これは、2015年年末の今日から、およそ20年位前、近所の居酒屋経営の御夫婦とオカマバーに行ったときの話です。
ひょんな事から話がまとまり、私よりも10歳くらい年上の経営者夫婦と近所の奥様4人でオカマバーに出かけたんです。
初めての体験にドキドキしながら店のドアをくぐると・・・
逆三角形の身体にスリーピースのスーツを隙無く着た、身長190cmはある胸板の厚い大男が出迎えてくれました。
あまりの意表をついた光景を足元から見上げる私に向かって
「いらっしゃいませ~」
席に着いた私達にお絞りを持ってきたときに見た顔は、とても男らしい顔。
眉太く、眼光鋭く、凛々しいハゲ。
私は、勝手に
「この店の社長さんか、責任者なんだな。」
と思い込んでいました。
そして10数分後、オバサン三人組を相手にしていたあのオジサンが私達の席に来たんです。
彼がお酒を作り、何回か来た事有る経営者夫婦と会話をしているのをボーっと眺めていると、3号に目を止めて、
「あらぁ、好い男」
「ちょっと待っててね。 今、着替えてくるから」
最初の第一声とは、明らかに違うトーン。
見た目と全く違う、シャナリとした身のこなしで奥へ消えていきました。
なんの事だか判らずオジサンが着替える意味を考えていると、さっきの『眉太く、眼光鋭く、凛々しいハゲ』で、190cmで胸板の厚い逆三角形のオジサンが、背中が大きく開いたドレスで現れたじゃありませんか!
一緒に行った人達は、
「あんたの為に着替えてきたのよ」
と、からかい
3人組みのオバサン達は、
「私たちにはやらないで なんであの子のためにやるのよ~」
と、複雑な心境の私を睨みつけてきます。
で、笑い渦巻くショータイム
すっごく楽しかったんですが、ドレスの開いた部分から見える、背筋隆々の背中!
「お前は、正体バレバレ潜伏中のリーサルウェポンか!」
思わず突っ込んでやりましたよ、帰りのタクシーの中で。
もしも、もしもですが、
この店で酩酊し、一緒に行った人に置いていかれたら・・・
このがたいの良いオカマさんと、二人っきりになったとすれば・・・
私には、腕力で勝てる自信が有りません。
どうです?
怖かったでしょ?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます