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フィギュア、トイ、サブカルチャー
面白いと思った物をいろいろと取り上げています。

ミニチュア制作のススメ ミニチュアフード ポットメニュー編

2022-12-02 10:45:08 | ミニチュア/シルバニアファミリー









ミニチュア作りで人気が高いのは、やはりフード系。

むしろミニチュアフードを専門で作る方もいるくらい確立されたジャンルです。

自分もいくつか作っていますが、今回は、せっかく作った吊り鍋を活かせるメニューを作ってみる事にしました。








アウトドアでの焚火料理で人気なものといえば、ローストチキン。

ダッチオーブンで焼くのが定番ですが、ホーロー鍋でも出来なくはないので、これを作ってみます。

まずは樹脂粘土で丸鳥を作ります。

写真を見ながら、それっぽい形に。







本体に色を塗り、添え物の野菜も作って行きます。

しかし、鳥に塗ったソースの色が濃すぎて、まるで照り焼きチキンに・・・





ジャガイモとニンジンは色を付けて固めた樹脂粘土をカッターでカットして作っています。

ブロッコリーは薄緑に着色した樹脂粘土で形を作り、可食部を後から色付けしています。







お皿に並べてみると、まあ、それっぽくは見えるかな。

写真撮っていませんが、この後、なべ底と同径のプラバンに同じように盛り付け、接着固定しています。









ちょっとローストチキンの色と形に納得できなかったので、もう1羽作ってみました。

今度は豪快に吊るし焼きしている風にしてみました。







実際にはこんな焼き方する事はまずないのですが、ミニチュアだからこそのフィクションです。

焼き色も、今度は納得できる仕上がりですが・・・生々しいというか、グロくて周りからの評判は悪いです。










気を取り直して、別のミニチュアフードを作っていきます。

こちらはベーコン。

白い樹脂粘土にアクリル絵の具の赤や白をほんの少しだけ混ぜ、濃いピンク、薄いピンク、白の三色の粘土を作ります。

それを薄く伸ばし、ベーコン断面になるようにバランスを見ながら重ねていきます。

出来上がった塊をスライスすると、このようなベーコンが出来上がります。

大きな塊側は、表面を燻製したっぽいように茶色を薄く塗っています。







このままお皿に盛りつけてみたり、目玉焼きと一緒にしてみたりと、いろいろ遊べるのですが、今回はさらにこのベーコンを使った料理を作ります。








樹脂粘土で野菜を作ります。

ジャガイモ、ニンジンといった根菜や、薄く伸ばした粘土をミルフィーユのように重ねて作った葉物野菜など、数種類を作ります。

また、薄茶色に着色した粘土でソーセージも作ります。



これを、ミニチュア吊り鍋の底と同じ大きさのプラバンに、マスキングテープを巻き付けた枠に入れていきます。






ベーコンも加え、見た目のバランスを見ながら食材を配置していきます。







あとはUVレジンを流し込み、しっかり固めればポトフ鍋の完成!

やってみて解った事は、とにかくレジンの着色の「濃さ」の調整が難しい事。

イメージとしてはもう少し黄色で、もう少しだけ濁った(半透明)な感じにしたかったのですが、ほぼ透明になってしまいました。

また、レジンを半分程度入れた後に、パセリのつもりでシーナリーパウダーを入れたのですが、これも色が思ってたより映えず、パセリっぽく見えなくなってしまいました。

もっと明度の高い緑のパウダーにするべきでした・・・








鍋の中身が増えたので、ついでに鍋自体も増やそうと思います。

(まあ、友人に差し上げるために制作したのですが)

基本の作り方は、以前に紹介した吊り鍋と同じです。

アクリルパイプの輪切りでフチを作り、プラバンで底や把手、蓋を作って行きます。






形が出来上がったら色塗りです。

こちらはフランスの鋳鉄ホーロー鍋をイメージしています。

実物の写真を見ると、グラデーション塗装がされているので、どうにか再現しみようと塗っていますが・・・

筆塗りの割には雰囲気出せたかなと思います。






蓋のツマミは、部屋にあったプラモデルのランナーからの削り出しです。

わざわざプラ棒などの材料を買わなくても、家に転がっている材料でいかに作るか?を考えるのも楽しいですね。






中はこちらの鍋も白で塗っています。







先ほどのポトフ鍋の具を入れてみたところ。

あまり鍋の直径ピッタリにしてしまうと、中身を入れ替える際に取り出すのが苦労します。







鍋の中身を取り換えて、以前に作ったカレーを入れてみたところ。

吊り鍋も両手鍋も直径が同じなので、このように互換性があります。





蓋の部分のグラデーション塗装がイマイチですが、やはりこういうのを奇麗に塗るためにはエアブラシが必要ですね・・・








以前に作った分もあわせて。

お鍋が二種類に、鍋の中身が4種類。

これなら様々なシチュエーションに合わせて組み換えて遊ぶことが出来ます。






左上がカレー、右上はローストチキン。

左下がチリコンカン、右下がポトフ。

それらしく見えますでしょうか・・・?


ちなみに、カレーは液体の表現にエポキシ樹脂接着剤、チリコンカンは木工用ボンド、ポトフにはUVレジンを使っています。

どれも時間が経って固形化が進んでくると、中の水分が抜けていくので徐々に縮んでしまうのですが、木工用ボンドが一番縮んで小さくなります。






赤い両手鍋とローストチキンは友人へのプレゼントで作ったので、もう手元にはありません。

自分のミニチュアのテーマが、アウトドア&ウエスタンなので、もっとテクスメクス料理も作りたいのですが、鍋物、煮物となるとチリコンカンくらいで、後はインゲン豆の煮物など、ミニチュアにしても見た目の代わり映えがしない物が多いのが・・・






ミニチュアフードでこうしたポットメニューを作っている方は多いですが、リアルにするため鍋に中身を固定して作るのが普通です。

しかし、最近はフィギュアと絡めて遊ぶためにドールハウスグッズを購入する方も増えているので、こうした遊びを前提としたスタイルもアリだと思っています。

本家(?)のシルバニアファミリーの料理セットも、鍋の中身は外せるようになっていますね。

もっとも、取り換える中身の料理は付属していないようですが。







ミニチュアフードはお手軽に作れる反面、実物という「正解」があるものなので、どこまで簡略化するか?どこまでの質感を求めるか?の線引きが作り手に任されます。

自分の作品も、作った時には満足出来ていても、もっと上手い方の作品を見ると、まだまだ精進が必要だなと痛感します。


でも、それ以上に個人趣味として楽しむ姿勢が大事ですね!


さーて、次は何を作ろうかな!!





















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ミニチュア制作のススメ 書棚と研究物編

2022-11-28 10:10:07 | ミニチュア/シルバニアファミリー










ミニチュア製作も、「食」に関わる部分をメインで作ってきたので、今回はそれ以外の物を作ります。

テーマは「研究者の書棚」。

ライオン人形の設定として、彼はどうやって生活しているのか?を考え、「砂金取りで生計を立てている資源研究者」という複雑なキャラに設定しました。

そこで、そんな変人扱いされそうな研究者の自宅にありそうな、ゴチャゴチャして怪しげな棚を作りたいと思います。






まず、大枠となるのはダイソーで買ってきた木製マドラー。

このアイスキャンディのスティックのような木片を、並べて棚の形に組んでいきます。

最初から何もしなくても平面で、面取りまでされているので、イメージ的には1×4材ですね。







接着は通常の木工用ボンドで行います。

揃えて、端を切り落とし、必要な長さにカットして使います。

棚板の入るバランスも考えながら作っていきます。





塗装はこれまたダイソーの木工水性ニスを塗って、まずは棚本体が完成です。

実は最初、三段で作ったのですがバランスが悪く、バラして棚板を追加し四段にしました。

そのため、最初に棚板を接着していた所は木工用ボンドを吸い込んでいて、後からニスを塗っても弾かれてしまいます。

まあ、まだらな部分が少しできても、棚の中に物を沢山入れれば隠れてしまうのであまり気にしなくても良さそうですが・・・







さて、書棚の中に入れる物ですが、やはりまずは「本」

ドールハウス向きの丁度良い大きさの表紙データは、ネットで検索するといろいろな物が見つかります。

ここは既存データを使わせて頂く方が早くてクオリティ高いので、フリーダウンロード出来る物を多用しています。

プリントアウトした表紙画像を切り出し、少しだけ厚めの紙に貼り付けます。







表紙の裏側は、表に凹凸が出来るように背表紙部分で裏打ち、さらに扉裏に裏打ちし、デザイン的に四隅にも三角形に切り出したプラバンを貼っています。








ここからは地味と根気で仕上げです。

何が大変か?って、同じ大きさの紙を切り揃える事。

コピー用紙を大まかな大きさに切り揃え、背表紙の厚さに合わせて200枚くらいの束にしたら、強力クリップで挟み込んで慎重に周りを切り揃えます。

その後、先ほど作った表紙を貼って完成です。






仕上げとして、表紙に「つや消しクリアー」に少量の「フラットベース」を混ぜたものを塗っています。


流石に本棚に入れる本をすべてこの手法で作るのは面倒すぎるので、この作りの本は数冊だけしか作っていません。

本の作り方はネットで調べるといろいろ出てきます。

本物の製本方法なども参考にして作ると、クオリティの高い物が出来ると思います。







写真の上の方に写っているのは、100均のスチレンボードを切り出し、小口になる部分にジェッソを塗ったもの。

これに背表紙を接着すると、ページは開かないですがフェイク本が完成します。


で、下の方は、プラバンを箱組したもの。

マスは5㎜×5㎜の大きさです。

これは標本箱にします。






こうしたミニチュアを作る際は、接着や塗装で「待ち時間」が長くなるので、作りたい物が多数ある場合は同時進行で他の製作も進めます。

標本箱を作って艶消し黒を塗っている間に、上皿天秤もプラバンで作っていきます。







標本箱が完成したので、お次は中身の部分です。

これは実際の鉱石を入れていきます。

以前に、那須高原のトレジャーストーンパークに遊びに行った際に拾った鉱石の粒から、色的に映えそうな物をチョイス。

今は割とどこの観光地でも「宝石拾い」をやっているので、こうしたミニ鉱石も手に入りやすいと思います。








さすがにそのままでは大きすぎるので、ペンチで石を砕き、5㎜×5㎜に丁度良い大きさの物を標本箱に詰めていきます。

ミニチュアなんだし、別にプラスチックやレジンでも見た目にそこまで差が出るとは思いませんが、ここは単なる自分のこだわりです。

おかげでかなりリアルな鉱石標本になったと思います。







上皿天秤は、金色一色だとキラキラし過ぎているので、スミ入れで汚し、木製の土台を付けました。

お皿部分のくぼみというか凹みが無いと、カッコ悪いですね・・・

ここはそのうち良い方法を考えたいです。






地球儀も作ってみました。

100均のビーズに針金を通して接着し、プラバンで作った枠に貼り付けています。

地球の模様も塗装しようか迷ったんですが、もとのビーズの色がちょっとオーロラっぽい偏光塗装されたクリアブルーで、これが奇麗だったのでそのままにしました。

ただ、透明なだけに中を通した軸の針金が透けて目立ってしまいました。

UVレジンでビーズの穴を埋め、軸は短く切った針金を接着して作れば解決できると思います。






しかし、ビーズの直径が約8㎜で、とてもそこまでの細かい作業がすんなりと上手く行くとは思えず、アイデアはあれども実行せず完成にしちゃいました。









こちらは棚の中には入れない物なのですが、同時に作っていた物なのでついでに紹介。

ミニチュアの本を作る際、何気に難しいのが「ページを開いた本」

本物なら紙の自重できれいに開いた状態になるのですが、ミニチュアでは紙が奇麗に曲がらず、ページを開くと紙が立ってしまいます。

そこで、いっそのことページが開いた状態で固定してしまおうと作ったのがコチラ。







ページを巻いて癖付けし、さらにページごとの接着も、開いた風になるように左右別々に貼り付けしております。






それでも、時間がたつとページの紙が浮き上がって来てしまいます。

まあ、どうにか誤魔化せるレベルまで出来たので、ペンとインク壺も添えて完成にします。






このインク壺は非常に苦労しました。

というか、苦労した割には報われないというか、単純に出来がイマイチですね。







HWのブリスターパックを切って瓶の外枠を作り、中に水色のレジンを入れて固めたのですが、5㎜以下の大きさの台形型を4枚組んで箱型にするだけでも一苦労でした。









他にも細々と作り、どうにか棚の中に入れる物が完成!

標本瓶はセリアでネイル用のデコレーションが入っていたガラス瓶を流用しています。

直径1㎝程度のガラス瓶が5本入って110円なので、めっちゃコストパフォーマンス高い!






大昔の本は保管方法として平積みを想定した作りになっているので、何冊かは重ねて固定しています。

ミニ手帳や、紙を羊皮紙風に丸めたものなど、それっぽい物を思いつく限り作ってみました。








それぞれを棚に入れて完成!

しかし、何というかイメージしていたカオス感というか、カッコいい散らかりっぷりが再現できません・・・

ゴチャゴチャ感って、意識すると難しいんですね。

計算してやらないと、ただ「汚い」だけになりますし・・・







小物類はドールハウスの標準スケールである1/12スケールを想定して作っていますが、棚全体はシルバニアファミリーに合わせたサイズになっています。

なんとなく、研究者の棚の雰囲気になっていますでしょうか?


ドールハウスの既製品などを見ると、カントリー調の棚も非常に細部まで再現されている物もあります。

まあ、そこまでの技術というか、道具も無いので、こんな簡素な棚になりました。


でも、辺境の地で開拓をしながら、自分たちで木を切り倒して棚を作るとなると、これくらいシンプルな棚が合うんじゃないかと、自分に言い訳しております。




























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ミニチュア制作のススメ 100均バイク改造編

2022-11-23 16:49:18 | ミニチュア/シルバニアファミリー
相変わらずミニチュア遊びをしているオッサンなのですが・・・






こちら、100均で売られているアメリカンバイクです。

商品名が「アメリカンバイク」で、プルバックで走るゼンマイユニット付きのバイク。

ダイソー、セリア、キャン★ドゥでも見かけましたが、どれもカラーバリエーションが数色あるだけで、形はすべて同じようです。






手元に唯一あるシルバニアファミリー人形を乗せてみました。

足の長さは全く合わないですが、何となく乗っている雰囲気は出ます。

まあ、シルバニアファミリーはヨーロッパ限定で公式のサイドカーをリリースしていますが、そちらも人形の足はステップに届いていないので、ある意味これでも正解なんだと思います。

しかし、このままではバイクにあまりにリアリティがありません。

ものすごく手を入れて本物のように改造している例もありますが、もう少しだけお手軽に、もう少しだけ実車っぽく改造します。







改造後がこちら。

ギラギラのメッキを漂白剤に漬け込んで剥がしています。

分解してゼンマイユニットを撤去し、プラカラーでポイントのみ塗装しています。

目立つヘッドライトは、丸ごと取り換えようかとも思ったのですが、ちょうどよい交換パーツが思い浮かばず、中途半端な状態で放置しています・・・









デデンデンデデン!

