2009/10/30 の天気予報
日の出6:00 干潮7:57 中潮。波風やや強し。
◇「行ってきました。富浦湾のボート釣り」
カワハギを手に入れるFUZZくん
このボート釣り、二人乗りの小さな手漕ぎボートなんですが、
砂浜からポイントまでエンジンボートで引っ張ってくれます。
一台一台綱で連結されて、
引かれていく姿はなんともユーモラス。
釣りをしていても、
なんだか磯野さんちの波平さん気分でたまりません。
◇「朝が早いというだけでテンションは上がる」
出発は午前4時。
地元の駐車場に集合する事から始まりました。
まだ駐車場は真っ暗です。
04:00
不思議ですが、仕事で朝早いとそれだけでかなり憂鬱なのに、
釣りの場合はなんだかそれだけで楽しいです。笑
きっかり4時に集まった僕らは、釣り場にまっしぐら。
所要時間、一時間半のこの間に、
だいたい僕たちは今日のノルマを決めます。
◇「何事も目標を持つことが大切だと、誰か言ってた」
[目標は二人で6目/40匹/30cmを二匹。主役はカワハギ]
今回異常に高いテンションだったのですが、
テンションが上がると、より現実的になる癖があるため、
今日の目標はリアルです。
いわゆる女の子の
「恋人と結婚相手では求める物が違う」と似たような感じです。
釣りに恋しているうちは大きな夢を見ますが、
生活に近づくとかなう夢を見始める。
ちょっと違うか。笑
こんな感じで話していれば、
だいたい館山道の終点にたどり着けます。
終点を降りると、道はT字に別れ、右が目的地方向です。
ちなみに左に行けばコンビニと釣具屋さんがすぐにあります。
昼食や釣り道具の補充はここで出来ます。
◇「気力の充実は少年を強くする」
ボート屋さん着は5:40頃でした。
まだあたりは薄暗いですが、風はなく波も穏やか。
気温も高めでボート屋さんも
「今日は暖かいね」と目を丸くするほどでした。
いつになく強気な状態がまだ続いていたため、
今日は積極的におばさんに話し掛けてみました。
「あったかいっすね。今日特別ですか?」
「特別よー! 今日はほんと暖かい。今日は何釣りたいの?」
ファーストコンタクト成功な感じです。
「カワハギです」
「…!? カワハギはここんとこまったくダメなのよー!」
「えっ?」
まさかの出オチです。
って言うかまだ船も出てねえのに。
でも今日はテンションが高いから負けません。
俺たちでその流れは変える。
このとき僕は僕たちが何かを変えれると信じていました。
◇「そして僕らは海に出た」
6:24
いつもよりはスロースタート気味に釣りが始まりました。
まずはFUZZ君も僕もカワハギ仕掛けを投入します。
錘は10号、集魚飾りを中間に同付きの仕掛けです。
釣り方は調べてきたイメージで、
錘を着底後とんとんと底をたたいてみました。
6:30
反応がないため、ここは深追いせず、追加でキス竿を準備。
カワハギ竿は底を取る状態で放置し、
波の力で底をこづかせておきました。
6:34 震える竿先。ビビビと小刻みに震えました!
サイズは5cmくらいでしたが、いきなりカワハギです。
それから数分後、
今度はキス仕掛けにカワハギとハゼが掛かります。
今日のはオレはちょっと違う!笑
勘違いでしたけど・・・。
◇「キスが好きなFUZZくん」
とか書くとなんかやらしくてイメージダウン。笑
なんに対してだよって感じですが。
いつもはキス食って生きてんのかって思うほど、
キスを釣るFUZZ君ですが、
何故か今日はカワハギ竿一筋です。
06:39 まさかの外道(イシダイ)。笑
その後も、オハグロベラにササノハベラ。
(正式名ではない?調査中)
と、ベラばかり釣れます。
そして、クサフグ、キタマクラ・・・。
いや、キタマクラは少し嬉しかったです。
FUZZ 君にもカワハギ(やはり5㎝)が出ましたが、
ここで、諦めて、沖へと向かうことにしました。
少し沖に出ると、波風はそれほどでもないのですが、
普段よりボートが小刻みな揺れで、不安定な感じがしました。
ボート屋さんからも電話がきて、危ないよって言われました。
多少いやな波だったのかもしれません。
ともあれ、FUZZくんは順調にベラを釣っていきます。
沖に出たせいか、型が良くなって来ています。
「オレ、ベラ釣りのプロになろっかな」
15cm超えのベラが出たところで、なんかほざくし。笑
あまりに外道が釣れるため生簀に投入。
生簀はちょっとした東京湾の食えない魚の生簀みたいに。
これはこれで楽しいので、
外道もすぐにリリースしないで貯めていくのお勧めです。
09:08
そして本命(微妙にアウトコース)
FUZZくんにウマヅラが出ました。
連れの居る釣りのいいところは、
相棒が釣れるとやる気が出せるところ。
おもむろに僕もやる気を出して、キス竿をサビいてみました。
「根がかった・・・、あ、取れた」
勢いよく引っこ抜くと・・・。
メバルが釣れました。
久しぶりにメバルを釣りました。
正式名はたぶんアカメバル。
さらに、またオハグロベラ(巨大)をFUZZ君がゲット。
引味が楽しそうで、若干ムカついたので、
持ち帰って食べるよう命令しました。笑
この辺で僕は親指が痛くなり始め、
集中できなくなって来てました。
なぜかというと・・・。
今回、アサリは殻着きにしたんですが、
殻を割るのが非常に辛かったです。
僕はこの辺で親指の爪と肉のあいだに殻が飛び込み、
深爪状態・・・。
こういう事件が起こると、途端に気力が落ちます。
次からアサリは殻を外したやつにしよう。
「徐々に釣りに飽きる」
若干飽きてきて、サビキ仕掛けを出すとスズメダイがヒット!
