FONTIS アロマと猫日記

アロマセラピストが綴る猫ブログです。
先代猫まりん・ヤマちゃん、新入り猫ちょこっちと
日々の出来事をお届けします。

はじめて会った日のこと

2018-05-31 | まりんのこと

 

まりんがうちに来てくれた日のこと。

 

10年前の今日。

私たちは初めてまりんに会いました。

東京から長く電車に揺られ

お見合いに来てくれました。

 

我が家に到着したまりん。

保護主さんにキャリーを開けてもらい

背を低くして 恐る恐るゆっくりと出てきました。

 

初めての場所。

何かを確かめるように

部屋の中を散策していました。

 

保護主さんのブログの中でしか見たことがなかったまりん。

今うちにいる。うちの中を歩いている!

それはもう感激でした。

 

用意しておいたお水も飲んでくれて、

高い窓枠にもジャンプして登って

保護主さんを驚かせていました。

まりんは狭い車内で繋がれて生活をしていましたので、

ジャンプは得意ではないはずでした。

 

保護主さんと一通りお話しをさせていただいて

ではそろそろ、といったところで・・・・・

 

なんと、まりんが夫と私の間にやってきて

ちょこんと座ったのです!

 

「ここのうちの子になってもいいよ。」

 

そう言ってくれているようで

本当にうれしかった。

 

 

この画像は、うちのこになった日のもの。

若いね! まりん。

 

やだもう、 涙が止まらない。 

 

まりん、もうすぐお誕生日だね。 

 

 

 

 

 


幸せを ありがとう。

2018-05-05 | ヤマちゃん

 

3日に渡り、悲しい話におつきあいくださり

ありがとうございました。

 

 

外の猫、外に出た猫が戻って来ない。

時々 耳にします。

考えられるのは縄張り争い、他のお家のこになってる、事故・・・理由は様々で。

 

体調を崩した猫は

誰にも見つからない場所で回復するまでじっとしている

そう聞いたことがあります。

そして回復しなければ、そこでそのまま・・・

 

ヤマちゃんももしかしたら

じっとしていた場所で息絶えていたかもしれない。

でも本当に よく戻ってきてくれたと思います。

 

戻ってきたときのヤマちゃんは衰弱しきって

すごく痩せてしまっていました。

毛も汚れて そして後ろ脚が濡れていました。

 

動物病院の先生がおっしゃるには

「用を足すのに立ち上がるのもやっとで

座ったまましてしまったのでしょう」と。

だから脚が濡れていたのだと。

 

こんなになるまでヤマちゃん・・・・・

 

戻ってきてくれたヤマちゃんが望んでいたこと、

一つもできなかったのではないかと思います。

息を引きとる時に傍にいなかった。

もう殆ど動けないのにケージに入れてしまった。

一部屋だけでも自由にさせてあげればよかった。

 

もっともっと注意深く健康状態を見ておくべきだった。

ゴールデンウィーク中で、検査結果が出るのが遅かったのですが

ヤマちゃん、白血病でした。

 

体中痛みもあったと思うし、すごく苦しかったと思う。 

その身体で最後に私たちに会いに来てくれたことを思うと・・・・・

 

猫の神様が 「待っている人がいる」 と

ヤマちゃんに伝えてくださったのかな。

 

お参りに行った立川の猫返し神社の猫さん

 

ヤマちゃんのビラを電柱に貼った翌日に

ヤマちゃんは戻ってきてくれました。

もっと早くに貼っていたら

もっと早く戻ってきてくれたのかな・・・

「オレ探されてる、帰らなきゃ!」って。 

 

  

ヤマちゃんとの懐かしい思い出。

ヤマちゃんがうちの庭に来た頃は

威嚇やパンチは日常でした。

表情ももっと野性的でした。

 

1年半かけて少しずつ距離が縮まって

「初めて声を聞かせてくれた」

「初めて触れた」

「初めて手からごはん食べてくれた」

一つ一つがとてもとても嬉しかった。

 

幸せな思い出を ヤマちゃん、本当にありがとう。

とても会いたい、すぐにでも会いたいのだけれど

おばさんはまだこっちで もうちょっと頑張らなきゃいけないみたい。

 

ヤマちゃん、また会ってくれるかな。

 

ヤマちゃんが全然のってこなかった

じゃらしの練習しておくよ。

シーバもたくさん持って行くよ。

いつものようにシーバ1粒毎に

ヤマちゃんが大好きな尻ペンペンサービスもしますよ。

いつもそうしてたよね。

 

会える日がいつの日かは おばさん分からないんだけど、

まりんと一緒に待っていてくれると うれしいな。

 

 

 

 