・・・何となくこんなお遊びを。


いや、世代がバレるネタですね。







シルバニアの家と並べてみましたが・・・

流石にアメリカンハウスイメージとは言え雰囲気が合わなすぎますね。


そもそも、自分が作りたいミニチュアに対し、絡められるフィギュア(シルバニアファミリー)はミスマッチというかギャップが大きすぎるんですよね。









「ならばいっその事、人形も自作するか!」と思い立ち、せっかくなら可動バリバリに遊べる人形を作ってみる事にしました。

バンダイの食玩、装動シリーズのバイスが安売りされていたので、そちらを切った貼ったして素体作り。

自分が持っているシルバニアファミリー人形は「ショコラウサギの女の子」という名前で、調べたところ父親、母親のフィギュアは、もう1センチ程度大きいとの事。

しかし、装動フィギュアを切りつめても、そこまでの大きさにすることが出来ません。

これ以上小さくすると、せっかくの可動を諦めるしかないです。









大きさは諦めて、このサイズでオリジナルの人形を作っていきます。

100均の紙粘土で造形していきますが、何せフルスクラッチなんて初挑戦。

どう作ったら良いかも分からないまま、とにかく形にしていきます。








シルバニアファミリー人形と並べた時に、なるべく違和感が出ないように、と考えると頭部の大きさをそろえるようにした方が良いと思い、作っていきます。

体は肉付けすると可動が死んでしまうので、頭と体のバランスが悪いですが、このまま作業を続けます。






いろいろ紆余曲折あり、どうにか形になりました。

動物モチーフは色々考えたんですが、まずはベタにライオン(のつもり)です。







いやあ、やってみて痛感しました。

人形作れる人ってすげえんだなぁ!って事を。

頭の中では理想像があるのですが、何をどうやっても上手く作れないですね。

一応、シルバニア基準で作ったので、理想としてはフロッキーにしたいのですが、技術的にも無理なので諦めました・・・

途中で、いっそ体毛表現のいらないサイかカバに変更しようかとも考えていました。








作ったミニチュアとも絡めてみました。

やはり関節可動があると、遊びが一気に広がりますね。

一部、もともとの装動素体から無くなった関節もありますが、全体をちょっとずつ切りつめて、活かせる可動はそのままにしています。






本当はシルバニア風に衣装を着せたかったのですが、模型造形以上に裁縫には自信がないので、服作りは諦めました・・・

表面を削り、どうにか塗装で服装を表現してみました。








さて、これでバイクと、ちゃんと跨がれるライダーが出来たのですが、ミニチュア遊びで考えると色々とアクセサリーが欲しくなります。

得意のスチレンボード工作で、ジェリ缶を作ります。






ジェリ缶の口をプラ板で作り、ついでに古いタイプの工具箱も作ります。







ジェリ缶は表面処理でエポキシ接着剤を塗り、表面をなめらかにします。

シルバーで塗装して、さらに上からグリーン系に塗装します。

工具箱は木製っぽい雰囲気にしたかったので、こげ茶で塗装です。







肝心のライオンをバイクにまたがらせている所を取り忘れていますが・・・

とりあえず完成した物を他のミニチュアと一緒に並べてみました。

まあ、それなりに雰囲気は出たと思います。


ドールハウスとしての楽しみとして、ミニチュアだけを並べて楽しむという方法もありますが、やはり対象となる人物が配置された方が、遊びの幅も広がり、次に作りたいミニチュアのアイデアも浮かびやすくなりますね。






















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ダイソー ままごとおもちゃ ダイニングテーブル を改造! ミニチュア番外編

2022-11-18 09:44:32 | ミニチュア/シルバニアファミリー











さて、立て続けに自作のミニチュア制作の記事をアップしましたが、何もオリジナルのミニチュア作りは、フルスクラッチでなくても構わない訳です。

ミニチュア遊びだけで考えれば、既製品をそのまま使えば充分に遊べます。



そこで今回は、市販品にちょっとだけ手を入れてミニチュアを作る事例をご紹介します。





用意するのはこちら。

ダイソーで売られている「ままごとおもちゃ ダイニングテーブル」です。

この「ままごとおもちゃ」、サイズ的には明らかにシルバニアファミリーを意識しているサイズ。

加えて、これだけのパーツ数が入った商品がたったの110円!


ちなみに、このダイニングテーブルのセット以外にもキッチンセットやベッドなど9種類くらいがラインナップされています。



ご覧の通り、プラスチック成形色バリバリだし、ホワイト&ピンクのファンシーカラーなんですが、形自体は非常に良いので、簡単な改造と塗装でウエスタンにも合うようにして行きます。








まずは小物から。

藤編みの籠っぽいパーツが入っています。

こいつは、プラモデルでよくある「フチ部分を削り込むことで全体が薄いと錯覚させる」というテクニックで肉厚を解消します。








ジェッソを塗って質感も変更。

それを乾かしている間に、同じく付属のフォークを削り込みます。

左側のぷっくりとしたベビーフォークが付属のままの物。

右側が削り込んでシルエットをリアルにした物です。








更に削り込み、全体的に細くするとともに、気になるヘッド部分もフォークらしい鋭利なシルエットに削ります。







そして、この手の塗装に大活躍なのが、クレオスの「ガンダムマーカーEXガンダムメッキシルバー」

もうあまりに有名な塗料なので、今更説明不要ですが、ペンタイプのお手軽塗料なのに一発塗りで鏡面に出来てしまう魔法のような代物です。







続いては、お皿とパン・・・

パン?・・・だよね?

これは、ミニチュアフードは別にあるので、別な物へ改造してしまいます。







パンの裏側はがらんどうなので、藤籠と同じく削り込みで器に見立ててしまいます。







ミルク瓶は、そのままでも白くて雰囲気抜群なのですが、世界観に合わせ、よりクラシカルなミルク瓶に改造します。

まずは、口の部分をピンバイスで穴開け、やすりで形を整え開口。

そこに切り出したコルク栓をしています。

これ、本物のコルクを使ったのですが、小さパーツをコルクから切り出すのは、想像以上に難しいです。

コルク自体がポロポロと崩れ、きれいな丸形になりません・・・







さらに、古い瓶や陶器の入れ物などで見かける、指かけの輪をくっつけます。







指かけは無くても良いのですが、1/12スケールで考えると付いていた方が自然だと思い、作ってみました。


このほかに透明なグラスが2個付属しますが、そちらはそのまま使っても違和感ないので特に手を加えていません。








小物類の改造が出来たので、いよいよ本命のイス、テーブルを改造します。

まずは、テーブル。

天板の厚みと足の取り付け位置が気に入らないので、フチを切り、足の取り付け穴も切り落としてしまいます。







仮組するとこんな感じ。

天板の厚みが自然になり、足はしっかり四隅で支えるようになりました。








あとは色を塗って完成です!!

ちょっと赤みの強いウッディな家具になりました。







塗り方はわざわざ解説しなくても、塗装が得意な人ならすぐに見て解るだろうなぁと思いますが、一応。

使ったのは、これまたダイソー製品の木部工作用水性ニス「ウォールナット」と、タミヤのミニプラカラー「リノリウム甲板色(茶色)」と「赤」です。







イスをひっくり返すと、どうやって塗ったかが分かりやすいかな?

ベースとして茶色をベタ塗りし、その上から赤を雑に塗ります。

ムラが出ると思うのですが、気にせずベタベタと塗ります。

最後に仕上げとしてニスを塗ります。







下地である茶と赤の塗装の塗りムラと、そもそもの成形の歪みによるヒケ(凹み)などで、ニスの塗膜が厚い所、薄い所が生まれます。

これが、なんとなく木目っぽいというか、良い感じの雰囲気に仕上がってくれました。







ただ、ニスはかなり厚塗りしているので、乾燥時間を長くしないといけません。

自分の場合、ちょうど週末に作業したので、翌週末まで5日間は放置して乾燥させました。

それでもべた付きが残っていたので、たぶん1週間くらい放置したほうが良いと思います。







小物類をテーブルに並べてみました。

100均商品には見えない程度にはアップグレード出来たと自負しています。








お皿は本来は2枚付属しているのですが、1枚は他の用途で使ってしまいました。

残った一枚を白で塗装しています。

藤籠とパンから作った器も、木工用のニスを塗り、木彫り皿風に仕上げました。







シルバニアファミリーと組み合わせたところです。

これだけの小物とイステーブルをゼロから作るのは大変ですが、こうした安い既製品を使うことでお気軽に備品を充実させることが出来ます。

特に最近は1/12スケールの小物も100均に売られていますし、ガチャガチャでも丁度良い大きさのミニチュアが増えましたね。


ゼロから作る自身が無い方も、こうした改造から始めるのが良いのではないでしょうか。






















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ミニチュア制作のススメ ケトル編

2022-11-11 11:38:24 | ミニチュア/シルバニアファミリー






前回のホーロー鍋に続いて、焚き火ライフには絶対に欠かせないアイテム、ケトルもミニチュアで作っていきます。

焚き火のケトル(ヤカン)は、様々なデザインがあり、実際のアウトドア好きな方々は色々な物を使っています。






こちらは自分が愛用しているケトル、GSIのステンレスコニカルパーコレーター。

まあ、名前の通り本当はケトルじゃなくパーコレーターなんですが・・・

GSI社では、もっとウエスタンな雰囲気のホーロー製パーコレーターも出しています。


ただ、こちらは容量が5.4リットルという大容量。

自分が使っているコニカルパーコレーターは8CUPというサイズで、約1.2リットルサイズです。


話が逸れましたが、やはりウエスタンと言えば、この円錐形のケトル!

という事で、これを参考に作っていきます。







とは言え、なかなかこの円錐台形状をきれいに形にするのは難しい・・・

と、道具箱を漁っていると、丁度良いゴム栓が!

前にショットシェルの改造で遊んだ時に買ったものです。

このゴム栓に0.3mm厚のプラバンを巻き付け、円錐台を作ります。







こうしたガイドがあると、面倒な円周率を使った計算をしなくて済むので非常に楽ですね。

底板の直径もゴム栓を参考にすればすぐに作ることが出来ます。






本体の円錐台が出来たので、注ぎ口となる部分にピンバイスで穴を開けます。

別なプラバンでクチバシになるパーツを作り、鍋と同じ要領で蓋も作っていきます。






注ぎ口が出来ました。

蓋は今回は三枚のプラバンを張り合わせて作っています。






後ろ側の本体把手を付けます。





蓋の把手と、本体を吊り下げるためのツル、取り付けのための耳パーツを作ります。

この辺は前回の鍋とほぼ同じですね。

吊り下げのツルは、そのままキャリーハンドルとして使う事も多いので、爪楊枝でグリップバーを作っています。









鍋と同じく、ホーロー風に塗装して完成!