この時点で竿は僕だけで5本(FUZZ君は1本)。
さすがにこれは無理でしょと気付き、
この辺でヒラメ仕掛けを納竿。
完全に飽きて来ていたので、
ヒラメ用の豆アジをウミネコに向けて投げてみました。
ウミネコはにゃあにゃあ言いながら飛んできました。
少し近くに投げてみました。
ウミネコは、さらに近くまで来ました。
アジがなくなったので、興味がなくなりました。
ウミネコが、けっこう近くに居て邪魔でした。
「こんなことしてちゃ釣れない」
当然のように不調に落ちていく僕のとどめを刺すように、
FUZZ君の竿がしなる。これはでかい!
メロンみたいなキタマクラ(大)でした。
若干ムカついたので、
これも持ち帰って食べるよう命令してみました。
当然拒否されました。笑
その頃になると若干波が荒くなり、
ボート屋さんのおじさんがやってきて、
浅場に移動することになりました。
若干、強制送還。笑
いたずら半分にキス竿だけトローリングしていると、
なかなかの型のキスが釣れてました。
ちなみにこれが僕の今日最後の魚でした。泣
FUZZ君はこの後もコンスタントにベラを釣っていましたが、
二時納竿となりました。
総括的には少し天気が良すぎたかもしれません。
台風以降カワハギが出なくなったとの情報も。
ちょっと因果関係は分からないのですが、
カワハギの居場所見つけれなかった。
ただ、手を浸して見た感じ、水温がぬるい気がしました。
去年は手を入れると、かなりきつかった気がするんですが。
全体的に釣れた魚は秋~冬の魚なんですが、
キスの調子はいいようなので、
若干冬の到来が遅れているんじゃないでしょうか?
帰り道、ぜひともリベンジをしようと誓ったのですが、
多少、寒さが始まったほうが釣果は上がりそうな気がします。
しばらく、天気予報とニラメッコしようと思います。
「今日の釣果」
お持ち帰り
1 カワハギ … 5cm( 3匹)
2 キス … 12cm( 1匹)
3 ウマヅラハギ … 15cm( 1匹)
4 オハグロベラ … 25cm(多数)
5 メバル … 15cm( 1匹)
リリース
6 ササノハベラ … 10cm(多数)
7 イシダイ … 5cm( 1匹)
8 ハゼ … 5cm( 3匹)
9 スズメダイ … 10cm( 1匹)
10 キタマクラ … 20cm( 3匹)
12 ウミタナゴ … 15cm( 3匹)
10目・30匹くらい。
微妙にノルマクリア・・・・気持ち、不満。笑
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メバルのウロコを取り始めてからあわてて撮影したため、
メバルは少し変です。笑
16:43 カワハギ左右でずいぶん形が違う気が・・・。
メバル1匹・キス1匹・カワハギ2匹
主役はカワハギです。笑
メバル、キスは腹を裂き、頭を割り内臓と鰓を取り除きます。
開きには背開きと腹開きの二通りありますが、
個人的には腹開きが好きです。
内臓を先に取れるのが好きです。匂いが苦手なんで。
先にとって洗いたいんです。
あと、背開きだと頭割るのが難しいです。
硬いほうから割ることになるので。
その後に、中骨に沿って包丁を入れ、
皮ぎりぎりまで身を開いていきます。
頭も程よく刃を入れて開くとカッチョいいです。笑
カワハギは頭から腹辺りまで切り込み、
腹に向けてちぎると内臓が引き出せます。
皮は引っ張ればはがせます。とっても楽しいです。
ただしこの時ニガ玉なる物があるので、
潰さないように注意しましょう。
こちらは中骨に沿う形で両面の身を切り落とし、
3枚に降ろしました。
FUZZ君より入電
「ぬがされたウマヅラ」
この作業は一度やると癖になります。笑
少し話はそれますが、
この内臓・エラ・血合いをとる作業は可能であれば、
釣り場でやるのもありです。
魚の血液には脂肪を分解する酸が含まれるそうで、