ヤマのこと。5月4日

2018-05-04 | ヤマちゃん

 

ヤマちゃんが亡くなった翌日。

 

動物病院の先生が、ヤマを空に送る前に

ヤマの身体をきれいにしてくださるとのこと。

ヤマちゃんを連れて病院へ向かいました。

 

ヤマちゃん、とてもきれいにしてもらいました。

毛はしっとりと美しく、気高い王子様のようでした。

本当にきれいでした。

爪も形よく切ってくださり、

肉球は外にいたと思えないほど柔らかでした。

 

そして・・・閉じた目は少し開けられていました。

「天国でも目が見えるように」とのことでした。

ちょっと複雑な気持ちでしたけど、目は開けたままにしました。

 

動物病院の先生には大変お世話になりました。

昨日は休診日だったにも関わらず

ヤマの治療をしてくださいました。

先生もこらえてらっしゃいましたが、

ヤマのために涙を流してくださいました。

 

病院を後にし、一度家に戻りました。

火葬場に行くまでの時間、

ずっとヤマちゃんの傍にいました。

そっと撫でながら、たくさん話しかけました。

 

目が開いているので、ほんとにまだ生きてるみたい。

でも動かない。

表現豊かな細く長い尻尾も、もう動くことはない。

かわいい声も聞けない。

傍にいるのに ヤマちゃんと私の居る世界が全く違うことを

痛感しました。

 

火葬場へ行く時間が近づき、

最後にもう一度、ヤマちゃんがいつもいた庭を

ヤマちゃんと一緒に眺めました。

暖かな よく晴れた日。

ヤマちゃん、気持ちの良い日だよ。

お出かけにもお昼寝にも最適だよ…

 

まりんも抱っこした状態でお別れをしてもらいました。

ヤマちゃんの診断結果がまだわかっていなかったので

ふたりを近づけることができませんでした。

まりんの尻尾がぼわっとなっていて。

まりんも何か思うところがあったと思います。

 

火葬場へ向かい、お別れの時間が刻一刻と近づいてきました。

ヤマちゃんの身体が無くなってしまうこと、

言いようのない寂しさがこみ上げてきました。

 

名残惜しい、あともう少しだけ一緒に…

でもこんな時も時間は待ってはくれません。

 

お経をあげていただいている間、ヤマちゃんと過ごした時間を思い出していました。

 

そして荼毘に。

 

 

お別れは全身が砕けそうな程つらいけれど、

ヤマちゃんと出会えて本当によかったと思います。

毎日のようにうちに来てくれて

信頼してくれるようになって

私たちはとても幸せでした。

 

 

 


ヤマのこと。5月3日

2018-05-03 | ヤマちゃん

 

 

ヤマちゃんが戻ってきた翌日。

 

ヤマちゃんはやはり元気がなく、

呼吸が苦しそうでした。

シリンジで給水、給餌するも

ほとんど口にせず。

 

先生との約束通り、午前中に病院へ。

点滴をしてもらいました。

 

この日は午後からどうしても外せない用があり、

休みの夫にヤマのお世話を頼みました。

 

出かける前にもう一度給水・給餌をと思い

ヤマのいる部屋へ行ったところ、

とても気持ち良さそうに眠っていました。

あまりに穏やかな顔をしていたので、

起こさずそのまま部屋を後にしました。

 

そしてそれが生きているヤマちゃんを見た最後となりました。

 

外出先で用事を済ませ、

ヤマちゃんの様子を聞こうと夫に電話をしました。

すると、電話越しに夫は泣きながら言いました。

 

「ヤマちゃん、死んじゃった・・・・・」

 

嘘でしょ・・・

だって昨日戻ってきたばかりだよ!

 

にわかに信じられなくて。

 

走って走って走って帰りました。

 

家に着いて、すぐにヤマちゃんがいる部屋へ。

横たわったヤマちゃんを見ても

ただ眠っているようにしか見えません。

呼吸をしているように見えて、

何度も名前を呼びました。

けれど、あのかわいい声で返事をしてくれることは

ありませんでした。

 

亡くなったのは夕方5時から6時の間。

夫が1時間ほど出かけている間に

傍に誰もいない時に

ヤマちゃん、ひとりで逝かせてしまいました。

ごめんね、ヤマちゃん・・・・・

 

こんなに早くいってしまうと思わなくて

どんな用だったとしても外出なんてするんじゃなかった。

  

いなくなる前まで元気だったヤマちゃん。

いったい何があったの?

