賃貸用のアパートやマンションなどの投資用物件の広告を見ると「利回り5%」など、パーセントによる謎の数値が記されています。
この利回りとは、いったい何を意味するのでしょうか。
不動産の利回りをわかりやすく簡単にご説明しましょう。
不動産の利回りとは、その不動産の儲かり具合を予想した数値
投資用物件の広告などに記されている利回りとは、その不動産の儲かり具合をパーセントで表した数値です。
利回りの計算方法はいたって単純であり、その投資用物件を購入することにより得ると予想される1年間の家賃収入を、その不動産の販売価格で割り算し、100をかけるのみです。
たとえば、1億円で売りに出されている賃貸用マンションがあったとしましょう。
そのマンションには10の部屋があり、満室が続けば入居者から1年間に600万円の家賃が入ってくるとします。
この場合は「600万円(その不動産を所有することにより得ると予想される1年間の家賃収入)÷1億円(その不動産の販売価格)×100=6%」と計算し、利回りは6%です。
また、1億円で売りに出されている、1年間に1,000万円の家賃が入ってくると予想される賃貸用マンションは「1,000万円(その不動産を所有することにより得ると予想される1年間の家賃収入)÷1億円(その不動産の販売価格)×100=10%」と計算し、利回りは10%となります。
そして、利回りが高ければ高いほど、その投資用不動産は儲かると予想される物件であるというわけです。
しかし、先にご紹介したとおり、利回りは「その不動産を所有することにより得ると予想される1年間の家賃収入 ÷ その不動産の販売価格 ×100」という、たった2つの要素と100という数字を用いて計算される単純な数値です。
よって、利回りはあくまで目安であり、参考程度に捉えるのが良いでしょう。
不動産の利回りについては、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」の「不動産の利回りとは? 計算する方法と意味を分かりやすく解説」にて詳しくご説明中です。
同コンテンツでは、より具体的な利回りが算出される「実質利回り」を計算する方法もご紹介中です。
お時間のある方は是非ご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。「わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお」でした。