フジサキヒロカズ@音楽づくり

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遊んだ。/「じょうずにげぬめ」"jōzu nige nume" ミュージックビデオに寄せて

2022-05-22 21:08:00 | 日記

「訳が分からないもの、意味が分からないもの、を遊びながらつくる喜び」


4月から状況が変わり、すごく大変になった月曜日から金曜日までの仕事を何とか乗り越えて、423日の土曜日。

横になって少し昼寝。目が覚めて、ギターを手に取って弾き始めた瞬間に、音楽が現われた。これだ。

音と同時に言葉のかけらも現われた。音と言葉に誘われて、いつもと違う歌声が出た。よし、今は音楽で遊ぼう。

何も決めずに録音を始めた。遊ぼうと決めたからか、でこぼこで、へんてこなものが出てきた。今回もすかさず、一度きりの即興音源にその場で即興で応答し、音を重ねていった。遊んだ。

どうせなら、ということでミュージックビデオでも遊んだ。今までにやらなかったことを面白がってやってみたのだった。

私にとって、即興音日記#160「じょうずにげぬめ」は、そんな遊びの音楽。




避けて、逃げて、それで/ミュージックビデオに寄せて

2022-05-18 21:18:00 | 日記

あなたに対する憎しみや嫌悪から、良い感情が、良い思考が、良い行動が、決して生まれることはない。あなたを回避するだけでは、良いものは何も生まれない。

だから私は、私自身の落ち度を責めず、あなたのそれも責めない。このやり方を選択する。私の感情を最大限大切にするけれど、私の感情に振り回されないよう努めること。私は避けて、逃げた。それで?

避けて、逃げた、その先の行動。互いを責めないことによって、この先に何が生まれるだろうか。

 

「避けて逃げてそれで」歌詞

避けてきたけど

今日は どうだろう

逃げ切れるかな


私の落ち度と

あなたの落ち度を

どちらも責めない

 

「避けて逃げてそれで」録音データ

フジサキヒロカズ:曲・詞・ギター・鍵盤ハーモニカ・声・ミュージックビデオ編集

202248日 自宅録音

217




『うたのしくみ』とジョアン・ジルベルト

2022-05-02 20:40:00 | 日記

細馬宏通『うたのしくみ 増補完全版』に、昨日、三宮のBOOKOFFで出会って即買いした。

なぜなら、本の冒頭第1章がジョアン・ジルベルトの歌う『サンバがサンバであるからには』だったから。この曲は2000年リリースのこのCD1曲目に収録されており、ジョアン・ジルベルトの演奏の中で私が最も好きなもの。作曲者カエターノ・ヴェローゾの原曲よりも好き。だから、ページをめくって、この章に出会い、BOOKOFFの本棚の前で震えた。こんなところでジョアンに出会えるなんて。

帰りの電車で早速この1章を読んだ。ブラジル音楽プロパーの方の批評とは角度が違う視点と語り口。ああ読んで良かった。幸せ。

帰宅して、今からこの曲を聴くことにする。何と素敵な51日。



-今日は自作曲に寄せた文章ではなく、私にとって大切なふたつのもの、本と音楽について書きました。


いた、いる、居るかも。/ミュージックビデオに寄せて

2022-05-01 12:49:00 | 日記

即興音日記#159「いたいるいるかも」/daily improvised music#159 "she was, she is and she may be here"


159曲目。これまでの即興音日記と同じように、録音前に、ギターで弾くコード、旋律、コード進行を決めた。曲のタイトルを紙に書き留めた。そして今回も、曲の始めから終わりまで一度も歌うことなく録音を開始。旋律もコード進行も、すべて暫定的なもの。変わり得るもの。すべては音楽の素材に過ぎない。

曲を完成させないまま、この場で、この瞬間の音楽をつくる。ギターで最初の音を出す。それを聴いて/聴きながら、次の音を出す。その行為に集中するのみ。弾き歌いながら、戸惑ってもいいし、迷ってもいいし、彷徨ってもいい。即興音日記はいつも余白だらけ、隙間だらけ、スキだらけ。

1秒後の自分が何をするのか自分にも分からない。私はそれを、とても人間らしいことだと思う。私が音楽に感じる最大の魅力は、この揺らぎ、この不確かさ、この分からなさにある。

今回は、一度きりの即興の音源に即興で応答し、音を重ねた。自分の即興に、何度も即興で応答する。

作曲の途上で、この音楽をある方に捧げることに決めた。そう決めたことで曲のベクトルが定まった。此方ではもう会えない方に捧げるのは即興音日記156「いま照らされるひと」に続き2曲目。とても悲しく淋しいが、前に進まなければ。