晃麗殿（皇麗殿）１

入棚年月日：2007年1月12日
入手先：シード園芸

2008年11月23日　湯梨浜のYさんへ。

2007年6月16日　「晃麗殿」で購入しました。晃麗殿（皇麗殿）という品種、実物を見たり、ネットや昔の文献（富貴蘭保存研究会会報など）を調べてみると、駿河覆輪の大覆輪で固定度には疑問があるようです。この株は、駿河覆輪より葉長・葉幅とも小さく、大覆輪というほどのものではないので、「晃麗殿」と言うには少し無理があるように思います（Ｋさん、すみません）。それでも、私はこの株が面白いと思っています。というのも、駿河覆輪より小型というだけでなく、覆輪が黄味がかっているからです。クリーム色で、「紫宸殿」とは明らかに違う斑の色です。作の問題かもしれませんのでこれから数年は観察が必要ですが、「瑞晶」と駿河覆輪の中間のような個体ではないかという感じがします。糊を引いていないところは駿河覆輪のようで、斑の色は瑞晶っぽいのです。あるいは、「紫宸殿」に変化途中の個体かもしれません。単なる作の問題で普通の駿河覆輪かもしれませんが、いずれにせよ、栽培が楽しみな株です。

裏からの写真です。

上からの写真です。クリーム色っぽい覆輪です。

付け付近の写真です。「瑞晶」のおしるしのような付けに沿った紅隈が見えます。この付けの感じが瑞晶っぽさをかもし出しているように感じます。