どこでどうしていたの・・・

 

最期をゆっくり うちで過ごしたかったのだとしたら、

病院で検査なんて、怖い思いさせてごめん。

でも、元気になってほしくて、

連れて行かずにはいられなかった。

 

そして、治してほしい、何とかしてほしいと思って

戻ってきたのだとしたら、

助けてあげることができなくてごめんね。。

 

 

この日の夜はヤマちゃんの傍で一緒にやすみました。

少し眠っては何度も目が覚めて、

浅い眠りの中で見る夢は ヤマちゃんが生き返る夢。

正夢だったらいいのだけれど

ヤマちゃんがこの世にいない現実は 変わらなかった。

 

 

 

 

 


ヤマのこと。5月2日

2018-05-02 | ヤマちゃん

 

6年半もの間、うちの庭に来てくれたヤマちゃんのこと。

忘れることはないですが、

記録として残しておきたいと思います。

 

そして、ヤマのことをいつも気にかけてくださった方々へ

何があったのかご報告したいと思います。

 

*     *     *     *     *

 

ヤマは2017年4月9日を最後にうちに来なくなりました。

2016年の夏に5日間来なかったことがありましたが、

5日過ぎても戻ってきませんでした。

 

オス猫は旅に出ると聞いたことがあります。

1か月後とか2年後に戻ってきたというお話も。

 

でもどうにも心配なので

待っている間にできることをと思い、

まずは愛護センターや区役所に迷子届け、

資源循環局に収容されている亡骸がないか恐々尋ねました。

 

その後、アニマルコミュニケーターさんにお話しを聞きに行ったり

立川の猫返し神社に行ったりもしました。

周辺の3つの動物病院にビラを貼っていただきました。

 

手がかりがないまま、一日、一日と日が過ぎて行きました。

探すにあたって まだやっていなかったことが一つ。

電柱にビラを貼りに行きました。

 

そして・・・ビラを貼った翌日、5月2日のお昼頃、

ヤマちゃん、戻ってきてくれました!

 

帰宅した私のバイク音を聞きつけ、

大声で鳴いていました。

 

家の車の後ろに伏せの状態でいました。

久々に会えたヤマちゃんは

ひどく痩せてひどく衰弱していました。

 

戻ってきてくれてうれしい反面、

痩せ細ったヤマちゃんの姿に震えが止まりませんでした。

「本当にヤマちゃん?」と思うほど

風貌が変わっていたのです。

 

ヤマちゃんはずっと鳴き続けていたので 少し落ち着かせて、

急いで寝床を用意して戻りましたが・・・

 

いない!

 

慌てて庭に回ってみると、

いつもヤマちゃんが居た場所で横になっていました。

久々の庭の景色を懐かしんでいるようでした。

 

ゆっくりと抱き上げたヤマは羽根のように軽く、

抵抗する力も残っていませんでした。

何日も食べてなかったんだ・・・

 

家の中に入れ、お水と液状のごはんをあげてみましたが

まったく口にせず。

口臭がひどく、ずっと鳴き続けています。

こんなに鳴いていては体力が持たないと思い、

傍にいたいのですが、落ち着かせるために

ひとりで休ませました。

 

その間に病院の先生に電話で相談し、

病院に連れて行きました。

超音波や血液など一通り検査をしていただきましたが、

検査結果は大変厳しいものでした・・・

 

重度の貧血、脱水、腸は動いておらず

腹部には無数の紫斑。

内臓から出血していて、

血小板の減少で止血できていないのです。

先生も、こんなおびただしい数の紫斑は見たことがない、と。

 

先生からは「年単位で生きるのは難しい。あと1週間くらいかもしれない」と言われました。

そうであっても、少しでも長く生きてほしい。

少しでも元気になってもらいたい。

けれど苦しさが長く続くような つらい延命はさせたくない。

先生にはヤマが苦しまない治療をお願いしました。

 

検査機関での血液検査の結果を待ち、

今後の治療について決めることになりました。

まずは体力回復できるよう点滴を打ってもらい、

その日は一緒に帰宅しました。

 

約9年間ずっと外で暮らしてきたヤマちゃん。

この日、初めて家の中で休みました。

 

様子を見に行くと大声で鳴きだすので

なかなか一緒にいることができず。

何を訴えていたのか・・・今も気になります。

 

不謹慎だけれど、ヤマちゃんが家の中にいること、嬉しい気持ちでした。

「これからずっと家の中で暮らしてもらおう。」

いつヤマちゃんを家に入れようか長く悩んでいましたが、

ようやく本当に家のこに。

「また具合悪くなったら大変だからね。」

ヤマにも家の中で暮らしてもらう理由ができました。

 

戻ってきてくれた喜びと

体調が思わしくないという悲しさが入り混じった日でしたが、

まずはヤマちゃんが戻ってきてくれたことに感謝し

この日はやすみました。