土地を購入しようとあれこれ勉強すると筆界(ひっかい)という不動産用語が出てきます。
筆界とは、いったい何を意味するのでしょうか。
お隣さんとの土地の境界線に関するトラブルを防ぐために是非知っておきたい筆界の意味をわかりやすくご説明しましょう。
筆界とは、登記簿から察するお隣さんとの境界線
それでは、筆界の意味をわかりやすくご説明しましょう。
その前に、登記の意味を理解してください。
登記とは、法務省の地方支部局である法務局に設置されている登記簿という公の帳簿に、その不動産の情報を記す行為です。
登記簿に記される情報は多岐にわたりますが、主な内容は以下のとおりとなっています。
・その不動産の所在地
・その不動産の面積
・その不動産の所有者
以上などが、登記簿に記す情報です。
日本中の土地は細かく区切られていますが、それぞれの土地は登記され、登記簿に所在地や面積、所有者に関する情報などが記されています。
そして、筆界とは、登記簿に記されている面積から察する、その土地と隣地との境界線を表します。
たとえば、4つに区分けされた土地があったとしましょう。
それぞれの土地は登記され、登記簿に面積などに関する情報が記されています。
上記のように登記簿には、その土地の面積などに関する情報が記されていますが、登記簿に記されている面積に関する情報から察する、お隣さんとの土地の境界線が筆界です。
筆界は、現場の境界線と必ずしも一致しない
先にご紹介したとおり、筆界とは、登記簿に記されている面積に関する情報から察する隣地との境界線です。
こう聞くと、筆界こそが境界線という印象を受けますが、筆界は現場の境界線と必ずしも一致するわけではありません。
一致しない場合は、お隣さんとの境界線に関するトラブルが発生します。
筆界と現場の境界線が一致せず、お隣さんとの境界線に関するトラブルが起きる理由の詳細は、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」の「筆界とは? わかりやすく解説(図解でわかりやすい)」にて詳しくご説明中です。
同コンテンツでは、安ければ数千円などの費用で筆界を特定する「筆界特定制度」などもご紹介しています。
お時間のある方は、是非ご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。「わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお」でした。