野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

葉の半ばが白くなる「ハンゲショウ」(夏の花 2022-48)

2022年07月22日 07時02分40秒 | 

葉の半ばが白くなる「ハンゲショウ」。七月の初めから半ばにかけて白い花が咲く。ただし白くて遠くからみえる葉とは違って、花はほとんど目立たない。「花は葉に隠れて咲ける半夏生 稲畑汀子」。半夏生という言葉の面白さからか、俳句では最後の句に自由に使える(笑)。「笑ひゐて聲かけられぬ半夏生 岡井省二 猩々」

(2022年夏 川崎市)

夏の花シリーズ(2022年夏)

「キンシバイ」(初夏の花 2022-01)
「どくだみ」(初夏の花 2022-02)
「アマリリス・アップルブロッサム」(初夏の花 2022-03)
「カラー・ピカソ」(初夏の花 2022-04)
「ペンステモン・ハスカーレッド」(初夏の花 2022-05)
「オルレア」(初夏の花 2022-06)
「 サルビア・ミクロフィラ・ホットリップス」(初夏の花 2022-07)
「アスチルベ」(初夏の花 2022-08)
「ゴデチア」(初夏の花 2022-09)
「ルリマツリ」(初夏の花 2022-10)
「アネモネ・ヴィルジニア」(初夏の花 2022-11)
「ハタザオキキョウ」(初夏の花 2022-12)
「サフィニア」(初夏の花 2022-13)
「エケベリア "七福神"」(初夏の花 2022-14)
「ホタルブクロ」(初夏の花 2022-15)
「ハクチョウソウ」(初夏の花 2022-16)
「マルバシモツケ」(初夏の花 2022-17)
「ブルビネ・フルテスケンス」(初夏の花 2022-18)
「オオヒエンソウ」(初夏の花 2022-19)
「キリンソウ」(初夏の花 2022-20)
「西洋オダマキ”イエロークイーン"」(初夏の花 2022-21)
「シラン」(初夏の花 2022-22)
「ワスレナグサ」(初夏の花 2022-23)
「トキワツユクサ」(初夏の花 2022-24)
「コウホネ」(初夏の花 2022-25)
「トリアシショウマ」(初夏の花 2022-26)
「タチアオイ」(初夏の花 2022-27)
「アルストロメリア・プルケラ」(夏の花 2022-28)
「ストケシア」(夏の花 2022-29)
「オランダハッカ」(夏の花 2022-30)
「ペンタス」(夏の花 2022-31)
「ダイヤモンド・フロスト」(夏の花 2022-32)
「ヒルガオ」(夏の花 2022-33)
「トレニア」(夏の花 2022-34)
「アカリファ」(夏の花 2022-35)
「サニークラウン」(夏の花 2022-36)
「ヒメヒオウギスイセン」(夏の花 2022-37)
「サルビア・ガラニチカ」(夏の花 2022-38)
「カンパニュラ・メディウム」(夏の花 2022-39)
「ルドベキア・ヒルタ」(夏の花 2022-40)
「エキナセア」(夏の花 2022-41)
「アガパンサス」(夏の花 2022-42)
「アカンサス・モリス」(夏の花 2022-43)
「シロタエギク」(夏の花 2022-44)
「ザクロ」(夏の花 2022-45)
「ネジバナ」(夏の花 2022-46)
「ヒルザキツキミソウ」(夏の花 2022-47)

 

「ハンゲショウ」

半夏生(ハンゲショウ)
学名
Saururus chinensis

和名
ハンゲショウ、半夏生、半化粧
別名・流通名 カタシロクサ
科名 ドクダミ科
属名 ハンゲショウ属
原産地 日本、フィリピン、中国
基本情報
育て方
半夏生(ハンゲショウ)の特徴
半夏生は、日本、フィリピン、中国の水辺や湿地に自生するドクダミ科の多年草です。ドクダミと同じく地下茎で増えるので、地植えにするとよく広がります。水辺や湿地に自生していることから、湿潤な土を好みます。葉が美しく白くなるには日光も必要なので、日当たりの良い場所~明るめの半日陰くらいの場所で育てるのに向いています。背丈は50cmから1mくらいになる大型の宿根草で冬期は地上部分はなくなります。

 

半夏生 の例句

いつまでも明るき野山半夏生 草間時彦
くらげなす透明傘も半夏雨 上田五千石『風景』補遺
みみずばれなどしてをりぬ半夏生 岡井省二 鯨と犀
バッグ一つ提げて入院半夏雨 鈴木真砂女 紫木蓮
一ト降りにさみしく暮れぬ半夏生 大野林火 月魄集 距和五十七年
一籌を諭すことありぬ半夏生 星野麥丘人
一粒の雨を広葉に半夏生 桂信子 草影
何噛みて舌頭にがし半夏生 能村登四郎
先を読むことの空しさ半夏雨 佐藤鬼房
医通ひの片ふところ手半夏雨 大野林火 雪華 昭和三十七年
半夏の雨塩竈夜景母のごと 佐藤鬼房
半夏生ひと忌む性に悔のあり 及川貞 夕焼
半夏生れつきとしたる花穂持つ 右城暮石 散歩圏
半夏生匙居も雨に馴染みけり 岡本眸
半夏生味噌汁の麩を熱く食ふ 藤田湘子 神楽
半夏生咲かせ半信半疑かな 山田みづえ 草譜
半夏生小松菜の根を切り落し 鈴木真砂女 都鳥
半夏生灯す頃に足袋を穿き 鈴木真砂女 都鳥
半夏生眠りつすぎし沖のいろ 飯田龍太
半夏生葉を白く染め梅雨あがる 山口青邨
半夏生降りみ降らずみ降らずけり 清崎敏郎
半夏生鰻食べたくなりにけり 鈴木真砂女 居待月
半夏蛸とは化けて出る蛸かとも 後藤比奈夫
唇の半夏の夜となりにけり 岡井省二 五劫集
夕かけて日ざしそろひぬ半夏生 岡井省二 有時
夜へ継ぐ工煙の炎や半夏雨 角川源義
大き葉に虫食ひの穴半夏生 細見綾子 牡丹
抉り食ふ鯛の目玉や半夏生 鈴木真砂女 都鳥
棕梠よりも梧桐に風や半夏生 三橋鷹女
段畑の一段は墓地半夏生 鷹羽狩行
毛細管現象の閨半夏なり 佐藤鬼房
水がめに虫の湧きたり半夏生 上村占魚 鮎
水飲んで雨の半夏を働けり 上田五千石『風景』補遺
湯沸してつかはずにゐる半夏生 能村登四郎
病室に降る煤のあり半夏生 石田波郷
童女現れ刈りし畔くる半夏生 岡井省二 鹿野
笑ひゐて聲かけられぬ半夏生 岡井省二 猩々
笹山を虻と越えけり半夏生 岡井省二 鹿野
網あけて藻海老ばかりの半夏生 能村登四郎
老の口半空洞の半夏生 百合山羽公 樂土以後
臍峠より読み起こす半夏生 伊藤白潮
花は葉に隠れて咲ける半夏生 稲畑汀子
針山の針のにぎはひ半夏生 鷹羽狩行
雨の日は雨の明るさ半夏生 後藤比奈夫
雲水の銀座に佇てり半夏生 鈴木真砂女 都鳥
青空が夜まで残る半夏生 能村登四郎
頸筋も臍も拭ひて半夏生 亭午 星野麥丘人
風鈴の夜陰に鳴りて半夏かな 飯田蛇笏 春蘭
鯉の口朝から強し半夏生 藤田湘子
鰐口のしろき下げ緒や半夏生 亭午 星野麥丘人



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