野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

もう咲き始めた「沈丁花」(春の花シリーズ 23-29)

2023年03月31日 05時29分43秒 | 

もう咲き始めた「沈丁花」。学名は「香りの高い月桂冠」。よく香るのでこの名前がある。日本には室町時代にはもう到来していたらしい。昔から庭木として好まれていた。「古き家の沈丁の香の新しき 稲畑汀子」。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)
「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)

「沈丁花」

沈丁花(ジンチョウゲ)
学名 Daphne odora


基本情報
育て方
沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴
沈丁花(ジンチョウゲ)は香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子、そして秋の金木犀を合わせて三大香木と称されます。沈丁花(ジンチョウゲ)はジンチョウゲ科の常緑低木で、春先に小さな花が毬のような塊になって枝先に咲きます。花が白い品種を「シロバナジンチョウゲ」、花の外側が淡紅色になっているものを「ウスイロジンチョウゲ」と言います。ちなみに、葉の外側に斑が入っているものを「フクリンジンチョウゲ」と呼びます。

沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴と言えば香り高い花。「沈丁花」という名前は、花の香りが沈香(ちんこう)に似ていることと、十字型の花が丁子(クローブ)に似ていることに由来しています。沈丁花(ジンチョウゲ)の原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。

沈丁花(ジンチョウゲ)の樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。沈丁花(ジンチョウゲ)は雌雄異株で、雄株と雌株があります。日本で流通している沈丁花(ジンチョウゲ)の多くは雄株なので、実を見る機会はめったにありませんが、赤い可愛らしい実を付けます。ただし、実は猛毒ですので口に入れないように注意しましょう。

 

沈丁花 の俳句

沈丁花 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/23767600/


沈丁花 補遺

こちらむく丁字の風になやましき 阿波野青畝
せせらぎの耳に立つ夜や沈丁花 日野草城
ばさばさと沈丁の香を乱しつつ 山口青邨
ひしめきてまだ沈黙の沈丁花 高浜年尾
まづ白が先手とばかり沈丁花 石塚友二 玉縄以後
もののふの耶蘇の裸は丁字かな 三橋敏雄
リユツク買ひ沈丁花牛乳瓶に挿す 細見綾子
一々に沈丁花さす墓多し 高野素十
一歩ゆき一歩もどりて丁字の香 星野立子
丁字の香おひかけてくる廻縁 阿波野青畝
丁字の香をしみなければ馴れて住む 阿波野青畝
丁字咲き玩具のごとき美容院 渡邊白泉
丁字草花甘さうに咲きにけり 政岡子規 丁子草
人に迫る沈丁の香や手水鉢 政岡子規 沈丁花
人はまだ袖を抱きて沈丁花 後藤比奈夫
人憶ふ極まりに青丁字かな 岡本眸
働きづめの身に税重し沈丁花 松崎鉄之介
冴え返る二三日あり沈丁花 高野素十
古き家の沈丁の香の新しき 稲畑汀子
古庭の古き匂ひや沈丁花 政岡子規 沈丁花
商科出て心詩にあり沈丁花 上野泰
嗅ぎ寄れば月かげみぢん沈丁花 伊丹三樹彦
地に生えし巌を沈丁咲きめぐる 西東三鬼
墓の沈丁花生前送迎の女数 香西照雄 対話
墓石に日丁字植ゑむと兄に計る 岡本眸
夜帰り来て吾が家や沈丁花 細見綾子
妻植ゑし沈丁の香のいまもあり 森澄雄
川音の夜をはげめり沈丁花 上田五千石『風景』補遺
庭石に花こぼしをり沈丁花 富安風生
戸袋へ閉て込む二枚 沈丁花 伊丹三樹彦
掘りすてゝ沈丁花とも知らざりし 杉田久女
日おもてに咲いてよごれぬ沈丁花 高野素十
暁台塚挿して沈丁凡ならず (三月三十日、京都大原野是住院にて三句) 星野麥丘人 2002年
暗くて甘い匂いも沈丁花のむかしこんな晩 荻原井泉水
朝降りて昼とけし雪沈丁花 細見綾子
水栓の洩るるこの家の沈丁花 鷹羽狩行
沈丁して盆供の墓に加はれず 百合山羽公 樂土
沈丁のほとりなりけり目ひらけば 加藤秋邨
沈丁の三田のしるべとなりにけり 齋藤玄 飛雪
沈丁の小枝小枝の花簪 山口青邨
沈丁の紅白となるあざむかれ 山口青邨
沈丁の花のさかりの山嵐 飯田龍太
沈丁の花固まりて匂ひけり 高田風人子
沈丁の葉ごもる花も濡れし雨 水原秋櫻子 葛飾
沈丁の蕾の濡れて港駅 佐藤鬼房
沈丁の香と思ふ人の香と思ふ 山口青邨
沈丁の香や一邸のものならず 山口誓子
沈丁の香を雨洗ふはげしさよ 山口青邨
沈丁は咲きあふれをり米は来ず 加藤秋邨
沈丁は詠はずなりぬ厭はねど 岸田稚魚 紅葉山
沈丁も古藤椅子も汚れはて 清崎敏郎
沈丁やいとかすかなる北極星 福田蓼汀 山火
沈丁や医家の灯なれど書斎の灯 中村草田男
沈丁や女王の如く烏猫 星野立子
沈丁や死相あらはれ死相きえ 川端茅舎
沈丁や気おくれしつつ案内乞ふ 星野立子
沈丁や瞳つめたき夜の鏡 鷲谷七菜子 黄炎
沈丁や麦や大根やつかみさし 政岡子規 沈丁花
沈丁を流るる虻やたてよこに 阿波野青畝
沈丁花 鼻息を慮る日々の 伊丹三樹彦
沈丁花が一株あり日本社会党に与する 中川一碧樓
沈丁花どこかでゆるむ夜の時間 能村登四郎
沈丁花にほへり美しき夢のあと 伊丹三樹彦
沈丁花に雨降つて皆落着けり 細見綾子
沈丁花はじめて匂ふ夜の外出 細見綾子
沈丁花よりの光に硝子磨く 細見綾子
沈丁花をすつて自転車をしまふ 細見綾子
沈丁花コップにさすと新娶り 細見綾子
沈丁花厠に欠伸とは余分 金子兜太
沈丁花咲くまで水餅の水替へし 細見綾子
沈丁花多し涅槃の植木市 右城暮石 句集外 昭和四十七年
沈丁花夢につゞきのなかりけり 鈴木真砂女 卯浪
沈丁花嫁ぐ荷を出す門はづす 能村登四郎
沈丁花軍馬の眼には紅からず 三橋鷹女
沈丁花雨を好めるごときかな 細見綾子
沈丁花靴下とんで乾きたる 細見綾子
沈丁花鳩の羽風はややきびし 中村汀女
沈丁花鼠族を憎む夜といへど 細見綾子
海光や卓の沈丁花ハムエツグス 渡邊水巴 富士
狂院出づためらひ長し沈丁花 松崎鉄之介
産院の沈丁ことに朝曇り 飯田蛇笏 雪峡
皺多き着物の裾の沈丁花 細見綾子
移し植ゑ度き沈丁の芽ごしらへ 稲畑汀子
色に出て香り放たず沈丁花 鷹羽狩行
芥火に沈丁焦げぬ暮の春 飯田蛇笏 霊芝
苗木市沈丁の香に搦まるる 百合山羽公 樂土
行燈の丁字よあすは初松魚 政岡子規 初鰹
裏富士は雪ひろらなり沈丁花 相生垣瓜人 微茫集
逍遥サリーの裾から夕風 沈丁花 伊丹三樹彦
部屋部屋のうすくらがりや沈丁花 桂信子 月光抄
鎌倉の月まん丸し沈丁花 高野素十
開けざるに扉の鈴の鳴り沈丁花 鷹羽狩行
閨怨のごとく沈丁花に洩れ灯 鷹羽狩行
隣から吾子呼んでをり沈丁花 臼田亜郎 定本亜浪句集
雨垂の長く丁字に落ちつづく 阿波野青畝
霊前に供華沈丁の夜のかをり 飯田蛇笏 雪峡
風死んで沈丁己が香に爛る 楠本憲吉 方壺集
高台に賢母グループ沈丁花 香西照雄 対話
髪刈れと子を叱りゐる沈丁花 細見綾子


ほんとうにバラのような花が咲く「バラ咲きジュリアン」(春の花シリーズ 23-28)

2023年03月30日 06時17分15秒 | 

ほんとうにバラのような花が咲く「バラ咲きジュリアン」。みごとに改良した園芸種だ。感服。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)
「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)

 

「バラ咲きジュリアン」

バラ咲きジュリアンは、プリムラジュリアンの園芸品種です。サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草。暑さに弱いため、日本の気候では夏越しが難しく、一年草として扱われています。

原産地はヨーロッパで、学名はPrimula Polyanthus Group(Primula × juliana)。

晩秋の11月~春の4月頃まで花が咲き続けますので、寂しくなる寒い冬に、おすすめです。

小さな花がたくさん咲くプリムラ・マラコイデスを育てています。同じプリムラですが、雰囲気が大きく違います。


アップでみるとアブラナ科の花らしい四弁の「菜の花」(春の花シリーズ 23-27)

2023年03月29日 05時35分00秒 | 

アップでみるとアブラナ科の花らしい四弁の「菜の花」。昔は菜種油をとったらしいが、今では主として食用に栽培されている。道端にふつうにみかける。 ビタミンCやカロテンが豊富な健康食材らしい。. 中国原産で、日本には奈良時代に伝わったという。俳句の世界では「花菜」とも呼ばれる。「咲き囃す花菜の中の庵かな 日野草城」。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)
「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)

「菜の花」

ナノハナのデータ

花色:黄色
学名:brassica
別名:ハナナ、ナバナ、アブラナ
科名:アブラナ科
分類:秋まき一年草
原産地:東アジア他(諸説あり)
大きさ:背丈30~80cm、横幅25~50cm
主な見所:花(3~5月)※早生種は12月から開花

ナノハナの特徴

早春に春を告げる暖かな黄色い花を咲かせます。在来種とセイヨウナノハナ、その交雑種や改良種が出回っています。育て方は同じなので園芸ではその区別を気にする必要はないでしょう。通常種の花期は暖かくなる3月頃からですが、早ければ12月に咲き始める早生種もあります。葉には独特の縮れがあります。通常、茎は直立しますが食用にする場合は株間を空けて枝数を増やし、切花用の場合は株間をつめて枝数を制限して育てます

菜の花 補遺

いささかの雪や挿されし花菜の黄 臼田亜郎 定本亜浪句集
いまさらに菜箸長し夕花菜 野澤節子 八朶集以後
いろ~の雛のこれは菜種雛 高野素十
かいま見る山吹ねたむ菜種かな 小西来山
かさね着や菜の花かほる雨あがり 白雄
かの頃の人らと梅史菜の花に 原石鼎 花影以後
げんげ田に花菜田隣り入間川 角川源義
こころゆるびゐたり花菜は実への雨 藤田湘子 途上
このあたり関ヶ原とや菜種咲き 星野立子
この島におなじ日りん花菜時 飯田蛇笏 家郷の霧
こぼれ菜の花むらがりの島の墓 上村占魚
こまごまと農夫の話花菜満つ 廣瀬直人
さざめきて菜の花の揺れ交しをり 清崎敏郎
たそがれをみせばや菜種ちらぬ内 土芳
なほひまの菜の花日和参宮に 長谷川素逝 村
なんだ菜種の早咲きか買つて来たんか雨の日 中川一碧樓
ひそやかに子がぬすみたる花菜かな 大野林火 海門 昭和七年以前
ふところの菜の花雛はしぼみけり 三橋鷹女
ふらふらと行けば菜の花はや見ゆる 政岡子規 菜の花
ふるさとに来て旅愁はも菜の花黄 中村苑子
べたべたに田も菜の花も照りみだる 水原秋櫻子 霜林
また凄む 磯波 菜種の乱れ咲き 伊丹三樹彦
むすめさんが活けてくれたる桃や菜の花 種田山頭火 自画像 落穂集
めとりし日けふ筑紫野の菜の花に 森澄雄
やせ村に今菜の花のさかり哉 政岡子規 菜の花
よしの出てまた菜の花の旅寐かな 松岡青蘿
トカラ馬瞑るはかなし花菜のなか 赤尾兜子 歳華集
一と本一と本描かれて花菜橋わたし 中村草田男
一日の路や菜の花浪の花 政岡子規 菜の花
一日~花持のびる菜種哉 土芳
一本づつ涼しいやうな花菜かな 細見綾子 桃は八重
三島の富士近し菜種の花つづき(栗田やすしさん居) 細見綾子
三鬼の葬へ菜種嵐の傘傾け 小林康治 玄霜
上り帆の菜の花の上に見ゆる哉 政岡子規 菜の花
世を戀うて花菜の嵐吹く中に 飯田蛇笏 家郷の霧
乱礁眼下に 菜の花一畝 麦一畝 伊丹三樹彦
二上に夕日の降つ花菜かな 角川源義
二月はや菜の花丈をなしにけり 清崎敏郎
二階ごと尺八鳴る山家花菜の中 中村草田男
亡き貌の揺れて花菜の遠明り 鷲谷七菜子 銃身
人の服黒より白へ花菜咲く 波多野爽波 鋪道の花
人愛しめ花菜は蝶を肯へる 石塚友二 光塵
人立ちて菜の花は黄を輝かし 上野泰
伏見かと菜種の上の桃の花 雪芝
体内の菜の花あかり野良着きて 平畑静塔
傘の裏菜の花明り旅の我 上野泰
兼平の塚をとりまく菜種哉 政岡子規 菜の花
兼平の塚取り巻いて菜種咲く 政岡子規 菜の花
利休像たくまし菜の花をもて祀る 山口青邨
利根明り菜の花明り窓を過ぐ 篠原梵 年々去来の花 皿
剪つて来し菜の花視野に見あたらず 右城暮石 散歩圏
北上は声なく流る花菜敷き 山口青邨
半眼に菜の花染みて在しけり 橋閒石 卯
古壁に菜の花咲くや浄土寺 政岡子規 菜の花
咲き呆け壷の菜の花冬籠 山口青邨
咲き囃す花菜の中の庵かな 日野草城
喫泉に顔伏せてゐて花菜照 岡本眸
土もの憂し菜種の莢の青極まり 右城暮石 句集外 昭和三十一年
土乾き菜の花はもう終りかな 細見綾子 桃は八重
土堤を黄とする菜の花は土堤の花 山口誓子
塔の影伸び菜の花の色となる 稲畑汀子


花の形がユニークな「ヒアシンス」(春の花シリーズ 23-26)

2023年03月28日 05時32分25秒 | 

花の形がユニークな「ヒアシンス」。子供の頃に水栽培をした記憶がある。ギリシア神話のヒアキュントスから名前をもらった。アポロンに愛されたために嫉妬されて殺された美少年が死んでこの花になったという。風信子という別名もあるが、これは「ユリ科の多年草のこと」らしい。この漢字からヒアシンスと読むのは難しい。俳句では夜香蘭のような和名も使われる。どれも五文字で使いやすいだろう。「大地より噴きてむらさきヒヤシンス/斎藤道子」

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)
「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)

「ヒアシンス」

ヒアシンス(ヒヤシンス)の基本情報
学名:Hyacinthus orientalis
和名:ヒアシンス(風信子)  その他の名前:ヒヤシンス、夜香蘭、ダッチヒアシンス

科名 / 属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科) / ヒアシンス属
特徴
ヒアシンスはチューリップやスイセンなどと並んで、春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根です。葉と花とのバランスがよく、均整のとれた草姿でボリューム感もあり、強い香りを漂わせます。ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。主にオランダで育成され、ダッチヒアシンスと呼ばれています。球根の表皮が花色と同じような色なので、球根を見るとおおよその花色がわかります。通常は1球から1本の花茎が出ますが、大きな球根では、さらに1~2本の花茎が伸びてきます。最近は、何本もの花茎が一度に出て咲く、マルチフローラタイプの品種も育成されています。
また、水栽培が容易で、すらりと伸びた白い根や、透明な容器とマッチした全体の美しさはヒアシンスならではのものです。

