野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

名前で損をしているハナダイコン

2019年04月21日 12時24分07秒 | 
湿ったところに群生しているハナダイコン。
名前が少し寂しい(笑)
もっと優雅な名前をつけてやれなかったのか。
英語名のようにスイート・ロケットとか「淑女の菫」とか「夜の母」とか。
(2019-04 神奈川県川崎市)





ハナダイコン
中世から庭園などに植えられていたとされ、特に気候の寒いヨーロッパ北部のドイツ、イギリスなどではよく親しまれている。北アメリカには1600年代に観賞用植物として移入されて帰化し、北はカナダのオンタリオ州からニューファンドランド島、南はジョージア州の山間部まで分布を広げた。主に道路脇や林の外縁によく生え、一部の地域では侵略的外来種と考えられている。

ヨーロッパでは鱗翅目のクモマツマキチョウ(Anthocharis cardamines)やモンシロチョウ、ダイセツナガ(Plutella porrectella)などの幼虫の食草である。

名前
英語ではDame's rocket, sweet rocket, Dame's violet, mother-of-the-eveningなど、多くの名前がある。英名のrocket(ロケット)は夕方になってたくさんの花を開く草花を花火に見立てたものなので、ロケットと呼ばれる植物は他にもいくつかある。種子購入の際は属名"Hesperis"を確かめて買わないと、同じくロケットと呼ばれるキバナスズシロ(ルッコラ)やキバナナズナなどの別種の種子を買ってしまう可能性がある。和名は、花の形と色(淡紫色)が大根に似ていることに由来するが、大根とは別属である。

属名はギリシャ語で「夕方」の意味。同属植物は20種あまりある。学名の種名"matronalis"はラテン語で「婦人の」の意味だが、これは古代ローマの婦人の祭日マトロナリア(3月1日)の頃から咲き始めるためという。

性状
耐寒性の多年草であるが、耐暑性がないため、日本では一年草として扱われている。草丈60 - 90cm。葉は互生し、柄のないへら形の単葉である。花は5月頃に咲き、茎の上の方に直径2cmくらいの薄紫の花を総状花序につける。夕方になると、非常によい香りがする。


2 コメント

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Unknown (1121kaz)
2020-05-05 08:41:22
名前(和名)で損をしてる例はニオイスミレなんかもそうですね
和名だと悪臭が漂ってきそうなイメージを受けますが実際は紀元前から香水の材料に使われてるほどで、とても良い香りです
花付は良くないので代表的な園芸スミレのビオラやパンジーに比べ見劣りしますが
代わりに香りを楽しめる園芸スミレです

ちなみに英名はスウィートバイオレットとゆうそうです
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Unknown (通りすがり)
2022-03-30 11:43:02
これはスイートロケットではないですねぇ。古い記事だからのちに気付かれて訂正されたかもしれませんが、ショカッサイ、オオアラセイトウです。
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