吊り下げツルの可動、蓋の取り外しが可能になっています。






今回は白いプラバンで作っているので、内部は塗装していません。

なかなか19世紀の西部開拓時代を思わせるケトルになったんじゃないかと自画自賛しています。





鍋とあわせると、アウトドアクッキングの様子が再現できます。

1/12スケールで考えるとかなり大きなケトルなので、最初に紹介したコーヒーボイラーくらいの大きさになりました。







鍋もケトルも、どちらもミニチュアとしては直径22㎜程度。

リアルサイズだとすれば直径24センチ鍋くらいになるので、5~6人前くらいの料理は作れる大きさですね。





実際の自分の愛用品では、同じカラーのマグカップも使っているので、これも作ってみました。

樹脂粘土で作っているので形が歪んでいますが、長年使ってボコボコになったマグカップという事にしておきます。






さらに、オマケ的にこんなパーツも作りました。





マグカップの内径に合わせたプラバンと、プラモデルのランナーの曲がった部分を接着し、黒で塗装。

その上からブラウンのUVレジンを塗っています。






何のパーツかは写真を見て頂ければ分かると思います。






大きなケトルでたっぷり作った熱々のコーヒーを注ぐ。

キャトルドライブと呼ばれる牛を連れた長旅をするカウボーイは、夜も寝ている牛たちを見回るため、濃いブラックコーヒーをガブガブ飲んでいたらしいです。



こうなってくると1/12スケールのカウボーイ人形が欲しくなって来ますが・・・

まあ、それはまたいずれという事で。














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ミニチュア制作のススメ 吊り鍋編

2022-11-08 13:25:53 | ミニチュア/シルバニアファミリー



さて、またミニチュア製作のお話し。


前回、薪割り斧と焚き火台を作ったので、このままアウトドアに纏わる物をミニチュアで作って行きたいと思います。





こちら、実際に自分が使っているアウトドア用のクッカーです。

右側のマグカップのみ近年買い足した物ですが、鍋とポットは30年近く前に買ったものです。

今回はこれを参考に、ウエスタンホーローのクッカー鍋を作りたいと思います。







メインの材料として、NERF改造用に買っていたアクリルパイプ、タミヤプラバン、ゼムクリップを使っていきます。







まずはアクリルパイプをカットし、その直径に合わせプラバンを切り、鍋底を作ります。






高級なホウロウ鍋では、鍋の内側は白色など料理が映える色にされている事がほとんどです。

私が使っている実物は外側と同じ模様なのですが、今回は内側を白で塗装しました。

同時に、ゼムクリップを伸ばして吊り金パーツと、プラバンで耳パーツも作ります。





耳パーツを接着し、吊り金を取り付けて塗装しました。

青でベタ塗りしたあと、筆に白い塗料を含ませ、細かいメッシュに擦りつける様にして飛沫を飛ばし模様を塗装しています。






鍋の本体だけだと寂しいので、やはり蓋も作る事にしました。

プラバンをコンパスカッターで丸く切り抜きます。

一枚は鍋の内径ぴったりの大きさ、もう一枚は外径にぴったりの大きさに切ります。

外径サイズの大きなプラバンは、さらにドーナツ型に切り抜き、3つにします。

内径の大きさのプラバンに、切ったパーツの一番小さい円形と、外側の円形を貼り付けます。






把手パーツを付けると、鍋にぴったりとハマる蓋が出来上がります。






あとはヤスリで蓋のパーツ段差をなだらかにし、鍋本体と同じように塗装します。

ホウロウのガラスコーティングの表現のため、クリアーカラーを上塗りして表面を滑らかにして質感を出してます。






吊り金部分が歪んでいて、きれいなアーチ状になっていませんが、ちゃんとツルを倒したり立てたりする事が出来ます。





これで蓋も取り外しできる、ウエスタンなホウロウ鍋が完成しました!








さて、鍋が出来ると、その中に入れるフードが欲しくなるもの。

パン作りで余った樹脂粘土をこねて、鍋具材を作ります。

作るのは2種類。

左の皿に入っている分は、ジャガイモ、ニンジン、ブロック肉に見立てています。

右側の皿は、キドニービーンズに見立てた赤い粒と、挽肉に見立てた樹脂粘土の粉です。








このポロポロの樹脂粘土の粉は、手で作るのは難しいので、樹脂粘土の塊をすり下ろして作っています。

部屋にあった空き缶(せんべい?クッキー?)に、ドライバーとハンマーで穴を開けていきます。






穴を開けた反対側にはバリが出るので、これをおろし金にして樹脂粘土の塊が半乾燥状態のときにすり下ろします。






作った材料に、エポキシ接着剤をたっぷり入れ、色を付けます。

あらかじめ鍋の大きさに切り出したプラバンにマスキングテープを巻き、その中に作った色付きエポキシ接着剤を入れていきます。







エポキシ樹脂が固まったら、マスキングテープを外します。

ここで、思っていたのと違う仕上がりにショック・・・

エポキシ接着剤の着色が濃すぎて、まったく具材が透けて見える事の無いマットな仕上がりになってしまいました・・・

樹脂粘土も、レジン樹脂も、今回のエポキシ接着剤もそうですが、着色する際に混ぜる塗料はほんの少し、「これだと薄いかも?」くらいが丁度良いですね。

ちなみにコレはチリコンカンのつもりです。

・・・まあ、鍋で継ぎ足し継ぎ足しで数日煮込んだチリコンカンだと思えば、この不透明さもあり得るか・・・?








