野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

なんとも不思議な花を咲かせる「オオツルボ」(20-053)

2020年04月30日 09時21分33秒 | 

なんとも不思議で見た者を圧倒する花「オオツルボ」。学名のシラー・ペルビアナで呼ばれることが多いらしい。スペインやイタリアでは道端に野生で生えているという。こんな花が道端に開いていたら、日本人ならびっくりするかも。

(2020-04 川崎市 花壇) 

 


シラー・ペルビアナ
学名…Scilla peruviana
和名…オオツルボ(大蔓穂)
科名…キジカクシ科
属名…ツルボ属(シラー属)
原産国…ヨーロッパ、北アフリカ
花色…青紫、白
草丈…20㎝~50㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:7 to 10


シラー・ペルビアナは、地中海沿岸部に分布するキジカクシ科シラー属(ツルボ属)の球根植物です。
分布域はイベリア半島、イタリア、北西アフリカ広がっており、道ばたや草原、牧草地や森林の開けた場所などに自生しています。
「ペルビアナ」とはペルー原産という意味ですが、ペルーに自生はありません。
ペルビアナの名前は、17世紀スペイン南部で発見された本種がイギリスに持ち帰られた際に、「The Peru」という名の船に乗っていたため、その船名に因んで付けられたものです。

シラー・ペルビアナの花期は5月頃。
花期になると、葉の中心部から花茎を真っ直ぐに伸ばして花序を出し、星形の花を20~100輪ほど、まとまって咲かせます。
花は花径2㎝程度で、ゆるく反り返った6枚の花弁を持ち、真っ直ぐに伸びた6本の雄しべの葯が目立ちます。
花序は傘状で、花は花序の下から上(外側から内側)へと咲き進みます。
基本種の花色は青紫ですが、白花品種も近年流通するようになっています。


葉は幅のある線形の根生葉で、長さ20~30㎝程度に伸びます。

耐寒性があり、丈夫な性質で、数年は植えっぱなしでもよく花を咲かせ、よく増えます。
梅雨ごろになると地上部を枯らせて休眠し、秋に再び芽吹きます。


花のように見える仏炎苞花が手招きをしている「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花37)

2020年04月30日 08時14分54秒 | 

「ミミガタテンナンショウ」がもう咲き始めていた。丹沢ではごく普通の花だが、高尾山ではこれまでなぜかあまり見かけなかった。花のように見える仏炎苞花が手招きをしているような形がユニークだ。

(2020-03 高尾山) 

「ミミガタテンナンショウ」

ミミガタテンナンショウ
サトイモ科
低い山の林の下やふちに生えている多年草(複数年のあいだ育成する植物)。筒状の花びらのように見える仏炎苞のふちが、耳たぶのように張り出していることから、その名が付けられた。中国では「天南星(テンナンショウ)」と書くので、日本でもテンナンショウと呼ばれている。ウラシマソウやマムシグサもこのテンナンショウの仲間である。濃い紫褐色の仏炎苞ぶつえんほう(芽やつぼみを包む葉が変化したもの) は葉を広げる前からのびはじめる。雄株と雌株があるが、同じ個体で雄株から雌株へと転換する。葉の柄(え)は花の時期は短いが、花が終わると大きくのびる。葉は7~11枚がひと組で開くものが、2つついている。形は楕円形で、ふちに不規則な鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ) がある。毒性のある成分を含んでいるので、誤って食べると口が焼けるように痛む。

季節|4月上旬~4月下旬頃
高さ|約30~70センチ
場所|1~6号路、稲荷山、蛇滝、いろは、裏高尾、奥高尾、南高尾、北高尾

 


淡いサーモンピンクの中輪の花がみごとなバラ「いわての春」(薔薇シリーズ176)

2020年04月30日 07時41分08秒 | 

淡いサーモンピンクの中輪の花が強い印象を与えるバラ「いわての春」。いかにも日本で作出された名前だが、花は少しも名前に負けていない。ピンクのロゼット咲きのグラデーションの堂々とした花がみごとだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「いわての春」

いわての春

樹形はやや横張り性。
花色はライトペールピンクで、
クオーターロゼット咲きからボタンアイに変化する。
花つき、花もち良く、花弁が雨に濡れてもスムーズに開花する。
耐病性にとても優れている
育てやすい品種。
秋もよく咲く。
『アナ2014』の姉妹品種。
2015年 日本バラ会 銀賞受賞


いわての春 Iwate no Haru
作出 2017年 吉池貞蔵
系統 FL/S

四季咲き
中輪
房咲き
樹高1.2m
庭・鉢植え向き
 

系統 F フロリバンダ
花色 淡いサーモンピンク
花形 ロゼット咲き
花径 中輪
芳香 ★★★☆☆中香
香質 ティーとパウダー
ティー香 パウダー香 
開花 ★★★★☆四季咲き
樹高・伸長 1.2m
樹形 木立樹形 普通タイプ


可憐な白い花をつけるスプリング・エフェメラルの「アマナ」(高尾の花36)

2020年04月29日 09時05分31秒 | 

可憐な白い花をつけるスプリング・エフェメラルの「アマナ」。この写真では、花弁の背面の紫の筋がよく見える。甘菜という名前は、葉ではなく根が食べられて甘いかららしい。クワイに似た球根が食べられるようだ。

(2020-03 高尾山) 

「アマナ」

アマナ(甘菜、学名:Amana edulis)は、単子葉植物ユリ科アマナ属の多年草。チューリップによく似ており、かつてはTulipa edulisとしてチューリップ属に入れられていた。

名前は球根が甘く食用できるところから。別名ムギクワイと言い、これは球根の形をクワイになぞらえたもの。調理法もクワイと同様である。


特徴
地下には広卵形の球根をもつ。球根は外側に黒っぽい皮がある。10cm位の深さに埋もれており、しかもそれに繋がる茎が細いので、掘り出そうとしても切ってしまうことが多い。葉はこの茎の中程からつくので、地表では根出葉のように見える。葉は2枚、ほぼ同じ大きさのものが向かい合う。線形で長さ10-25cm、幅は5-10mm、中央がくぼんでUの字になっている。色は緑色で裏面はちょっと紫がかり、全体に白い粉を吹いたような感じに見える。

この葉の間から早春に15cm程の花茎を立て、その先端に白い花を一つだけつける。花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色をしている。花被は六個、長さ20-25mm、披針形で先端がやや尖り、白で背面には紫の筋が入る。釣り鐘状に抱えて咲き、上向きかやや斜めに向く。雄蘂は六個で花被より少し短く、葯は黄色い。花の見かけはごく小さなチューリップそのものである。なお、晴れた日には花がよく開くが、曇りの日には閉じてしまう。

果実は丸くて緑色、長さ10mm。


アマナの花
季節
春の花の中でも特に早く咲くもののひとつである。新春に葉を伸ばし、それから花が咲くと、葉は夏頃まで残る。周囲の草丈が高くなると埋もれてしまう。いわゆるスプリング・エフェメラルの型に入る植物である。

生育環境など
日向の草地に生える。やや湿ったところに多い。背丈の高い草地には生えないため、実際には春先に草刈りや野焼きの行われるような、里山的環境に見られることが多い。水田の畦や河川の堤防などに生育地が多かったが、現在ではそのような環境は大きく変化しており、見られる場所は少なくなっている。

本州東北地方南部以南、四国、九州、奄美大島に分布し、国外では朝鮮、中国東北部から知られている。


黄色い五弁の花はよくみると可愛い「キツネノボタン」(20-052)

2020年04月29日 08時05分58秒 | 

野原では「キツネノボタン」がたくさん茂っている。隣に金平糖のような形の角のとがった実がつくのですぐに分かる。黄色い五弁の花はよくみると可愛い。花芯がすでに金平糖の形をしている。

(2020-04 川崎市 野原) 

 

 

「キツネノボタン」

キツネノボタン(狐の牡丹 Ranunculus silerifolius)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。実の形から(特に兵庫県三原郡・津名郡、山口県玖珂郡で)コンペイトウグサと呼ばれることもあり、秋田県雄勝郡、山形県酒田市、新潟県佐渡市、長野県下水内郡、福岡県山門郡・八女郡・柳川市、大分県南海部郡・佐伯市ではウマゼリとも呼ばれる。

概要
日本の北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島南部に分布し、川や水田の近くなど湿り気のある土地に生える。

草丈は30-60cm。根生葉は葉柄が長く、一つの柄に3枚の葉がつき(3出複葉)、それぞれの小葉に切れ込みがある。茎生葉は上にいくほど柄が短いものが互生する。5-7月ごろ分岐した茎の先に黄色い5弁の花が咲く。花の直径は1-1.5cmで花弁に光沢があるのが特徴。花後にコンペイトウのような角のある直径1cmほどの果実がつく。果実は集合果で、角状の突起それぞれが一つの実であり、その形状は扁平で先端は鈎状に曲がっている。花が咲く前がセリに似ている。