※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 球根
形態 多年草 原産地 ギリシャ、シリア、小アジア
草丈/樹高 約20cm 開花期 3月~4月
花色 赤,ピンク,白,黄,青,紫 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い(夏期は休眠)
特性・用途 香りがある,耐寒性が強い

 

季語「ヒヤシンス」について
【表記】ヒヤシンス

【読み方】ひやしんす

【ローマ字読み】hiyashinsu

子季語・関連季語・傍題・類語など
・風信子(ふうしんし:fushinshi)

・夜香蘭(やこうらん:yakoran)

・錦百合(にしきゆり:nishikiyuri)


ヒヤシンスを含む俳句例
墨の香も孫に磨らせつ風信子/瀧井孝作

宇宙是れ洗濯板にヒヤシンス/攝津幸彦

室蘭や雪ふる窓のヒヤシンス/渡辺白泉

思ひ切り悪き女やヒヤシンス/高澤良一

春昼や村の床屋のヒヤシンス/田中冬二

遺失物係の窓のヒヤシンス/夏井いつき

ヒヤシンス束ねて胸に光置く/仙田洋子

ヒヤシンス水に根を張り卒業期/樋笠文

ヒヤシンス紫は祖母眠る色/入口久弥女

髪切つて逆らふ少女ヒヤシンス/中拓夫

ヒヤシンス湖照らむには春浅し/有働亨

ヒヤシンス獣のやうに夜は届き/櫂未知子

乳の香は風信子色汝の辺より/文挟夫佐恵

ヒヤシンス窓にかがやく沖の雲/中村信一

一筋の繩引きありてヒヤシンス/高浜虚子

ヒヤシンスにほふ三時の花時計/野入京子

ヒヤシンス高きを渡る風に和す/有馬朗人

ヒヤシンス二列に咲きて濃紫/城戸崎松代

ヒヤシンス吾が真髄を我と知る/見館定子

ヒヤシンス鴎の眸過ぎゆけり/千代田葛彦

俳句例:21句目~
ヒヤシンス日溜の色頒ち合ひ/小坂かしを

ヒヤシンス水栽培の根を張れり/若木一朗

入試地獄に水栽培のヒヤシンス/津田翠女

根も花もさらし学舎ヒヤシンス/二村典子

水栽培針の根降ろすヒヤシンス/高澤良一

脳病むに似てヒヤシンス凭れ合ふ/堀葦男

足裏のとげぬく女神ヒヤシンス/有馬朗人

味ききりし鏡の前のヒヤシンス/麻田ツル

銀河系のとある酒場のヒヤシンス/橋間石

ヒヤシンス空しか見えぬ窓なりし/麻生玲子

みごもりてさびしき妻やヒヤシンス/瀧春一

ヒヤシンス咲いて和らぐ啄木像/法本フミ女

ヒヤシンス彼の日の同じ藍の濃し/仁杉とよ

敷く雪の中に春置くヒヤシンス/水原秋櫻子

縁の日に映る葉裏やヒヤシンス/島村元句集

替へたての水虹色にヒヤシンス/平田はつみ

水にじむごとく夜が来てヒヤシンス/岡本眸

遠く見ゆ雪に影置くヒヤシンス/秋元草日居

園丁や胸に抱き来しヒヤシンス/島村元句集

ヒヤシンスなす髪揺りてよゝと泣く/林原耒井

俳句例:41句目~
いたづらに葉を結びありヒヤシンス/高濱虚子

午後の日の影重ねあふヒヤシンス/岡部六弥太

友二忌の土割つて萌ゆヒヤシンス/鈴木しげを

うつぶせに寝て父の夢ヒヤシンス/大木あまり

へろ~と咲きつかれたりヒヤシンス/永井翠畝

眼をとむるヒヤシンスあり事務の閑/日野草城

春来ぬと風憂かりけりヒヤシンス/水原秋櫻子

ヒヤシンス犬聞いてゐしわかるらし/中村汀女

大地より噴きてむらさきヒヤシンス/斎藤道子

ガーデンの女あるじやヒヤシンス/五十嵐播水

ヒヤシンスひしめき咲きて三株かな/星野立子

ヒヤシンスひとりつきりは夢見がち/鎌倉佐弓

ヒヤシンス妻亡きあとは地におろす/田村萱山

髪編みて輪ゴムでとめてヒヤシンス/西本一都

だまされたふりをしてゐるヒヤシンス/佐野典子

眼を伏せてほくろが媚びるヒヤシンス/日野草城


オレンジ色の花がインパクトのある「カレンデュラ」(春の花シリーズ 23-25)

2023年03月27日 05時09分02秒 | 

オレンジ色の花がインパクトのある「カレンデュラ」。キンセンカという名前でなじみだ。金盞花と書くが、これは花の形が盞(さかずき)のように見えるからだという。丸く咲くマリーゴールドとは花の形で見分けられる。

(2023年春 川崎市)

 

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)
「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)

「カレンデュラ」

カレンデュラ(キンセンカ)の基本情報
学名:Calendula
和名:キンセンカ(金盞花)  その他の名前:ポット・マリーゴールド、カレンジュラ
科名 / 属名:キク科 / キンセンカ属(カレンデュラ属)

