地元、友人の弟さんが亡くなってから、3号の身に起こった話です。
もう、何年が経つのでしょうか・・?
友人弟が亡くなった報せを受けたのは、共通の友人女子からだった。
二人共お世話になった彼等のお袋さんは、今回の一件で絶対にダメージを負っているはずなので、顔を出して力付けようと、そんな内容の電話だった。
お袋さんの所に行くと、友人は弟さんのお嫁さんと一緒に現地入りし、荼毘に付し、遺骨を持ち帰るために出掛けているとのこと。
私達二人は、お袋さんと一緒に、昔話やら思い出話をして、時間が許すまで一緒に居続け、翌日と翌々日は、私1人だけでも、小さく感じるお袋さんと一緒に過ごした。
何日か過ぎてから、もうすぐ帰ってくるとの報告を受け、3号は、車で最寄り駅に迎えに行った。
豪雨の中、迎えに行き、二人とお骨を車に載せ、お袋さんの元へ帰ったんだけど、なんと、家が見える頃には豪雨が鳴りを潜め、車から降り、お袋さんの手にお骨を渡す頃には、すっかり雨が止んでいた。
白木の箱を受け取ったお袋さん、愛おしそうに、労るように、帰宅した息子を撫ぜていたが、きっと、幼い頃も、ああやって撫でて居たのだろう。
その光景に居合わせた3号、息子を無くしたお袋さんを元気付けようなど、随分、自分を買い被った考えだと、お袋さんの手を観ていて思い知った。
彼の葬儀は、暑い最中、行われた。
葬儀が終わり、49日が過ぎるまではお骨は家に保管されるのは、3号も知っている。
だが、お骨は、49日を過ぎても尚、この家のダイニングに作られた祭壇に置かれた侭、数年を過ぎることになる。
この一件を知る3号を含めた人達は、息子に先立たれたお袋さんの気持ちを思って、気の済むようにすれば良いさと、何も言わないのが暗黙の了解みたいなものだったのだが、恐らく、この先で3号に起きた事は、コレが原因ではないかと思う。
言い遅れたが、このお袋さん、夜の店をやっている。
かつては、地元で繁盛した人気店だった。
この店のカウンターの向こう側に、例の祭壇が在る。
だから、カウンターに座る客は、その祭壇と向かい合わせになる形で時間を過ごす事になる。
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