人間との関係
同じキンポウゲ属のウマノアシガタやタガラシと共通する成分(ラヌンクリン ranunculin)を含む有毒植物であり、誤って食べると口腔内や消化器に炎症を起こし、茎葉の汁が皮膚につくとかぶれる。湿り気のある土地で山菜採りをする際は、本種をいっしょに採取しないように注意が必要である。特にセリとはよく似た環境に生育し、葉の一部だけだとよく似て見えることもあるので、気をつけた方がよい。

民間療法で皮膚に貼ると関節痛に効くというものがあるが、実際の効果は不明。それによる皮膚炎が報告されており、紅斑ができて痛み、悪化して水疱、潰瘍を起こす場合もある。


どっしりとしたクリーム白のバラ「銀嶺」(薔薇シリーズ175)

2020年04月29日 07時11分17秒 | 

どっしりとしたクリーム白のバラ「銀嶺」。弁の末端が丸まる傾向がある。わずかにピンクの覆輪となるようだ。鈴木省三の作出によるもので、半剣弁高芯咲きの中輪でありながら、花弁の数が多いのでどっしりとした印象を与える。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「銀嶺」

ぎんれい【銀嶺】

系統 F フロリバンダ
花色 クリーム白
花形 半剣弁高芯咲き
花径 中輪
芳香 ★★★☆☆中香
香質 ティー
ティー香 
開花 ★★★★☆四季咲き
樹高・伸長 1.3m
樹形 木立樹形 普通タイプ


小さな白い花が集まって白い手毬のような「コデマリ」(20-051)

2020年04月28日 13時35分57秒 | 

小さな白い花が集まって手毬のようにもみえる「コデマリ」。枝垂れてさくところは華やかだし、アップでみるとさらに華麗だ。今の時期にいたるところで花を開いている。

(2020-04 川崎市 道端) 

 

「コデマリ」

コデマリ(小手毬)の特徴
コデマリ(小手毬)はバラ科の落葉低木で株元から多くの枝を出し、主幹のない高さ2mほどの株立ちになります。1cmに満たない白い小花が20以上も集まって3cmほどの小さな手毬(てまり)のような丸い花序を形成します。別名をテマリバナともいいます。長く弓なりに伸びた枝に、白く毬のような花をたわわに咲かせます。まるで花の重みで枝がたわんでいるいるようで、ため息の出る美しさです。

ヒコバエという細かい枝を株元から次々と出して、株全体が大きくなります。庭木の根締めや公園の境栽などに広く用いられます。また、コデマリ(小手毬)は秋の紅葉も美しい植物です。移植や栽培が容易なので、観賞用として古くから栽培されています。切花としても人気の植物です。

コデマリ(小手毬)の詳細情報
園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 1~1.5m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白
開花時期 4~5月


淡いルリ色がなんとも郷愁を掻き立てる「エチゴルリソウ」(高尾の花35)

2020年04月28日 12時26分38秒 | 

花はルリソウにそっくりだが、葉は幅広で大きいところが違う「エチゴルリソウ」。淡いルリ色がなんとも郷愁を掻き立てる。

(2020-03 南高尾) 

 

「エチゴルリソウ」

エチゴルリソウ
新潟・富山・福井県の日本海側にのみ分布。 山地のやや湿った場所に生える、高さ20〜40cmの多年草。  葉は互生し、茎上部の葉は幅が広い(ヤマルリソウは上部の葉が細い)。 茎や葉には細かな毛がある。 ルリソウの変種。 分果の縁にかぎ状の突起がない(ルリソウにはある)。 花期は4〜5月。


白とピンクの複色のバラ「つる ローズ・ゴジャール」(薔薇シリーズ174)

2020年04月28日 11時14分50秒 | 

ゴジャール家の作出になるローズ・ゴジャールの枝変わりのバラ「つる ローズ・ゴジャール」。元のバラの特徴をそのままにつるバラに仕立てたもの。白とピンクの二色のバラで、半剣弁高芯咲きのしっかりとした花をたくさんつける。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「つる ローズ・ゴジャール」

バラ図鑑>> CL つるバラ/つるローズ・ゴジャール
系統 CL つるバラ

花の形 半剣弁高芯咲き
花の色 白, ピンク, 複色, 覆輪
白地にローズピンクの縁取り 花径
葉色 大輪
濃い緑
樹形 つる 樹高 2~2.5m 樹勢 普通
仕立て方 フェンス向き, 庭植え向き, ポール向き 香り 中香 / ティー香 育てやすさ 普通
育成環境 日向を好む 育苗登録 不明 実 
作出年 1964年 作出者 中島 均 作出国 日本
品種親 ローズ・ゴジャールの枝変わり x ブランド ゴジャール
受賞暦 
イメージ 華やか; 銘花 
特徴 人気品種, 珍しい
コメント ローズ・ゴジャールが枝替わりでつる性になったものです。

 

「ローズ ゴジャール」

品種名 ローズ ゴジャール
ローマ字 Rose Gaujard
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 中香
花径 10㎝
樹高 1.2m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1957年
作出国 フランス
作出者 Jean-Marie Gaujard
別名 
その他 

交配
Peace × Opera の実生


卯の花の 匂う垣根に(20-050)

2020年04月27日 09時45分25秒 | 

もう「ウツギ」が咲いていた。この花をみると、「卯の花の 匂う垣根に時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」という「夏は来ぬ」のメロディーが心の中で鳴り始めてとまらない。もう初夏に近いのか。

(2020-04 川崎市 道端) 

ウツギ
分類
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
目 : ミズキ目 Cornales
科 : アジサイ科 Hydrangeaceae
属 : ウツギ属 Deutzia
種 : ウツギ Deutzia crenata
学名
Deutzia crenata Sieb. et Zucc.
和名
ウツギ(空木)
ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)はアジサイ科ウツギ属の落葉低木。


特徴
樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。

ウツギの名は「空木」の意味で、茎が中空であることからの命名であるとされる。花は卯月(旧暦4月)に咲くことから「卯(う)の花」とも呼ばれ、古くから初夏の風物詩とされており、清少納言の随筆『枕草子』には卯の花と同じく初夏の風物詩であるホトトギスの鳴き声を聞きに行った清少納言一行が卯の花の枝を折って車に飾って帰京する話がある。近代においても童謡『夏は来ぬ』で歌われるように初夏の風物詩とされている。


薄い紫の花が緑に映えていとおしいヤシオツツジ(高尾の花34)

2020年04月27日 08時43分34秒 | 

春から初夏にかけて山に登ると、目を楽しませてくれる「ヤシオツツジ」。これはムラサキヤシオツツジだろうが、薄い紫の花が緑に映えていとおしい。

(2020-03 南高尾) 

ヤシオツツジ
(クロンキスト体系)
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目 : ツツジ目 Ericales
科 : ツツジ科 Ericaceae
属 : ツツジ属 Rhododendron
ヤシオツツジ(八染躑躅、八汐躑躅)とは、ツツジ科ツツジ属のアカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキヤシオツツジの総称とされるが、種はそれぞれに異なる。

概要
開花時期は、5月から6月ごろの葉の出る直前に花を枝先につける。葉は枝先に5弁輪生状につける。山麓から山地にかけて自生している落葉広葉樹。

ヤシオツツジの種一覧表
画像 和名 学名 分布 特長
Rhododendron pentaphyllum var. nikoense 
アカヤシオ 赤八汐 Rhododendron pentaphyllum var. nikoense 
福島県から兵庫県 別名はアカギツツジ(赤城躑躅)、ヒトツバナ。花は淡い紅色で、枝先に1輪つける。栃木県の県花として選ばれている。
Rhododendron quinquefolium Shiroyashio
シロヤシオ
白八汐 Rhododendron quinquefolium 東北から近畿地方、四国の山地 別名はゴヨウツツジ(五葉躑躅)。花は枝先に白色の花を1から2輪つける。
Rhododendron albrechtii
ムラサキヤシオツツジ
紫八汐躑躅 Rhododendron albrechtii 本州中部以北、北海道の山地 別名はミヤマツツジ(深山躑躅)。花は濃紅色の花を枝先に2から6輪つける。


華やかなピンクの大輪を咲かせるバラ「つる ショーガール」(薔薇シリーズ173)

2020年04月27日 07時21分48秒 | 

ツルバラでありながら、華やかなピンクの大輪を咲かせるバラ「つる ショーガール」。有名なショーガールの枝変わりの品種だ。巻き付いて伸びるつるバラも、いろいろなところに配置できて、いいものだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「つる ショーガール」

華やかなローズピンクの大輪花。美しい花型と色彩でコンテストなどに人気を博したハイブリッドティー種「ショーガール」の枝変わり品種。花の可憐さはそのままにつる状に伸びます。花弁は少なめですっきりさきます。