特徴
キンセンカ属(和名)の学名がカレンデュラで、カレンダーと同じ語源に由来するラテン語名です。地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があり、このうち、トウキンセンカとも呼ばれるオフィシナリス種が最も多く栽培されています。品種も多く、草丈や花の大きさ、花弁数もさまざまで、黄やオレンジ色の暖色系の花が長期間咲き続けます。南房総や淡路島など、暖地の畑では古くから切り花用に栽培され、冬から早春の風物詩となっています。花の中心部が黒いものも多く見られます。性質が強く育てやすいことから、花壇やコンテナに広く利用され、冬の彩りとして重宝されています。また、薬用や料理の着色料としても利用され、ポット・マリーゴールドの名前でも呼ばれています。オフィシナリス種以外では、ホンキンセンカ(C.アルベンシス)が古くから栽培され、その一品種‘冬知らず’は小輪多花性で寒さに強く、冬中咲き続けることから、花壇やコンテナはもちろん、ワイルドフラワーとしても利用されています。

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草,多年草 原産地 地中海沿岸地域
草丈/樹高 10~60cm 開花期 主に12月~5月
花色 黄,オレンジ,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い~やや強い 耐暑性 弱い~やや弱い
特性・用途 初心者でも育てやすい,開花期が長い


透明感のある淡青色の花がきれいな「ネモフィラ」(春の花シリーズ 23-24)

2023年03月26日 05時35分07秒 | 

透明感のある青色の花がきれいな「ネモフィラ」。カーペットのように多量に集められて咲いている写真で有名だが、一つ一つの花も独自の個性を発揮している。オオイヌノフグリを大型にしたような花だが、どこかで微笑んでいる顔のようにもみえる。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)
「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)

 

「ネモフィラ」

ネモフィラの基本情報
学名:Nemophila
和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)  その他の名前:ベビーブルーアイズ
科名 / 属名:ムラサキ科 / ルリカラクサ属(ネモフィラ属)


特徴
ネモフィラは森の妖精のような、澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどに多く利用されています。細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながら大きくこんもりと成長します。株張りは20cm以上になり、鉢やコンテナの縁からあふれるように咲かせると見事です。緑化材料のワイルドフラワーとしても利用され、ハナビシソウ、リナリア、リムナンテス、ギリアなどと混合したタネを秋にまくと、4月には花いっぱいのお花畑がつくれます。ネモフィラ属には18種がありますが、栽培されるのはブルーのメンジェシー種(Nemophila menziesii=インシグニス)と、その変種2種、そしてファイブスポットと呼ばれる大輪のマクラータ種(N.maculata)です。

※科名:ハゼリソウ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 北アメリカ西部
草丈/樹高 10~20cm 開花期 4月~5月(ポット苗は2月~3月に流通)
花色 青,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 弱い
特性・用途 グラウンドカバーにできる


花芯の濃い紅色のマークがキュートな「芝桜」(春の花シリーズ 23-23)

2023年03月25日 06時18分50秒 | 

花芯の濃い紅色のマークがキュートな「芝桜」。いつも大量に咲いているのを見るのに慣れていて、個別の花に注目しなかったがよくみるとかわいい。‘スカーレットフレーム’という品種だと思う。

(2023年春 川崎市)

 

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)


ピンクの花がびっしりとつく「ジャノメエリカ」(春の花シリーズ 23-22)

2023年03月24日 05時21分38秒 | 

ピンクの花がびっしりとつく「ジャノメエリカ」。エリカのうちで雄しべの葯が黒く目立って、蛇の目のように見えるのがジャノメエリカと呼ばれているようだ。あまりに多くの花がつくので見落としそうだが、よくみると雄蕊の黒がかわいい。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)

 

 

エリカの基本情報
学名:Erica
その他の名前:ヒース
科名 / 属名:ツツジ科 / エリカ属

特徴
エリカは繊細な枝に小さな花がびっしりと咲くため、株全体を見るとにぎやかな印象を受けますが、一つ一つの花も可憐で個性豊かです。エリカ属には740種があるといわれ、そのうち16種がヨーロッパに、ほかの大部分のものは南アフリカに自生しています。わが国では、庭植えなどでよく見かけるポピュラーなジャノメエリカをはじめ、鉢物として40種、50品種くらいが流通しています。草姿や開花期、花色、花形など変化に富み、壷状やベル形のものから細長い筒状のものまであり、雄しべの葯が黒く目立って、蛇の目のように見えるものも多くあります。また、イギリスなどのヒースランドを形成している種類は耐寒性が強く、寒冷地ではグラウンドカバーとしても利用されます。開花期は、種類によりそれぞれ異なり、春咲き種、夏~秋咲き種、冬咲き種、不定期咲き種に大別されます。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカ
草丈/樹高 15~300cm(20~80cmのものが多い) 開花期 種によりさまざま
花色 赤,ピンク,オレンジ,黄,白 
耐寒性 強~中 耐暑性 強~中
特性・用途 常緑性,グラウンドカバーにできる

植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本
種類(原種、園芸品種)
ジャノメエリカ
Erica canaliculata
最も丈夫でポピュラーな種類。-5℃くらいまで耐える。冬から春に開花。
ジャノメエリカ
スズランエリカ
Erica formosa
冬から春に開花。ツリー仕立てにし、促成栽培でクリスマスに咲かせた鉢物が流通する。
スズランエリカ
メランセラ
来歴不明の園芸品種で、鉢物として広く普及。赤、ピンク、白があり、ジャノメエリカに似るが、開花期は秋。
メランセラ
カナリーヒース
Erica blandfordia
黄色いスズランのような花。冬咲き。
カナリーヒース
アケボノエリカ
Erica ventricosa
ピンクのトックリのような形の花が枝咲きに固まって咲く。春から夏に開花。
アケボノエリカ
エリカ・パターソニー
Erica patersonii
黄色い花をたくさん咲かせる野生種。秋から冬に開花する。


色とりどりのピンクの花が可憐な「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)

2023年03月23日 07時00分49秒 | 

赤・白、ピンクと色とりどりの花が可憐な「サクラソウ」。元禄時代から栽培されているという。日本人に愛されてきた長い歴史がある。俳句の世界ではプリムラの呼び名も受け入れられている。「室咲のプリムラここに雨の音 山口青邨」。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)

「サクラソウ」

サクラソウの基本情報
学名:Primula sieboldii
和名:サクラソウ(桜草)  

科名 / 属名:サクラソウ科 / サクラソウ属(プリムラ属)

特徴
サクラソウは高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。
春に芽を出し、浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げます。4月から5月に、中央から1本の花茎を出して、花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。6月ごろには葉が黄ばんで枯れ、夏から秋は休眠しています。
花色の幅は狭いのですが、花形の変化が多く、近年では八重咲きもあります。花の表と裏で色が異なる園芸品種も少なくありません。伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。これらの伝統的な園芸品種群は「孫半斗(まごはんど)鉢」という鉢に3~5芽ずつ植えられ、「花壇」と呼ばれる5段のひな壇に飾られて観賞されます。

基本データ
園芸分類 草花,山野草
態 多年草 原産地 シベリア東部~中国東北部、朝鮮半島、日本列島
草丈/樹高 15~20cm 開花期 4月~5月
花色 白,ピンク,紫,複色
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,耐寒性強い


桜草 の例句 


いちにちに楔の三時さくら草 鷹羽狩行
けふの日記むすめも書くや桜草 山口青邨
そはそはとしてをりし日の桜草 後藤夜半 底紅
もとこれは野の花なりき櫻草 石塚友二 曠日
アナベラが好きなまま老い 桜草 伊丹三樹彦
カウンターなら空いてます 桜草 伊丹三樹彦
ティラミスヘ花柄の匙 桜草 伊丹三樹彦
プリムラや眩暈のごとく昼が来て 岡本眸
万巻の書は積まずとも桜草 後藤夜半 底紅
写俳展へも宅配の桜草 伊丹三樹彦
凍る夜を花もこぼさず桜草 渡邊水巴 白日
午後ひとの来さうな日なり桜草 鷹羽狩行
卓に置くは直利(なほり)の鉱石と桜草 山口青邨
口笛の稀によく鳴る 桜草 伊丹三樹彦
咲きみちて庭盛り上る桜草 山口青邨
地下街の大人の迷子 桜草 伊丹三樹彦
地球儀の曾遊地に加朱 桜草 伊丹三樹彦
売らるゝと知らで咲きけり桜草 政岡子規 桜草
夕東風や買はねど町に櫻草 中村汀女
婚約の姪と肩並め桜草 松崎鉄之介
嫁ぎ来しごと一と鉢の桜草 後藤比奈夫
室咲のプリムラここに雨の音 山口青邨
少女等やいつもささやき櫻草 中村汀女
市へ行く植木車や桜草 政岡子規 桜草
暖房風にも震えつつ 桜草 伊丹三樹彦
最寄り茶房に居るとて電話 桜草 伊丹三樹彦
本の山越え 受話機とる 桜草 伊丹三樹彦
本棚に桜草夜は眠りの刻 佐藤鬼房
板書には英訳俳句 桜草 伊丹三樹彦
桜草 ママはそのかみ 男役 伊丹三樹彦
桜草 句集開板自祝とて 伊丹三樹彦
桜草 棒パン呉れたは 竹中郁 伊丹三樹彦
桜草 氷岳見るにはネパール帽 伊丹三樹彦
桜草たのしげに咲き増えにけり 高田風人子
桜草の誘ひをかける朧かな 平井照敏 猫町
桜草一鉢おいて座右艶 山口青邨
桜草一鉢をおく饒舌の室 山口青邨
桜草卓上のベルかろく打つ 上村占魚 鮎
桜草厨房パイをつくりをり 安住敦
桜草寿貞はそつと死ににけり 平井照敏 猫町
桜草散って 小人の国のシール 伊丹三樹彦
桜草紅白いくさ占ひて 山口青邨
桜草買ひ来このごろ気弱にて 安住敦
植木屋の裏は小田なり桜草 政岡子規 桜草
櫻散りさくら草また卓にちる 松本たかし
水沢の音を集めて 桜草 伊丹三樹彦
消火栓は夜も同じ位置散る桜 草間時彦 中年
病むことの親し枕頭櫻草 高浜年尾
約たがへ桜草庭に白と赤 山口青邨
老妻の室日があふれ桜草 山口青邨
花の奥より蕾駈け出づ桜草 加藤秋邨
薫風や元日から咲く桜草 渡邊水巴 白日
蝶々の来べき庭なり桜草 政岡子規 桜草
責馬を見ている桜草かかえ 橋閒石 卯
電卓の早わざにゆれ桜草 阿波野青畝
風吹て桜ちる日よ桜草 政岡子規 桜草
髪垂れてくる桜草覗く目に 橋閒石 朱明


細いラッパのような花をつける「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)

2023年03月22日 06時57分03秒 | 

細いラッパのような花をつける「キルタンサス」。笛吹水仙という別名が納得だ。寒い頃から咲いているようだが、南井アフリカ原産だというる

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)

「キルタンサス」

キルタンサスの基本情報
学名:Cyrtanthus
その他の名前:笛吹水仙(ふえふきすいせん)、ファイアーリリー
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / キルタンサス属

特徴
キルタンサスは南アフリカに45~50種が自生する球根植物で、種によって形態や性質が大きく異なり、変化に富んでいます。
大別すると冬咲き種と夏咲き種があり、花形は細い筒形から壺形、盃状に大きく開くものなどで、下垂するものから上向きに咲くものまであります。常緑性のものが多く、環境条件によって落葉休眠します。
最も一般的で代表的なのは、マッケニー(Cyrtanthus mackenii)とその交配種で、単にキルタンサスといえば本種を指すほどです。細長い筒状でやや湾曲したラッパのような花が、冬の間次々と咲き続けます。赤、オレンジ、黄、ピンク、白があり、半耐寒性ですが植えっぱなしでも手がかからず、冬花壇の彩りとして重宝します。「笛吹水仙」の名もありますが、スイセンとは少し趣の異なるエキゾチックな感じのするユーモラスな花で、群生させると見事です。また、以前は別属として扱われていたバロータ・スペシオサが現在ではキルタンサス・エラタス(C. elatus)になり、種間雑種も育成されています。

基本データ
園芸分類 球根,草花
形態 多年草 原産地 南アフリカ
草丈/樹高 20~50cm 開花期 12月~2月(冬咲き種)、5月~8月(初夏咲き、夏咲き種)
花色 赤,オレンジ,黄,ピンク,白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 普通 耐暑性 強
特性・用途 開花期が長い


地中海の海の色を思わせる青紫の「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)

2023年03月21日 06時14分13秒 | 

地中海の海の色を思わせる青紫の「ムスカリ」。今では道端でも見かけるようになった。花の形がユニークでかわいい。多数のヴァリエーションがあるようだが。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)

 

「ムスカリ」

ムスカリは鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩り、チューリップなどほかの花を引き立てる名わき役といってもよい花です。丈夫で育てやすい秋植え球根で、丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。花壇の縁取りやマッス植えなど、ある程度数をまとめて群生させると、さらにそのよさが発揮されます。植えっぱなしでも毎年よく咲き、グラウンドカバーとしても利用しやすく、青いカーペットを敷いたような景観がつくれます。
ムスカリ属には40~50種がありますが、M・ボトリオイデスとM・アルメニアカムが最も多く一般的で、濃紫から淡青、白花などいくつかの品種があり、香りの強いものも見られます。そのほか、羽毛のような花が咲くハネムスカリや、花房の上部と下部で色が異なる2色咲きなど、ユニークな種類もあります。

※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 球根
形態 多年草 原産地 地中海沿岸地方、西アジア
草丈/樹高 10~30cm 開花期 3月~5月中旬
花色 青,紫,白,黄,ピンク 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い(夏期は休眠)
特性・用途 耐寒性が強い,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる


早春の頃から淡い青で楽しませてくれる「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)

2023年03月20日 06時11分54秒 | 

早春の頃から淡い青で楽しませてくれる「ツルニチニチソウ」。どこにでも生えるようだ。五枚の花弁もきれいなフォームを作ってかわいい。

(2023年春 川崎市)

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)

「ツルニチニチソウ」

ツルニチニチソウとは

特徴
ビンカ属はつる性の多年草または亜低木に分類され、日本ではツルニチニチソウ(Vinca major)とそれより小型のヒメツルニチニチソウ(V. minor)の2種がよく知られています。ちなみに、種小名の“major”は大きい、“minor”は小さいを意味します。どちらも、茎が地表を這い、節から根を下ろして広がります。グラウンドカバーやコンテナ、吊り鉢の縁から垂らすなど、長いつるを生かして多様に利用されています。花は春から初夏にかけて、立ち上がる茎の葉腋に青や白色の花を咲かせますが、花よりもむしろ、葉に斑の入る品種がガーデニング素材として親しまれています。緑葉に白や黄色の斑が入る品種があり、斑の入り方にもバラエティがあります。なお、斑入り品種は花つきがあまりよくありません。耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れ、周年観賞できます。

基本データ
園芸分類 庭木
形態 多年草(または亜低木) 原産地 南ヨーロッパ
草丈/樹高 数m 開花期 3月下旬~6月上旬(葉の観賞期:3月下旬~10月)
花色 紫,白,青 
耐寒性 強い(ヒメツルニチニチソウ)~普通(ツルニチニチソウ) 耐暑性 強い(ツルニチニチソウ)~普通(ヒメツルニチニチソウ)
特性・用途 常緑性,つる性,カラーリーフ,日陰でも育つ,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる

 


黄色の小さな花がたくさん咲くラン「ポリスタキア・クラレアエ」(2022 蘭シリーズ034)

2023年03月19日 06時11分18秒 | 

黄色の小さな花がたくさん咲くラン「ポリスタキア・クラレアエ」polystachya clareae。マダガスカル島の1000mくらいの場所に自生する蘭で、樹木に着生することもあるらしい。

(2022年冬 神代植物公園) 

■2022年蘭シリーズ

「デンドロビウム・エイマピンク・サクラ」(2022蘭シリーズ001)
「ミルトニア・アズテック "エバーグレイズ・グリーン"」(2022蘭シリーズ002)
「デンドロビウム・ベリー」(2022 蘭シリーズ003)
「レリア・ゴールディアナ」(2022 蘭シリーズ004)
「デンドロビウム・アノスマム」(2022 蘭シリーズ005)
「デンドロビウム ゴールドシュミディアナム」(2022 蘭シリーズ006)
「オンシジウム・プラニアブレ」(2022 蘭シリーズ007)
「リカステ・チタ・インパルス」(2022 蘭シリーズ008)
「プロステケア・コクレアタ 白花」(2022 蘭シリーズ009)
「プロステケア・ガリシアナ」(2022 蘭シリーズ010)
「パフィオペディルム・バルバトゥム」(2022 蘭シリーズ011)
「パフィオペディルム・セリゲルム」(2022 蘭シリーズ012)
「パフィオペディルム・ローレンセアナム」(2022 蘭シリーズ013)
「パフィオペディルム・スピケアナム」(2022 蘭シリーズ014)
「パフィオペディルム・ウィロスム」(2022 蘭シリーズ015)
「パフィオペディルム・インシグネ "オディティ"」(2022 蘭シリーズ016)
「パフィオペディルム・リーアナム」(2022 蘭シリーズ017)
「パフィオペディルム・バトルオブエジプト・アルファ」(2022 蘭シリーズ018)
「フラグミペディウム・セデニイ」(2022 蘭シリーズ019)
「フラグミペディウム・シュリミー」(2022 蘭シリーズ020)
「ミルタシア・アズテック・エバーグレード・グリーン」(2022 蘭シリーズ021)
「カトレア・ジェンマニー」(2022 蘭シリーズ022)
「カトリアンセ・トリアナエ・コエルレア」(2022 蘭シリーズ023)
「カトリアンセ・ラブ・トラディション・ユミ」(2022 蘭シリーズ024)
「ラエリア・グルディアナ」(2022 蘭シリーズ025)
「カトリアンセ・ポーシア・カニザロ」(2022 蘭シリーズ026)
「リンコレリオカトレア・スプリング・ドーン "トップ・ロウ"」(2022 蘭シリーズ027)
「リンコレリオカトレア・コーゾーズ・スカーレット」(2022 蘭シリーズ027)
「カトレア・ラブ・キャッスル」(2022 蘭シリーズ028)
「リンコレリオカトレア・パストラル・イノセンス」(2022 蘭シリーズ029)
「カトレア・コクシネア」(2022 蘭シリーズ030)
「エピカトレア・アン・アンダーソン 'ミッドナイト'」(2022 蘭シリーズ031)
「バルボフィラム・グランディフロラム」(2022 蘭シリーズ032)
「ミルトニア・バート・フィールド・ドロレス」(2022 蘭シリーズ033)

polystachya clareae

Found in northwestern and east central Madagascar in humid evergreen forests at elevations around 700 to 1500 meters as a small sized, warm to cool growing epiphyte or terrestrial with conical-cylindrical pseudobulbs carrying 2 to 4, linear-ligulate leaves that blooms in the summer on an erect, simple or to 3 branched, clustered, many flowered inflorescence.


春の訪れを告げる花「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)

2023年03月18日 06時20分22秒 | 

春の訪れを告げる花「クロッカス」。秋咲きのものはサフランと呼ばれるようだ。黄色い雄しべがサフラン色で紫と良いコントラストを作る。子供の頃から好きだった花の一つだ。

(2023年春 川崎市)

「ヒマラヤユキノシタ」

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)

 

「クロッカス」

クロッカスの基本データ
学名:Crocus
科名:アヤメ科
属名:サフラン属(またはクロッカス属)
原産地:地中海沿岸地方、小アジア
和名:花泪夫藍(ハナサフラン)
英名:Crocus
開花期:春咲き種は2月上旬~4月上旬、秋咲き種は10月中旬~11月中旬
花色:黄、白、紫、複色
発芽適温:10℃
生育適温:−5~15℃

クロッカスには、春咲き種と秋咲き種の2種類があります。香辛料で有名なサフランは、クロッカスの一種で、秋咲き種のクロッカスがサフランと呼ばれているのです。サフランの花は、長くて赤いめしべが特徴です。

種類を知ると、選び方がわかります
クロッカスの原種は、地中海沿岸から小アジアにかけて約80種が分布しています。このうち園芸種として栽培されている主な原種は、黄色を基調とした「クリサントゥス」と、白や紫系の「ヴェルヌス」の2種類です。この2種類をもとに、さまざまな園芸品種が誕生しています。

 


ピンクのかわいい花を穂のようにつける「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)

2023年03月17日 06時57分58秒 | 

ピンクのかわいい花を穂のようにつける「ヒマラヤユキノシタ」。名前は仰々しいが、緑の大きな葉は花が咲く前からよく目立つ。

(2023年春 川崎市)

「ヒマラヤユキノシタ」

2023年春の花シリーズ

「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)

ヒマラヤユキノシタの基本情報
学名:Bergenia
和名:ヒマラヤユキノシタなど  その他の名前:エレファンツ・イヤー

科名 / 属名:ユキノシタ科 / ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)

特徴
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 東アジア~中央アジア
草丈/樹高 20~40cm 開花期 3月~4月
花色 濃ピンク~淡ピンク、白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,グラウンドカバーにできる,花壇,鉢,ロックガーデンにできる