死後、この酸の働きにより身が劣化するとの事です。
釣り場で血抜きを行うことは美味しく食べる秘訣です。
同じ理由から血の多いエラ、
内臓を除去する方がいいみたいです。
ただし、魚は血のにおいは嫌うようで、
足元に血をまかないほうが良いとも、聞いたことがあります。
16:53 思いのほかうまく開けて笑いました。
17:00 メバルは滅茶苦茶くさかったです。
食べたくないくささ、生臭さに泥臭さが混じる嫌な匂いです。
漬け込んで気づいたんですが、8%ではなく、
15%くらいにしてしまいました。笑
(後日、試したところ、
コップ一杯に塩小さじ1杯くらいでやや薄めでした)
この塩漬け処理は、殺菌?や、塩分付加のためだと思います。
19:10
不思議にいい感じ。笑
ちなみにメバルはアジに、キスはマゴチに見える。笑
この干すという作業は、
水分を追い出す=腐りにくくするためでしょうか。
同時に、塩分も作用し、日持ちするのだと思います。
あとは、味が濃縮されるんじゃないでしょうか?
普通に焼くよりも風味が強くなって旨いです。
日干し、の場合には照りが出たり、気持ち熱も加わるので、
脂が酸化して化学変化しそうな気もします。
今回は時間的に、夜干しなので、乾燥をメインに考え、
冷蔵庫を利用しました。
なんとなく湿度も高い(=腐りやすい)気がしたので、
今回は自然乾燥は避けました。
19:15
今回は量もないし、夜だし、冷蔵庫による強制乾燥。笑
20:34 違いは写りますか?笑
上が乾燥前、下は乾燥後。水分の感じを感じてください。笑
一時間半くらいで一度裏返すと、干物っぽい照りが発生!!笑
水分が飛ぶと表面がベッタリしてテカテカしてくる。
カワハギは若干珍味のような雰囲気になってました。
日光があれば酸化して、茶けるんだろうけど・・・。
もう疲れてきたので、21:30にもう一度裏返したら寝ます。
明日、完成を撮るのが楽しみです。もちろん食べるのも。
FUZZ君より入電
ウマヅラハギ
みそ汁:普通にうまい!いいだし出てる!
20:54 メール受信
ホシササノハベラ
煮付け:ちょっと癖のある味かな?それが気にならなければ
(煮汁の味付けもあるし)充分おかずになる。
やっぱりでかいカワハギを釣りたいです。
2009/10/31
はい、朝目覚めるなり冷蔵庫に直行です。
水分が出たのか、一回り縮んで、うっすらと脂が浮き、
照った感じになっていました。
そして今日の朝ごはん。
焼いてる最中にカワハギの切り身がひとつ消えました。笑
とりあえず、
まずカワハギをパクリとかじったんですが・・・。
[しょっぱい。泣」
やっぱしょっぱかった。笑
シャケの塩焼きみたいな辛さ。
ただ、それでも味わい続けると、香ばしい魚の風味があって、
カワハギの珍味のあの香りと食感がありました。
間違いなく塩分さえ間違えなければイケマス!!
続いてキスにかじりつくと、
癖のない白身で、普通に旨いです。
ただアジとかにあるような脂の乗ったうまさではないので、
オレはどちらかというとカリカリに焼いて酒を飲みたいかな。
そしてメバル・・・。
一夜明けてもまだ臭いんで、ちょっと印象は悪かったです。
見た目は完璧なんですが・・・笑
焼き終えると臭みも消えて、悪くはない状態でした。
身そのものはきめ細かい繊細な感じで、
味も癖のない白身です。
ここで面白かったのは、
メバルはいまひとつ塩が利いてなかったです。
水分の飛びもイマイチで、干物っぽさが足りません。
それから、脂ののりが悪く、
よくいえばあっさりしていました。
悪く言うとつまらない感じです。笑
やっぱり煮付けや唐揚げにするべきかな。
それから、切り身や魚によって
塩分や漬け込み時間は変えたほうが良さそうです。
キスとカワハギは次回は8%で二時間にしてみます。
それとやっぱり天日干しですね。
もっと旨みが凝縮するんじゃないでしょうか?
取り合えず、キスとカワハギは合格! でした。