同時進行で、カレーも作ったのですが、やはりこれも色味が失敗でしたね。

チリコンカンと変わらない色なので、あまり差別化がされていません。











普通、こうした鍋の中の食材を再現するなら、直接、鍋に樹脂を入れて作ると思います。

で、なんでわざわざ別に作っているのか?というと、シチュエーションに合わせて鍋の中身を交換できるようにしたかったからなんです。

この手法で作ると、いろいろな料理を表現したい時、わざわざ料理の数だけ鍋を作らなくて済みます。







前回のファイヤープレイスと組み合わせると、ワイルドクッキングを再現する事が出来ます。



今回は液体表現にエポキシ接着剤と木工用ボンドを試しましたが、どちらも固定化する際の水分減少でのヒケが大きいですね。

レジンも収縮しますが、使いやすさなども考えると、無難にUVレジンを使うのが良いようです。

色も含め、液体物のミニチュアフードは、もっと質感などの研究が必要ですね・・・

























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ミニチュア制作のススメ アウトドアグッズ編

2022-11-02 11:09:33 | ミニチュア/シルバニアファミリー


さて、なんとなく復活した趣味のミニチュア作りですが、以前はずっとミニチュアフードを中心に作っていました。

今回は、娘の趣味に(?)合わせる必要が無いので、食品にこだわらず完全に自分の好きな物を作る事にしました。


最近はアウトドアも趣味の中の大きな要素を占めているので、ミニチュアでアウトドアグッズを作る事にします。







まずは庭に転がっている薪から、木片を切り出して成形。

やすり掛けして目的の形にしていきます。






で、途中写真なくいきなり完成。

薪割り斧と薪割り台です。

斧の頭は、ダイソーのスチレンボードを切って、エポキシ接着剤で目を埋めて塗装しています。

色はプラカラーの黒鉄色です。






薪割り台になっているのは、太めの木の枝を切ってそのまま使っています。

カッターで切り込みを入れ、そこに薪割り斧を刺して接着剤で固定しています。

なので、台から斧は抜けません。

シルバニアファミリー人形に比べると大きいですが、1/12スケールだとこれでも小さいくらいです。







続いて、もう一つ、アウトドア遊びに欠かせない物を作っていきます。

用意するのは、ダイソーなどで2つで100円というコスパの良い、LEDキャンドルライト。

電池を入れて点灯させると、光がろうそくの炎のようにゆらぎます。

こいつを分解して、中身の部分を取り出します。





取り出した後のケースの炎部分に、赤油性ペンで色付けし、ペンチで砕いていきます。

後ろに写っていますが、電飾ユニットを隠すようにスチレンボードで箱を作り、小枝を配置して焚火を再現していきます。






ベースの塗装、燃えている薪(小枝)、その隙間に砕いたケースを配置し、接着剤やUVレジンで隙間を埋めていきます。

これで燃えている炎と、熾火を再現します。

写真は中のライトを点灯した状態で写していますが、なんとなく光っているのが分かりますでしょうか?






同じく小枝でトライポッドを作り、バランス確認。

ウチにあるフィギュアの中で、すぐに取り出せる1/12スケールがフィギュアライズの響鬼なので、モデルになって貰いました。

本当は地面直接の「直火」を再現したいのですが、電飾ユニットをペッタンコにする事は出来ません。

この手の焚火ミニチュアでよく見るのは石で囲った「かまど風」ですが、それでも周りの部分と燃焼部分での高低差による不自然さは解消できるとは思えません。






そこで、ユニットを囲む壁自体を利用して「ファイヤープレイス風」にする事にしました。

これなら、地面より高い位置で焚火をしていても不自然ではありません。

スチレンボードは加工がしやすく、アイデアを思い付いた時にすぐに形に出来るので、自分は工作では多様しています。

スチレンボードにボールペンでレンガを描き、その線に合わせて組継ぎの切り欠きを作り、4枚を箱組します。







嚙み合わせに問題なさそうなので、一度バラして塗装し、再度組み上げます。

薪は燃えはじめは焦げて黒く、完全に燃焼すると灰を帯びて白く見えます。

この燃えている表現、何度も何度も実物は見ているのに、模型として再現しようと思うと、思った通りにならず非常に難しいです。





燃えている薪の下も、地面風ではなく、囲炉裏のように灰が積もった感じにするため、白と灰色で塗り直しました。

レンガの劣化した感じや、長年火を燃やしてこびりついた煤などをイメージして塗装します。







焚火面と周りのレンガ壁は接着していないので、中の電飾ユニットを簡単に取り出すことが出来ます。

電池交換なども楽に出来るようにしています。







「はじめてのシルバニアファミリー」セットと組み合わせて飾ってみました。

ちなみにこのセットは数年ごとにリニューアルしているので、写真の物は現行品ではありません。

地面の代わりに、こちらも100均で買った芝シートを引いてみました。


もともと、西部劇やウエスタン、カウボーイ文化が好きなので、アウトドアグッズもそっち系デザインの物が好きなのですが、シルバニアファミリーは基本がカントリー調や古いヨーロピアンデザインが多いので、こうした小物もマッチするような気がします。

・・・いや、さすがに世界観合わないか??

しかし、もう作ってしまったので、この路線でミニチュア作りを進めていきます!





















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ミニチュア制作のススメ ミニチュアフード パン編

2022-10-28 16:15:21 | ミニチュア/シルバニアファミリー



ころころと変わる「マイブーム」ですが・・・

最近、ミニチュア作りにハマっています。

他の物作り趣味、たとえばプラモデル制作とかに比べると、100均の材料だけでもある程度出来るので経済的負担も少ないですし、何より室内趣味なので、BBQや焚火と違い天候に左右されないのが良いです。





最近のマイブーム、と書きましたが、ミニチュア作成自体は数年前、娘がハマっていた時期があり、そのころに一緒に作っていました。




こちらが当時の作品。

まだスケール統一の意識が無かったので、割と大きめ。

1/8スケールくらいでしょうか?






確か、きっかけは娘がリーメントのぷちサンプルシリーズに興味を持ったことだったと思います。

子供に集めさせるには金銭的に続けるのが・・・と思っていたら、アシェットから週刊で「樹脂粘土でつくるミニチュアフード」が刊行され、そちらを入手。

そこから親子でチマチマとミニチュアを作っていました。







100均で買ってきた樹脂粘土と絵具、それに家に有るものを組み合わせるだけでも、やってみると何となくそれっぽく見えてくるのが面白く、次々と作っていました。






挙句には専用の小棚や、什器類まで。

ちなみに、このクロワッサンは当時の娘の作品です。



まあ、しかし、子供は当然飽きるのが早い(マイブームがコロコロ変わる俺の血なのか??)ので、そのうち作品作りはしなくなり、たくさん作ったミニチュアは友人に上げたり、紛失したり・・・







で、最近になって別な目的で工具箱を引っ張り出して来たら、ミニチュアを入れていた小箱も出てきました。

見たら、もう手元に残っているのは僅か・・・半分はガチャや100均既製品でした。










という事で「どれ、久しぶりに作ってみるか!」とミニチュア作りを再開しました。

フランスパン(バゲット)は、ミニチュア初心者が作るにはとてもいい題材だと思っています。

樹脂粘土は絵具で簡単に色付けできるので、白だけあれば充分です。

色付きの樹脂粘土は、その色の物しか作れなくなるので意外と余ります。

白の樹脂粘土に爪楊枝の先程度の黄色を混ぜ、パン生地色にします。(写真の黄色は濃すぎです)

棒状に伸ばし、クープ(切れ目)を入れ、爪楊枝や使い古しの歯ブラシなんかで表面の凹凸を作ります。






3本作ったうちの1本は、樹脂粘土が固まる前にカッターでスライスし、断面を爪楊枝でスポンジ状に穴あけします。






乾燥したら、絵具で色付けをしていきます。

黄土色をメインに、ごくわずかにこげ茶などを塗って質感を出していきます。

ちなみに、スライスしたパンは、結局生地の黄色味が強すぎたので白を塗り直しました・・・






仕上げに、プラカラーの艶消しクリアにベビーパウダーを混ぜたものを塗ります。

これが乾くと、写真のように粉を振りかけたような仕上がりになります。







大きさはドールハウスの国際基準でもある1/12スケールを意識しています。

最近の国内フィギュアは1/12が多いので、割と標準的なサイズになりつつありますね。

ミニチュア初心者にはパン作りが向いていると言った要因の一つがこのスケール感。

パンには明確なサイズ規定がないので(ある程度の大きさによる違いはありますが 例:バケットとバタール)細かいスケール感を気にしなくても良いんです。

まあ、ホントはバゲットは68センチでクープ(切れ目)が7つ、という決まりがあるらしいですが・・・









続いて、同じような造形で「それっぽい」架空のパンも作ります。

どこまで弄ればパンに見えないか、ギリギリのラインで作るという遊びです。

ベースの樹脂粘土は黄色ではなく茶色を混ぜています。






焼き色も、フランスパンなどのような狐色ではなく、プレッツェルみたいな濃い茶色に塗りました。

生地にココアを混ぜたパン?






仕上げの方法も、今回は水溶き木工用ボンドを塗ります。

クープの中には塗らないようにします。





それをベーキングパウダーの中にドボン!と突っ込み、粉を纏わせます。









取り出したら余分な粉は筆で落とします。

この表現だと、グレイズして粉砂糖をまぶしたような質感に仕上がります。








木箱に入れると、まあ、それなりに雰囲気は出せたんじゃないでしょうか?

何ていうパンなのか聞かれると困りますが・・・









ミニチュア作りを再開して「そういえば娘のために買って、ずっと放置していたシルバニアファミリーがあったな・・・?」と思い出し、シルバニアの人形と絡めて撮影。







ミニチュア=ドールハウスは、世界的にもファンの多い趣味の世界ですし、ドールハウス作家には男性も多いです。

多少作るものは違えど、ジオラマ趣味と似ていると思っています。

特に「箱庭文化」に代表されるように日本人にはこうした細かい造形は響くんでしょうね。

プラモデルとか日常的に作っている人なら、ホント、想像以上に簡単に作れると思いますよ。


さて、またこのミニチュア作り、記事にしていきたいと思います。























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