 (1881-1930) と
関係があるかもしれません。
新しいのかと思ったらとんでもなく、100年近く前の戦前の 
で、岩崎俊彌の存命中の作出になります。

配合は D. Aduncum × D. moniliforme (=セッコク)。
作出・登録 Iwasaki 1924年。

 


クリーミー・アプリコットの大輪のバラ「リッチフィールド・エンジェル」(薔薇シリーズ206)

2020年05月30日 07時11分07秒 | 

ほとんど白にみえるが、クリーミー・アプリコットの大輪のバラ「リッチフィールド・エンジェル」。ロゼット咲きの大輪が俯きかげんに咲くところは堂々とした落ち着きを示す。中世の天使ガブリエル像にちなんだ命名らしい。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「リッチフィールド・エンジェル」

リッチフィールド エンジェル
Lichfield Angel

花が開くとカップ咲きに近いロゼット咲きになってゆきます。
クリーミーアプリコットのワックス状の外側の花弁が
小さな花弁を取り囲むように並びます。
咲き進むとドーム状になりクリーミー・ホワイトになってゆきます。
塊でみると、ほとんど白に見えます。
大きな丸みをおびたシュラブを形成し、
花はうつむき加減に咲き、素晴らしい風情をつくりだします。
ボーダーの中ではピンクや黄色の間に配置すると効果的です。
香りは軽めですが、一時的に強いクローブの香りがします。
名前は最近になって発見されたライムストーンに
8世紀ごろ彫刻されたパネルの名前に由来します。


品種名 リッチフィールド エンジェル
      Lichfield Angel
作出  2006年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  実生 × 実生


系統 S シュラブ
花色 クリーミーアプリコット
花形 ロゼット咲き
花径 中大輪
芳香 ★★★☆☆中香
香質 
開花 ★★★★★完全四季咲き
樹高・伸長 1.3m
樹形 シュラブ樹形 普通タイプ
樹勢 ★★★★☆樹勢4


毒々しいまでの肉感的な「カリブラコア」(20-102)

2020年05月29日 10時01分31秒 | 

よくみると毒々しいまでの肉感的なペチュニア「カリブラコア」。どこか南の異国の花かと思ってしまう。栽培種も自由な多様性が楽しめて、きっと面白いのだろうな。

(2020-04 川崎市 花壇) 

カリブラコア    
[別名] カリブリコアハイブリッド
[中国名] 小花矮牵牛 xiao hua ai qian niu
[英名] calibrachoa hybrids. , seashore petunia , trailing petunia, mini petunia , million bells
[学名] Calibrachoa × hybrida
ナス科 Solanaceae  カリブラコア属 

 カリブラコア属はペチュニア属に含められていたが、遺伝子研究により、染色体数が異なり、2005年にペチュニア属から分けられることになった。このため、広義にはペチュニア類に含められることもあり、trailing petuniaとか mini petuniaと呼ばれる。カリブラコア属は 2n = 18 , ペチュニア属 は 2n = 14 である。カリブラコア属の園芸種はCalibrachoa × hybrida カリブリコアハイブリッドがほとんどである。日本のサントリーが19980年代にハイブリッドを作り出し、1990年代に最初の園芸種(Million BellsR serie Suntory 1992)が出されたのがきっかけとなっている。現在では非常に多くの園芸種が作り出されている。また、カリブラコア属とペチュニア属とのハイブリッドも作り出されている。
[花期] 4~10月
[草丈] 10~30㎝
[生活型] 1年草、多年草
[生育場所] 栽培種
[分布] 外来種  南アメリカ、北アメリカ原産
[撮影] 西尾市  17.6.20


ジャスミンと花の形がそっくりなキソケイ(20-101)

2020年05月29日 08時59分32秒 | 

黄色いソケイだからキソケイ黄素馨と呼ばれるが、木のようなので木素馨とも書くらしい。素馨はジャスミンのことだ。羽衣ジャスミンのような圧倒的な香りはないが、花の形はそっくりだ。石垣に垂れるようにして咲いていた。蕾の形もかわいい。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

【キソケイについて】
キソケイは、それほど見かけることがない花木ですが、西南アジアからヒマラヤが原産のモクセイ科ソケイ属の常緑低木です。5月頃に小さな黄色の花がたくさん咲きます。ヒマラヤジャスミンと呼ばれることがありますが、残念ながら花の香りはそれほど強くはありません。
比較的耐寒性があり、関東以西の温暖地では庭植えが可能です。


【キソケイの概要】
樹高
低木で1.5~2mほどになりますが、枝はかなり広がります。

5弁の小さな黄花がたくさん咲きます。香りはそれほど強くはありません。

耐寒性・耐暑性
耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い
耐暑性は強く、また、関東以西の暖地であれば、庭植で冬を越します。


学名 Jasminum humile var. revolutum

学名の説明
Jasminum・・・・・アラビア語の ysmyn(マツリカ)をラテン語化したものです。
humile・・・・・「低い」、「小さい」
revolutum・・・・・「外巻きの」

【主な種類と品種】
一重の他八重咲きもあるようですが、八重咲きの苗木はあまり出回っていません。


ピンクを帯びた淡い黄色の花弁がユニークなラン「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)

2020年05月29日 08時16分37秒 | 

ピンクを帯びた淡い黄色の花弁がユニークなラン「エピデンドラム・カショクサイサイ」。この種のランに多くみられるようにリップが上に開いている。もっとオレンジ色やピンクのものもあるようだ。もしかして「花色済々」と書くのだろうか。謎の命名である。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

 

ラン「エピデンドラム・カショクサイサイ」

分類 キジカクシ目ラン科エピデンドラム属
学名 Epidendrum Kasoku Saisai
属性 多年生草本 互生葉序 総状花序 花色:淡黄、赤橙 花期:
原産地 園芸品種

 


純白のバラ「マダム・サチ」(薔薇シリーズ205)

2020年05月29日 07時27分45秒 | 

純白のバラ「マダム・サチ」。花芯の部分がわずかにクリーム色になる。高芯剣弁咲きのいかにもバラらしい花だ。メイヤン家の作出になるもので、「サチ」という名前は鈴木善幸元首相夫人の名前だという。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「マダム・サチ」

マダム サチ – Mme. Sachi

中心がクリーム黄色を帯びる白の高芯剣弁咲き大輪花。比較的コンパクトな樹形に大きく整った巨大輪が目を引きます。残念ながら香りはあまりありませんが、コンテスト等にも向きます。花名は鈴木善幸元首相夫人の名前から。

品種名 マダム サチ
ローマ字 Mme. Sachi
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 11㎝
樹高 0.8m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1986年
作出国 フランス
作出者 Meilland International


ちゃんと蘭の花の形をしているシラン(20-100)

2020年05月28日 09時37分59秒 | 

今ではほとんど花が終わっているシラン。アップでみるとちゃんと蘭の花の形をしている。道端のいたるところに咲いていて、この時期に目を楽しませてくれる貴重な蘭だ。白花シランも清楚できれいだ。

(2020-04 川崎市 道端) 

 

シランとは

シランは鉢植えでも庭植えでも楽しめる、丈夫で育てやすいランの入門品です。ランと聞くと栽培が面倒と思われがちですが、この花ほど多くの人に愛され親しまれているランはありません。関東地方以西の本州、四国、九州の里山の土手や崖に生えるといわれますが、古くから植栽植物として親しまれているため、こぼれダネでふえたものも多く、いまだに野生種か植栽かの区別がつかず正確な分布は不明瞭です。
春になると、地下に連ねた扁平な地下球(偽球茎)からササのような葉茎を伸ばし、先端に赤紫色の華麗な花を咲かせます。晩秋には葉を落とし休眠します。結実するとタネを飛ばし、気づかぬうちに庭のあちらこちらから小苗が発芽していることがよくあります。
最近では、色変わりや変化花も多く見いだされており、タネからもふやしやすいため、育種家によって新しい花づくりが各地で行われています。一般的に流通するのは、花が白い「白花シラン」、リップの先端をほんのり桃色に染めた「口紅シラン」、葉の縁に斑を流し染めた「覆輪シラン」などが有名です。最近ではまったく濁らない白花の「純白花」や全体に青紫色を帯びた「青花」、側花弁がリップ化した「三蝶咲き」などが見いだされ、マニアの収集欲を高めています。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 関東地方~九州、中国
草丈/樹高 40~70cm 開花期 5月~6月
花色 紫,白 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,初心者でも育てやすい


生垣で満開だったネズミモチ(20-099)

2020年05月28日 08時34分03秒 | 

イボタノキかなと思ったが、葉の様子からみてネズミモチの斑入りの品種だろう。生垣で満開だった。遠くからみても枝が真っ白にみえる。突き出した雄しべがかわいい。名前はひどい。「タマツバキ」はまともな名前だが、なぜ椿?という疑問は残る。

(2020-05 川崎市 道端) 

ネズミモチ


ネズミモチ(鼠黐、Ligustrum japonicum)はモクセイ科イボタノキ属の樹木。和名は、果実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることから付いた。暖地に自生するとともに、公園などに植えられている。「タマツバキ」の別称も用いられる。

特徴
高さ数mになる大型の低木。よく横枝を出して、塊状の樹形になる。茎は灰褐色をしており、その表面に多数の粒状の皮目が出るのが特徴。

葉ははっきりと対生し、長さ4-8cm、楕円形から広卵状楕円形、厚手でのっぺりとしており、表面にはつやがある。葉柄は長さ5-12mm、紫色を帯びることが多い。

花は6月頃に咲く。花序は円錐形で特有の異臭があり、枝先に出て長さ5-12cm、多数の花をつける。花は経5-6mm、花冠は白で、中程まで四つに割れ、それぞれが反り返る。雄しべはこの花冠の裂け目の内の対面する二つのところから出て、花冠の裂片くらいの長さがまっすぐに突き出る。花序が多数出るため、木全体に真っ白の花の塊が散らばったようになり、遠目にもよく目立つ。また、ハナムグリなどもよく集まる。

果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、はじめ緑、後に表面に粉を吹いて黒く熟する。

生育環境
低地や低山の日向に生える。照葉樹林における代表的な陽樹であり、森林内の開けたところや山火事のあとなどに多数見られる。

分布
日本では本州・四国・九州・琉球列島に広く見られ、国外では台湾と中国から知られる。

利用
観賞価値は低いが安価かつ都市部など日照土質の劣悪に耐える堅強さから、街路樹や生け垣の穴埋め(植えつぶし)として利用される。 やや寒さに弱いため、利用は関東以西が中心。 日干しした熟した実は漢方薬の女貞子(ジョテイシ)として滋養強壮目的などに使われる。 フクロモチ var. rotundifolium は葉が丸くなり、枝が詰まって生じるもので、園芸品である。ただし近年は後述のトウネズミモチもよく使われる。

分類
日本では同属にイボタノキなどがあり、似たような場所に生えるものもあるが、ほとんどは落葉性であり、この種のような厚ぼったい葉を持つものではないため、区別は簡単である。

ただし、中国原産のトウネズミモチは非常によく似ているうえ、あちこちで栽培されることが多いため、混乱を生じている。葉を裏から日にかざして見ると、本種は葉脈が透けて見えない(トウネズミモチは葉脈が透けて見える)。また、本種の果実は楕円形である(トウネズミモチの果実は球形に近い)。しかし、特に葉だけでの区別は困難で、またトウネズミモチが野外に出る様子もあるため、やっかいなことがある。

その他
この植物は、枝を枯らすとすぐに葉が脱落する。押し葉標本ではまず一枚の葉も残らない。離層が出来る前に殺そうと薬品処理すると、その時点で葉が落ちることさえある。


風変りな花弁の形がユニークなラン「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)

2020年05月28日 07時52分49秒 | 

エピデンドラムらしい風変りな花弁の形がユニークなラン「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」。「ドリームカラー」かどうかは別として、赤のすがすがしい花色のランだ。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

ラン「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」

エピデンドラム・コスモ・ドリーム・カラー‘アスカ’

分類 キジカクシ目ラン科エピデンドラム属
学名 Epidendrum Cosmo Dream Color‘Aska’
属性 多年生草本 互生葉序 総状花序 花色:赤紫 花期:
原産地 園芸品種
生育場所 

 なが~い大げさな名前だ。