種名 つる ショー ガール
ローマ字 Show Girl (Cl)
系統 クライミング (Cl)
Climbing
咲き方 返り咲き
香り 中香
花径 12㎝
樹高 4m
樹形図 3番
作出年 1949年
作出国 不明
作出者 Chaffin
交配
Show Girl の枝変わり


カタバミの園芸種のピンクの「オキザリス」(20-049)

2020年04月26日 08時52分28秒 | 

カタバミの園芸種のピンクの「オキザリス」。ハナニラと一緒になって咲いている。野生化した個体も多いようだ。最近ではこれらの花が道端にふつうに生えていて、昔との違いを思わせる。春の道端もすっかりカラフルになった。

(2020-03 川崎市 道端) 

「オキザリス」

オキザリスはカタバミの仲間で800~850種があり、世界に広く分布しています。ロゼット状のものから低木状のもの、地中に球根をもつもの、多肉植物に近いものなど、形状はさまざまです。開花期や生育環境、性質も多様で変化に富んでいます。栽培の難易度も、種によって違いますが、中には初心者でも無理なく扱えるものも多くあります。日本には、ミヤマカタバミ(Oxalis griffithii)など6種が自生するほか、7種ほどの外来種が帰化植物となっています。花は夜間や雨天には閉じていて、日中の日ざしを受けると盃状やロート状に大きく開きます。満開のとき、株を覆うように咲く様子は非常に見ごたえがあり、人目を引きます。葉はクローバーのような3小葉のものが多いのですが、4小葉のもの、5裂や10数裂するものもあります。栽培されるのは主に20種ほどで、四季咲きタイプ、夏期は休眠して秋から冬に開花するタイプ、冬期に休眠して春から夏に咲くタイプに分けられます。

基本データ
園芸分類 球根,草花
形態 多年草,一年草 原産地 南アフリカと中南米に多い
草丈/樹高 5~30cmぐらいのものが多い 開花期 種により秋咲き、冬咲き、春咲き、四季咲きとさまざま
花色 黄,白,ピンク,紫,オレンジ,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強~弱 耐暑性 強~弱
特性・用途 初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる,開花期が長い


淡い紫の趣のある花を咲かせる「タツタソウ」(高尾の花33)

2020年04月26日 07時53分46秒 | 

淡い紫の趣のある花を咲かせる「タツタソウ」。シベリアから朝鮮半島に咲く花で、日露戦争のときに軍艦「竜田」の船員が持ち帰ったために、この名前がついたという。この頃にはまだ成長していなかったが、蓮に似た葉も見栄えがするらしい。

(2020-03 南高尾) 

 

「タツタソウ」

和名 タツタソウ(竜田草)
学名 Jeffersonia dubia
科名・属名 メギ科 タツタソウ属
分布 シベリア東部から朝鮮半島
花期 3~4月 日本では早春の名花の一つに数えられている
特徴 
日露戦争当時、軍艦竜田の乗組員が持ち帰ったことから付けられたという。

3月末から4月にかけて、2つに折りたたんだ深紅色のハスの葉に似た葉を展開するにつれ、淡紫色の花を咲かせ、花後も葉柄はますます伸び葉は、完全に展開し、7月頃には、丈は20~25cm、葉の直径は7~10cmになります。

多年草ですが、株分けは嫌うようなので、採り播きが良い。

葉と花が鑑賞できるのでロックガーデンの半日陰に植えたり鉢植えにされます。


カップ咲きのパティオローズの名花「ラリュー」(薔薇シリーズ172)

2020年04月26日 07時12分43秒 | 

ミニチュアローズよりも大きな花を咲かせるパティオローズの名花「ラリュー」。カップ咲きの黄色の大きな花がどっしりと咲く。日本で作出されたバラで、「ラリュー」とは街路を意味するフランス語である。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「ラリュー」

バラ図鑑>> Min ミニチュア/ラ・リュー (らりゅー)
系統 Min ミニチュア
Pr パティオローズ 咲く時期 四季咲き 

花の形 カップ咲き
花の色 黄
花径
葉色 中輪
濃い緑
樹形 木立 樹高 0.6~0.8m 樹勢 普通
仕立て方 鉢植え向き, 庭植え向き 香り 中香 / 育てやすさ 普通
育成環境 日向を好む 育苗登録 不明 実 
作出年 年 作出者 小川 宏 作出国 日本
イメージ 華やか 撮影場所 
特徴 珍しい, コンパクト, プランター栽培向き, パティオローズ
コメント 中大輪とパティオローズとしては大きめの花です。